RD海外公演:Q-TIPさんのRD on Bレポート(1)

Q-TIPさんのレポート(華麗なる序曲篇)です。ありがとうございます!
posted by Q-TIP

「Riverdance On Broadway」を5月6日と7日、2回観てまいりました!
という訳で早速公演レポートをお送りします。私の場合、ダンス経験の一切ない人間ですので、細かなテクニックはよく分かりませんが、極力雰囲気が出せるよう頑張ってみます。

かなりの長編になりましたので、今回は公演の概要説明をいたします。細かな観劇レポートは次回にしますから見てやって下さいね。

1.Introduction

「Riverdance On Broadway」は、まさしく「Broadway」と呼ぶに相応しいshowに生まれ変わっていました。具体的に言えば、エネルギッシュな振付、スピードアップしたストーリー展開、ドラマティクな演出、より幅広くなったターゲット(アフリカ文化の導入などより幅広い文化の融合、「Trading Taps」における女性ダンサーの起用等)など、老若男女・人種の壁を越えて誰もが楽しめるエンターテイメントになっています。まさしくN.Y.にはぴったりのshowではないでしょうか。ひょっとしたら、「Riveradance The Show & New Show」に思い入れのある方の間では、この通俗性を巡って意見が分かれるかもしれませんね。

2.演目

(新しい演目には、パンフレットの説明を原文のまま載せておきますので、それなりに解釈してみて下さい。)

Scene 1: Invocation: Hear My Cry / Brian Kennedy
- A single voice raised in song starts us on our iourney, a voice out of the dark, a voice from the childhood of the world.
Scene 2: Reel Around the Sun / Pat Roddy, The Irish Dance Troupe
Scene 3: The Heart's Cry / The Riverdance Singers
Scene 4: The Countess Cathleen / Eileen Martin, The Irish Dance Troupe
Scene 5: Caoineadh Chu Chulainn(Lament) / Ivan Goff
Scene 6: Thunderstorm / Pat Roddy, The Irish Dance Troupe
Scene 7: Shivna / Moscow Folk Ballet Company, The Riverdance Singers
Scene 8: Firedance / Maria Pages, The Irish Dance Troupe
Scene 9: At the End of the World / Brian Kennedy
- There is something always that calls us out beyond the known world, a song in the heart that yearns for journeys, a place in the heart that listens for the call.
Scene 10: Slip into Spring - The Harvest / The Riverdance Orchestra
Scene 11: Riverdance / Pat Roddy, Eileen Martin, The Riverdance Singers and Drummers, The Irish Dance Troupe
Scene 12: American Wake / The Company
Scene 13: Lift the Wing / Brian Kennedy, Sara Clancy
Scene 14: Harbour of the New World:
#Trading Taps / Walter "Sundance" Freeman, Channing Cook Holmes, Karen Callaway Williams
#Amanzi / Amanzi Singers
#I Will Set You Free / Tsidii Le Loka, Amanzi Singers
#Let Freedom Ring / Tsidii Le Loka, Amanzi Singers
- There were other ships on the ocean, streams of emigrants from the countries of the old world making for the safe harbour in the new. And long before this, ships of heartbreak out of Africa had crossed the same ocean,bearing cargoes of slaves.
From Limpopo, the mother river, as from the silver rivers of Ireland and other countries, they brought a dream, an unquenchable dream of freedom.
Scene 15: Morning in Macedonia / The Riverdance Orchestra
Scene 16: The Russian Dervish / Moscow Folk Ballet Company
Scene 17: Heartbeat of the World - Andalucia / Maria Pages, Noel Heraty, Pat Roddy
Scene 18: Ri Ra /Eileen Martin, The Irish Dance Troupe, Moscow Folk Ballet Company, The Riverdance Singers and Drummers
- In the great dance of the world, songs and stories whirl and blend as the old game plays out again; the human family flirting and charming, learning and singing and teaching. Joy in life, in the great, brash party of life.Unquenchable,unstoppable.
Scene 19: Homecoming / Athena Tergis, Maria Pages, Robbie Harris
- Always the child of the emigrant feels the tug of the homeplace, always that child feels the urge to return. What she or he brings there is a sustaining knowledge: we are who we once were,we are who we have become.
Scene 20: Anthem: Endless Journey / Tsidii Le Loka, Brian Kennedy, Amanzi and Riverdance Singers
- All of the rivers of the world flow into a single mighty river. All of our songs and stories flow each other,ours is a common destiny, a journey forward together into the great unknown. In mass exuberance, in a joyous blend of singers and dancer, of choir and chorus, great traditions blend and fuse in a great outpouring of joy.
Scene 21: Heartland / Pat Roddy, Eileen Martin, The Irish Dance Troupe
  Finale / The Company

以上、上演時間2時間30分
※演目の順番がパンフレット記載内容と実際上演された順番とでは異なる所がありましたので、実際上演された順番で記載しています。

3.出演者

皆さんご存知の通り「The Shannon Company」です。

プリンシパルダンサーは、Pat Roddy, Eileen Martin, Maria Pagesで新たにシンガーとしてTsidii Le Loka, Brian Kennedyが、「Trading Taps」で黒人女性ダンサーKaren Callaway Williams(因みにこの方はDance Captainです。)がフィーチャーされています。他のカンパニーからは、分かる所で「The Liffey Company」から我等がTokiko Masudaさんと来日公演でunderstudyの男性プリンシパルだったConor Hayes(因みこちらでもunderstudyです。)が、「The Lagan Company」からは、シンガーのソロリストとしてSara Clancy( ビデオのThe Showでも一部ソロを取られていましたね。)が加入しています。

出演者の詳細は下記WEBを参照して下さい。 (moriy注:オフィシャルサイトからは消えてしまいました)

4.劇場

劇場は、ブロードウェイ最大規模1933収容のGershwin Theatreです。とはいってもそんなに大きな劇場ではなく、関西在住の私が表現すればフェスティバルホールを一回り小さくした舞台に、二回りくらい小さくした客席というところでしょうか。こじんまりとしていますが、だからといって狭いという訳ではなく舞台と客席が非常に接近していますので、2列目で観た際にはダンサーの呼吸が聞こえてきましたし、飛び散る汗まではっきりと見えました。かなりの臨場感が味わえます。

舞台の方はというと、従来オーケストラは正面に向かって左側に配置されることが多かったのですが、今回は舞台を挟み込む形で、左手にFiddle, Uillean Pipes(Low Whistle兼任), Sax, Bazouki, Accordionを一段目に、Percussionを二段目に配置、右手一段目はBadhran, Bass Guiter, Guiterを、二段目にはKeyboard, Drumを配置しています。天然のステレオという感じでしょうか。

今回の舞台装置で大活躍だったのが、「緞帳(どんちょう)」です。ただの緞帳ではないので後程書きます演目の詳細で改めて取り上げます。その緞帳にはRiverdanceのおなじみの文字とマークが映し出されており、バックは川が流れているような効果をあたえる波が映し出されています。

ホールから出るとそこはグッズ売場やバーがあり、モニタースクリーンでアイリッシュパブの風景やセットダンスの模様が上映されています。ホールに入る前から、いい感じの雰囲気作りになっていました。気になるグッズについてですが、Riverdance.comにあるstoreのコーナーで売られている物が、並んでいました。私は迷わず公式パンフレットを購入。(1冊15US$でした。)中身は来日公演の際のパンフレットそのままの構成で、中身がShannonヴァージョンになっています。写真集の美しさは相変わらずです。因みに私は渡米直前に「Riverdance On Broadway」のCDを輸入盤で3250円で手に入れましたが、こちらでは安いところで13.99$で売っていました。一体この価格差はなんなんでしょう?

5.チケット入手法

今年のBroadwayはダンスものがトレンドの様で、「Riverdance On Broadway」もかなり人気が高く、チケット入手が困難です。特に週末は今のところ現地でもほとんどチケットが取れない状況のようです。そんな中ちょうど1ヶ月前に出会ったのがMILという現地で日本人として唯一チケットセールライセンスを持っておられる宮城(みやんじょう)さんのチケット会社です。ここが素晴らしいのは、自分が観たい席を指定できること、日本語が通じること、手数料が比較的安いことです。最後にMILのWEBを紹介しますので、これから行こうかなと思われる方は、要チェックです。因みに「Ticketmaster」なら、手数料が掛からず安く確実にチケットが取れますが、U.S.滞在中の住所などが分からないとチケットが取れませんし、席の細かな指定はできませんので、念の為。

私は出発1ヶ月前にMILさんに依頼したところ、ほとんど完売状態でしたが、2列目と17列目という好位置を押さえて頂けました。それにしても、「めざましテレビ」で3ヶ月先まで完売とか言われてましたけど、ちょっとオーバーですね。

MIL→http://www.broadway-club.com/colum/index.html

ということで第1回目のレポートをお届け致しました。第2回目はいよいよ観劇レポートです。
とにかく私が味わった雰囲気をそのまま言葉にしてみたいと思いますので、細かいチェックはせずに(^‐^;)、楽しんでいたければ幸いです。

レポートお待ちしてます
あなたも自分の視点で書いてみませんか?