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クロッギングの靴

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Fay's

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Inishfree(改)

HALMOR

クロッギング

(以下タップシューズ)

FREED

DANSKY

Capezio K360


以前から書く書くと言いながらいまだにひとつも書いてないクロッギングのネタ、ぼーっとしてたら昨日(って2001年6月3日ね)の日経新聞で、「アメリカの山岳地帯の伝統の危機」みたいな感じで記事になってました。

アイリッシュダンスやタップダンスとの関連もちょこっと書かれていて、うるさい向きはいろいろツッコみたいところかと思いますが、「クロッギング」という言葉が全国紙に載ってたことにちょっとビックリ。

その記事の中で、靴についての記述があったもので、今回は日経の記事を補足する意味で(!?)クロッギングの靴をとりあげてみようかと。


まあ、これなんです。ぱっと見でただのやわらかそうな革靴。

特徴的なのはタップシューズと同じくボール(つまさきあたり)とヒールに取り付けられた金具。


これがつま先。見た目で複雑そうでしょ。


ヒール。タップのCapezioの感覚からすると、すごく小さい。金具のメーカーも複数あるようです。


ボールチップを横から見ると、こう。板が2重になってるのわかります? 靴底に、タップシューズと同じように金属板が釘打ちされていて、その上にもう1枚、より小さな金属板が、大きなリベットでルーズに取り付けられている。


ヒールはこう。やっぱりもう1枚がルーズに取り付けられている。

この「ルーズに」っていうのがポイントで、この靴、床をたたかなくても、この靴だけで音が出るんです。

説明しましょう。この靴の金具部分の断面の模式図です(支持の構造はもっと複雑です)。
足を宙に浮かせた状態で足をブラブラと振るだけで、2枚目の板(B)の縁の部分(前後)と、1枚目の板(A)とがぶつかって音が出る。


普通にただ足踏みをした場合でタップシューズ(まあアイリッシュとかも一緒ですが)と比較しましょう。


タップシューズだと、床を踏んで、上げた場合、金属板と床が1回接触して、音はひとつ。


一方、クロッギングのシューズだと・・・・


まずBが接地して1つ。


BとAが接触して2つ。


足を上げるときにまたAとBが接触して3つ。


空中でBとAが接触して4つ。

実際にはこんなに単純な構造&運動ではないので、一回の打撃でいろんなところがぶつかり合ってカチャカチャと細かい音が出ます。アクセントはタップ同様、床をたたく時の音になるんですけれども、タップ的な「シャッフル」「フラップ(スラップ)」の練習をしなくても、なんとなくたくさんの音が出てしまうというのが面白いです。

タップやアイリッシュがひとつひとつの音のタイミングと音質、アクセントのあるなしで勝負するのに対して、こちらはボリュームの変化で盛り上げていくのに向いているような気がしますね。逆に「音を出さない」というのが難しいのかも。ま、これはあくまでも感覚の話で、タップでも音の大小は出せますし、クロッギングでも間は大事だと思います。念のため。

ちなみに今年(2001年)来日されるというIra Bernsteinさんのビデオを見ると、この靴ではなく普通のタップシューズで踊ってらっしゃいます。Iraさんは何らかのポリシーでそうされているのでしょう(ひとつひとつの打撃をはっきり聴かせたい、とか)。日経に取り上げられていたようなフェスティバルのなんかだと、みんなこの靴をはいて、大人数で一斉にガシャガシャいわせてるみたいですけどね。

(01.9.19追記)すいませんこの文章けっこういい加減なこと書いてると思います。クロッギングはクロッギングの中で地方によっていろいろスタイルの違いがあるようで(部外者から見たら同じカテゴリに見えるんですけど)、Iraさんのスタイルとこの靴を使うスタイルを一緒にしてしまうのはどうも違うようです。ここらへんは勉強中ですのでまたそのうちちゃんと書き直します。詳しい方、資料お持ちの方は教えていただけるとありがたいです。


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