RD2008:7/13夜:それぞれの物語

日本最後の公演を見届けてきました。
Jul. 13 2008
posted by moriy

大阪で、すごく懐かしい、会えるとは思っていなかった何人かの人とお会いできたりしたんです。このサイトを始めたばかりのころにいろいろお世話になった方々で、そういう人とまだ共通の話が通じるのがロングラン作品のありがたみだなあ、と。

いまこの文章を読んでくださっている方も、長い人なら人生の何分の一かをこの作品とともに生きているわけで(ちょっと大げさか)、それぞれの物語を持っていらっしゃるのでしょうね。


始めてのフェスティバルホール、舞台自体は結構広いのに、使うステージは小さく、張り出している部分は単なる空間になっています。この空間が客席との距離感を遠ざけなければいいけれど、とも思いましたが、それは杞憂でした。

1階O列R35番というのは、まあ上手側の端っこの席なのです。どのくらい端っこかというと、「Riverdance」のランベグ(両手太鼓ね)が見えず、シンガーはソロイストしか見えず、背景のスクリーンは2/3くらいしか見えないと、そんな感じ。

開演前のブザー。このホールは「プァアアアアン」という、なんか音量が一定しないブザー音です。もうちょっと凝ってみてもいいのに。

そして暗転。暗転してもすこし明りが残る感じがします。客席の状況がけっこう見えるんですよね。

音響はRDにはちょっと難しいホールなんでしょうか。足パク中心の部分と生音重視の部分でなんか音質が違いすぎるなあ、という印象を持ちましたが、気のせいかな。


それはともかく、日本千秋楽。個人的には今夜は桝田姉妹の物語に思いをはせる公演でした。

Reel around the Sun。TokikoさんMairead Harukaちゃんが二人とも下手側に。きょうはご両親がいらしているので、ダンサーとしての登場が多いかも、と期待したんですが、その期待通りでした。

Countess Cathleenでは左右対称の位置で登場し、階段でのハードシューズのシーンでも向かい合って踊っていました。あのTokikoさんとHarukaちゃんが、日本で、しかもお父様の出身地である大阪で、同じ舞台で踊っているという、Air読者なら涙出るくらい感慨深い光景です。

Riverdanceでは2人とも後半のjig(の前の変拍子の部分)の前列に入っていましたし、American Wakeの最初の8小節もMairead Harukaちゃんでしたし、Oscail... でも、Heartlandでも二人は前列や中心近くで踊っていました。UTFC、UHFCな方々にはたまらない。(moriy注:Unofficial Tokiko Fan Club とUnofficial Haruka Fan Club。その栄光の歴史はサイト検索で。)

そういえばTokikoさんをマスコミで始めて取り上げてくださったUTFC名誉会員・元山梨放送の西川紀代美さん(旧姓)はいまや2児の母。子育て中のため今回の公演は観に行かれなかったそうですが、「ダブリンで何度も何度も観ましたが、東京公演行きたかったです」というメールをいただきました。ここにもまた一つの物語。


プリンシパルのJasonくんもがんばってましたし、Siobhanさんも相変わらずチャーミングでしたし。Trading Tapsの気合いの入り具合も、アイリッシュ、タップ両方とも私が見た中で最高でした。

Masuda姉妹を追っているうちにあっという間にエンディング。 目の前のキャストはもちろん、過去数回の日本公演に関わってきた有名無名のみなさんへの感謝を込めて拍手。

スタンディングオベーションは、プリンシパルが去った後も5分くらい続いたでしょうか。舞台下手の袖からJasonくんともう一人誰か(遠かったのでよくわからない)がちらっと顔を出して、Jasonくんが一瞬、東京最終日と同じ決めポーズを見せて急いで帰っていきました。

後で聞くと、あの東京最終日で幕が開いてJasonくんが出てきたのは、本来はRiverdanceとしてはやってはいけないことらしく、その後きつく禁止のお達しがあったんだとか。そんな状況にもかかわらず再度顔を見せてくれたJasonくんたちダンサーには感謝です。

今夜あの場所にいられた方はすごくラッキーだったんですね。Jasonくん怒られてないといいけど(^_^;)。

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