Ragus2009:12/19:横浜公演レポート

なんと横浜まで遠征されたみれーぬさんの千秋楽レポートです。
Dec. 31 2009
posted by moriy

千秋楽となる横浜会場は、元町・中華街の南陽門が一番近い...ということで(?)、刀削麺とフカヒレあんかけチャーハンと小籠包と杏仁豆腐で中華ランチを満喫してから、神奈川県民ホールへ向かいました。

会場前で、休憩から戻ってきたらしいショーン君(パイプ)とファーガル氏(フィドル&バウロン)にバッタリ。「今日のショーを観に来ました!」と興奮しながら伝えると、笑顔で「Enjoy!」と答えてくれました。

14:30に開場となったロビーの物販コーナーでは、パンフレットの他はフィドルのファーガル氏のソロ・デビューCDとRagusの最近のショーを収めた CDしか売られていませんでした。このRagusのCDも、名古屋会場で「ここにある分(その時点で5-6枚)しか残っていません」と言われて慌てて買ったのですが、今日また山積みで売られている(ただ、CDケースがフツーの厚いものに変わっていたので再入荷したのでしょう)のを見て、少々複雑な気分になりました。ちなみにこのCDで、イーリアン・パイプを演奏しているのはおそらく、あのマイキー・スミス氏ですね。比較しては申し訳ないのですが、ショーン君とは別格です...。でも、先ほど会ったショーン君は本当に若く、これからの成長ぶりが楽しみです。日本人のお嫁さんも募集中だそうで(大将談)。

今日の客層は、Kazuさんがレポートしてくださっているとおり年配の方が多く、ロビーには社交会場のような雰囲気が漂っていました。ただ、トイレの行列だけは異常でしたね〜(苦笑)。

幕間の休憩時には、ハウスワイン&シャンパンの販売もあり、ワイングラスを手にくつろいでいるお客さんを見て、「違うだろ?」と内心思ったのは私だけでしょうか...。

さて、15:00の開演時間を少し回ってから幕が上がりました。バンドの席がやや奥まっているようで、1列目から見ても遠く感じます。ディアドレ妃の立ち位置も遠く感じ、とっても残念。

演目は、数日前に名古屋で観たとおり進んでいくので、今度は気遅れすることなく拍手、手拍子を送ります。

ロナン氏のソロは、舞台左袖の花道から登場! ハードシューズ左足を黒いガムテープで固定しているように見えましたが、長期の公演で何かトラブルがあったのでしょうか。

ここの会場通路にも板敷きは無かったので、客席からの登場ではありませんでしたが、3列12、4列11、5列10あたりに座ってらした方は、自分の左肩の上でステップを踏んでいるような迫力があったでしょうね。うらやましい限りです。当日券で1列目13、14という席が売れ残っていましたが、この演出があると分かっていれば非常に良い席だったかもしれません。幕間に明るくなってから気が付きましたが、ロナン氏が入ってきた花道には、白いビニルテープで「→」が貼られており、床置き機材の周囲もマークされていました。

ところで、ロナン氏はもしかして左利きなのでは? シュートを蹴るようなステップを見せてくれていましたが(「ナイス・シュート!」と掛け声を掛けるべきだったかも)、それが左足なのですよ。

一方、マイケル氏のステップは華麗そのもの。ちょいメタボになってしまった体型のため息が上がってしまうので大きな動きが出来ないように感じられかもしれませんが、ピシッと背筋を伸ばし胸を張って踊る姿は気品すら感じさせます。ポーラ嬢とペアで踊るシーンでは、Riverdanceの第1幕後半を観ているような錯覚を覚えました。それ以外にも、「このステップ知ってるかも...」と思い当たるフシがあったとすれば、それはRiverdanceで観たパートに違いありません。ああ、ウレシイ!

Air掲示板で、煉夏さんがRiverdanceとRagusの違いを質問されていましたが、Riverdanceは様式的に完成されたショー(もちろん、アドリブのパートもありますが)でとても美しいもので、一方のRagusはメンバーと観客とのコミュニケーション(大将のMC、ミュージシャン&ダンサーのアピールと観客の笑い声&掛け声)を楽しむもの、と言えるかもしれません。大将はもちろん、ロナン氏もショーン君も、会場から掛け声が掛かれば、必ず手を挙げて答えてくれていました。そんな「親密さ」が小編成のRagusならではの魅力です。(本家Riverdanceも、年々規模縮小して小編成になり親密さが増してきましたが(笑))

盛り上がりという点ではスタンディング・オベーションもなく、千秋楽らしくない非常に穏やかなフィナーレ&アンコールでしたが、1か月にも及ぶ15箇所19公演お疲れさま〜という気持ちを込めて温かな拍手を精一杯送ってから帰路に就きました。