ライブ&レポート:NATIONAL TAP DAY '99
全体の感想ですが、一言でタップと言ってもグループによって様々な特色があること、またエンターテイメントである以上個人の技術もさることながら、演出が非常に大切であることを感じました。
沢山の参加グループの中でも冨田かおるタップダンスカンパニーは、メンバーの技術が高い水準で揃っていて、しかも各ステージの演出がそれぞれ素晴らしかったと思います。個人的には(冨田先生は別格として)男性ではスキンヘッド(?バンダナを巻いていたのでホントのところは分かりませんが)の方、女性では髪が腰まである方が特に目を引きました(女性に関しては好みから来る贔屓が多分に混じっていることを敢えて否定しません)。
(moriyフォロー:Naga,Gさんと月ちゃんであります)
ステージ別の感想としては、演出が分かりやすい点で「COOL」、メンバーの技術の高さと迫力ある演出で感動を覚えた「MISS WIGGLE」が強く印象に残っています。
演出が面白いという点では‘缶けり’の演出がコミカルだったM'S TAP FACTORY withダンス工房の「CURLY & GIRLY」、パントマイムの動きが印象的だったWテイクの「ファンタジー・エンターテイメント」が記憶に強く残っています。特に「CURLY〜」では見ているうちに引き込まれてしまい、最後に缶を倒してしまったときに思わず「あっ」と声を漏らしてしまいました(それにしても会場に来ていた子供達はあのネタ理解できたのでしょうか)。
少人数編成で非常に高い技術を見せてくれたステージとしては、M'S〜の「アカペラ『The mystery RHYTHM』」、TOKYO RHYTHM BOYSの「HUNGARIAN DANCE NO5」が強く印象に残っています。
その他(という括り方は失礼ですが)向井先生のグループは先生の技術が群を抜いており、逆に演出の要求の高さがその他のメンバーの技術に比べ高すぎるような気がしました。むしろジュニアメンバーの演技の方が強く印象に残っています。そのジュニアの中でも最年少の女の子の表現力が際だって見えたのは私だけではないと思います。佐藤昇先生のステージは、大勢の女性ダンサーを率いて先生のダンディーぶりを強調しているように見えましたが、失礼ながら先生の容貌が親しみ安いためむしろコミカルに思えてしまいました(笑)。
漏れてしまったグループには申し訳ないのですが、各ステージの感想はここまでです。ステージの感想とは別なのですが、会場で中川先生のお顔を拝見できたことが大変光栄でした。私はタップに興味を持って日が浅く、勉強不足だったためよく知らなかったのですが、私の母に言わせると「タップダンスと言えば中川ファミリー」というくらい日本のタップダンスの草分け的存在だそうですね。いつまでもお元気でがんばって頂きたいと思います。
ステージを見た後、思わずステップを踏んで見たくなるのですが、タップのタの字も知らない素人のため、ただバタバタと足を動かすだけになってしまうのが悲しかったです。しかし今の環境では到底タップを勉強できる状況ではありません。当分の間は鑑賞するだけで我慢します(今日amazon.comからダブリン公演のリバーダンスのビデオが届きました!!)。出来ることならば来年も開かれるであろうナショナルタップデイ2000も見たいと思います。
moriyが買ったばかりのデジカメで撮った写真など。
やっぱりいちばん目立つところに置いてありました。このお花。