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靴を作るのだその1 |
いったい靴のことをどう考えておるのか! ・・・と、机をドンとたたいてみたりするわけです。 タップダンスをはじめとした打撃系ダンスに欠かせない靴(と床)に関して、もっといろいろ考えてもいいのではないかと思うんですが、どうなんですかね?
人に見せるにしたって、ほかのダンスならどこでもできるでしょうけど、打撃系の場合は音が出なきゃどこがおもしろいんだか全然わかってもらえませんものね。 「最近タップやってるんです」「へー、ちょっとやって見せてよ」って言われたって、和室で、畳だったらどうします? 「いや、ちょっとここじゃあ」 「そんないいじゃんケチ」 「そうじゃなくて、靴とかないし・・・」 「・・・ふーん」 言い逃れだと思われるよ、きっと。
室内で、あのバタバタという音を出しても文句言われないってのがすごいなあ、と。建物の構造からして違うんでしょう、きっと。 タップやってる人なら誰でも一度は階下の人にどなられた経験があると思うんですけど、仮に公民館とかのタイルの床で、一階でやってたとしても、「うるさい」とか「床が傷つく」とかなんとかいって絶対許してもらえないですよね。だからみんなコンパネ(分厚いベニヤ合板・建築現場でコンクリを固める型にするのでコンクリートパネルというらしい)とかリノリウム板とかを抱えて、公園のすみのほうや、高速道路の下とかに行くわけです。 日本人の衣食住がいくら洋風化したと言っても、家に入るときにはやっぱり靴を脱いでしまうじゃないですか。そこらへんで靴文化、もしくは床文化自体が根本から違うのかなあ、と思ったりもするのです。
ほかのダンスは、それこそテレビ見ながらでもマネができる。もちろん正式にトレーニングしている人から見たらとんでもないのかも知れませんけど、「これ、○○の『××』って曲のイントロの振り」とかいってやってみせられる。どこかの教室のレッスンに行っても、90分なら90分でそれなりの形になる(これ、自信ないですけど、そうらしいです)。 でも、タップで、最初の90分で、ランニングスラップができるようになった人を見たことがない。あの、タラッ、タラッとなんの苦労もなく足を進めているだけのように見えるステップを修得するのにどれだけの時間がかかることか。
これさえあればストリートのダンサー連中にも打撃で勝負かけられますって(かけてどうする・・・タップISDか?)。 耐久性なんか必要なくて、1回ごとにすり減って使い捨てでもいい。環境には良くないけど。 どうです? これ売れますよきっと。
タップでこう、Taps同士をぶつけて(クリックして)音を出すっていうワザがあるでしょう? ボールタップ(つま先の方ね)で反対側の足のヒールをたたいたり、その場で両足でジャンプしながら両方のヒールタップをぶつけたり。 これ、Tapsが薄いので、きちんとカチッって音を出すのはけっこうむずかしいわけです。でもこれ、アイリッシュのハードシューズを使えば、かかと全体が硬いファイバーでできてるので思いっきり楽勝で音が出るんですよ。 まあ、このワザをやってみせるについては、「こんなに薄い板でもオレは(わたしは)当てられるんだぜ、どーだスゴイだろう」的な自己満足につながる意味もあるので、あんまり簡単でもいけないんですけれども、単純にフットパーカッションの演奏として、アレンジ上、そこにジャンプした状態でのクリック音がほしいって場合、わざわざ苦労してタップシューズを使わずに、アイリッシュのヒール使えばいいんじゃないだろうか? 「そういう小手先の手段に頼らず、今ある道具でちゃんと練習しろ」という意見はわかりますし、たぶんそれは正しいんでしょう。けど、わかっている人なら「よくそれだけ練習したねえ」と思うようなステップでも、フツーの人が見たら「・・・それで?」と言われてしまうことがあるわけです。 だったら、できれば苦労しないで音の出る楽しさを簡単に伝えられた方がいいんじゃないだろうかと思うのです。打撃系のすそ野を広げる意味でね。 タップ靴っぽいアイリッシュ靴とか、アイリッシュっぽいタップ靴とかで、フラメンコおどってみたりとか、そういうのがあってもいいと思いません? それともみんなやってみてやっぱりダメだったのかなあ?
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