SOTD2000:6/10夜:SOTD鑑賞レポート
こうして鑑賞レポートを送るのは3回目になる。1回目は言うまでもなく昨年のリバーダンス初来日の時。あの時は自宅に帰って、買っておきながら敢えてみないでおいたNew York公演のビデオを見ながら、感動冷めやらぬまま書いた覚えがある。二度目はやはり昨年のNational Tap Day '99の時で、特に「Air」で特集が組まれていたわけでもないのにレポートを送りつけてしまい、あまつさえそれをHPに載せて頂いてしまい、大変照れくさかったことを覚えている。ちなみにどちらのレポートも、掲載後自身でそのページを開いたことは一度もない(笑)。本来なら3度目に先日のLOTDのレポートが来るはずなのだがあの時は「他に沢山の人が書いてるからなぁ」という、言い訳にもならないような理由でレポートをさぼってしまった(笑)。
というわけで、3回目のレポートがSOTDとなった次第である。ここからが本題で、折角だから公演前後に開かれた「輝け!第2回Airオフ会」の感想なども徒然なるままに書き綴ってみたい。
当日は曇り時々雨の中途半端な天気。幸い待ち合わせの午後4時5分の時点では雨もあがっており、先着のmoriyさん、Ryoさん、ゆうさいさんに合流。お互い面識のある同士なので気楽なものである。お喋りなどをしながら残りのメンバーを待っていると、シアターの中から何やら音がする。どうやら予定よりも少し遅れているらしく、中の演奏が漏れ聞こえているらしい。なんとなく「電車の中のウォークマン」状態(笑)。曲そのものが聞こえないのが何とももどかしい。
そうこうしている内に公演が終わったらしく、客がぞろぞろと出てきた。見ていると何となく平均年齢が高い気がする。更に付け加えるならば、RDやLOTDの時に比べ、外国人の姿がかなり少ない。やはり生まれたての(?)SOTDは知名度が低いのか、それとも目が肥えている外国の方々には物足りないせいなのか、実状は不明。
しばらく待っていると、一人、二人と参加メンバーが集まりいざ移動。いやぁ、分かりやすい待ち合わせ場所で良かった(笑)。
TOKYOの地理に疎い私は都会人のmoriyさんの後にくっついて近くの喫茶店へ。一同席に着いたところで各自自己紹介。いやぁ、揃った面子の強力なこと(^^;)。何せ海外渡航者(含、予定者)が7人中4人もいるんですから。自然と会話の中身は方々の体験談&お土産のパンフ&写真の回覧。中でもトントンさんご持参のRDoBのサイン入りパンフ(特にMaria姐さんのサイン)と、ダンサーと一緒に撮った写真は垂涎の的でした(笑)。
話題は尽きぬものの、時間は矢のように過ぎ早開場時間。オフ会前半の部のみ参加のトントンさんと別れ、一同ACTシアターへ。着いてみると何やら若者の集団が会場前に一杯(いや、勿論我々も「若者の集団」でしたが)。何事かと思いきや、皆さん“赤坂BLITZ”が目的地だったようです。考えてみりゃ、開場時間過ぎてるのに会場前でたむろしてるわけないですもんね。会場の中に入り、真っ直ぐパンフレット売場へ。1500円は安くはないけどRD,LOTDの時もそれ位だったし、先日行ったリチャード・クレイダーマンのリサイタルのパンフも同額だったからこれが相場なのかな。席に着かずにロビーでうろうろしていると「CD&ビデオ 予約のお知らせ」なる情報が。でも聞くところによるとビデオはダイジェスト版かも知れないとのこと。ちょっと躊躇してしまい用紙だけ貰って決断は保留。一同と別れていざ客席へ。
私の席は8列目の20番。舞台のほぼ正面で(って自分で選んだのだから当たり前だが)、前の人の頭も大きすぎず、まずまずいい席(ただし第2部からは前の人が深く腰掛けたためちょっぴり見にくかった)。パンフレットにざっと目を通して感想を一言「濃い〜」。写真の写し方が悪いのかダンサー皆さん顔が真っ白の上に、なんだか怒ってるような写真ばかりでした(笑)。
公演の具体的な内容については他の記憶力の確かな方々が詳しく書いておられますので、ここでは私の独断と偏見に基づいた感想のみ書かせて頂きます。
全体を通しての感想は「RD,LOTDを元にそれなりに独自の形を作り上げたのかな」といった所です(この辺、微妙な言い回しで深いところは察して下さい)。他の方々のレポートを見ると賛否両論、かなり意見が割れていますが、私個人としては純粋にエンターテイメントとして大いに楽しめました。RDのような芸術性、LOTDのようなカリスマ性には欠ける代わりに、大変庶民的で親しめるものになっていると思います。確かにRDもしくはLOTDのようなものを期待していった方には不満が大きいでしょうが…。
自分としては残念だったのが、途中の台詞や歌の歌詞がほとんど分からなかったこと。英語が分かればもう少しストーリーも分かったかもしれない、というのは考えすぎでしょうか(笑)。舞台全体で難を挙げれば、一つはアイリッシュの女性のスタイル(こういうことを指摘するとセクハラと言われるのだろうか)。LOTDよろしくお腹を出すのはいいけど、もう少しウエストを絞っていただきたい(爆)。もう一つはステップの音。おそらく足パクが主だったのではないかと思うが、それにしても今ひとつ響きが弱く、ステージによっては「何の予備知識も無い人が見たら分からないんじゃないか」と思える場面もあった。
他の方々も書いておられるけど、フィドラーのノリの良さは秀逸。最初の出番の時はスピーカーから手拍子が聞こえて、後から客がついてきたけど、2回目以降は客も積極的に手拍子をしていた。こういった客側のノリはRDやLOTDでは見られなかった。この点、SOTD独特の「味」と言えるだろう。最後のアンコールの時も、フィドラーの兄ちゃんが出てきただけで拍手が一際大きくなった。これは言ってみればプリンシパルやRDのマリア姐さんと同格の扱い。ダンサーの方々にもっとしっかりして頂きたい処ではあるが、こういうのもまた良かろう(笑)。
公演全体についての感想になるが(ダンスの技巧に関しては人任せ)、「楽しかった」のは間違いないのだが、全体的に印象が薄い気がした。ダンサー自ら歌う(口パクではないという前提)歌もとても上手だったのだが、RDの「Heal Their Hearts」やLOTDの「Suil A Ruin」のように、終わってからも胸に残るような歌は無かった。またSOTDそのものを象徴するような曲というのも感じられなかった。この辺はサントラやビデオを見ると意見も異なるのかも知れないが…(結局サントラもビデオも予約してきたことを追記しておく)。
公演を見終わってから、RDの時のような思わず溜め息をついてしまうような感慨は無かったものの、とても楽しい時間を過ごせたという充実感は大いにあった。
公演終わって再び外の待ち合わせ場所へ。ここで新たに2人のメンバーを加え、オフ会の第二部となった。今度は時間が時間なので料理の食べられる店へ(場所取りに走って下さったゆうさいさん、お疲れさまでした)。しかしアルコールが飲めない私は迷わずウーロン茶を注文(これって時として場を盛り下げるんだけど、他にも飲めない人が結構いたので安心しました)。ともあれ「お疲れさまでした(?)」と乾杯。メンバーの入れ替わりもあったので改めて「私とアイリッシュダンスの出会い」というお題で自己紹介(笑)。その後は適当に飲み食いしながら、第一部と同じような感じで大いに盛り上がった。それにしてもライナーさんに見せていただいたLOTDの楽譜。MIDIで曲にしてみたいという強烈な誘惑はあったのですが、自分の性格から察するに途中で挫折するのが見えていたのであきらめました(笑)。でも譜面を見られただけで大変な眼福でした。やがて時は過ぎ、お別れの時間。名残は惜しいものの、秋のRD2000の時に再会できることを祈って解散。掲示板でも取り沙汰されているけど、あの雰囲気だとホントに次回は参加者が二桁に達しそう。その時にはこの夏のダブリン公演の話を是非聞かせて頂きたいものです。
いやいや、長々と書いてしまった上に読み返してみると文体がばらばら(^_^;)。仕事の合間を縫って書いたせいで何回にも渡って書き分けているため、だらだらと読みにくい文章になってしまいました。大変申し訳ありませんでした。