トントンさんのRD on Bレポート(3)
「Riverdance on Broadway」
05/06/2000(SAT) 20:00(第二日目)
「The Day of Great Experience!!」
この日は、ケンタッキーダービーの日でした。日本人馬主(あの人の好き嫌いは別にして)のフサイチペガサスが勝った歴史的な日ですが、この表題はこれを言っているわけではありませんよ!(でも、本当はKダービーの馬券も買いたかったんですけどね・・・)
さて、この日もLeadは Eileen さん& Pat さんでした。そして、Maria さん。
この日は、開演時間の30分以上前に会場に入り、パンフレットとCDとミュージックブック(古いやつ)を購入しました。(これで着メロもOK?)今日の席はJ1と3。ステージに向かって左のブロックの通路側です。ちょっとステージ右側には目が行きにくいかな。入り具合ですが、今日は満席のようです。
いよいよ開演。「Reel around the Sun」ですが、今日も Susan さんは昨日と同じく最前列左側2番目の位置にいます。最初の段階でステージには20人がいるわけですが、円になって踊る場面とかを見ると、やはり狭そうですね。Patさんのソロ後、アンサンブルが彼の後に2列で続きますが、その時は(女性5+男性3)×2列です。これでも後ろは全くスペースはありません。NY版では(6+3)×2で、まだ後ろに多少の余裕があります。奥行きの無さがちょっと苦しいですね。因みにこの列の中には Susan さんはいませんでした。
Lagan Companyから来たSara Clancyさんの声・歌はほとんどの部分では良かったと思います。特に「The Heart's Cry」はDublin版でも歌ってましたので、文字通り持ち歌といえるでしょう。(でも、本当は Katie さんに去らないで欲しかった)
「The Countess Cathleen」で Susan さんは昨日と同じポジションで登場。Tokikoさんも同様です。そして、 Eileen さん登場。うーむ、やはり細いけど美しい!!「The Countess Cathleen」では昨日書いた部分以外でも振り付けをちょっといじっていますが、 Eileen さんが他の8人を率いている、という色彩が強まったように感じられ、好ましい変更だ思います。
「Thunderstorm」は基本的に変わっていません。まず登場するのは10人、そしてPatさん登場。やっぱりレザーパンツでした。日本公演の時以上にダンサー達は声を出していましたね。
第一部最後の「Riverdance」ですが、 Susan さんの姿はありませんでした。因みに彼女のいつもの位置にいたのは、Andrea Curleyさん(Dance Captainですね)でした。この日は、Leadの2人+左右3人ずつに加え、後ろの2列が登場したところで、大きな拍手と大歓声が。(どーしたんだ、みんな? 今まで、すごく盛り上がってたわけではないのに) ダンサー達も結構声を出しています。そのまま盛り上がって第一部は終了しました!
第2部は「American Wake」から。今日も Susan さんのソロでスタートです。このソロは本当にすばらしいです。くーっ、彼女がLeadを踊るのを見たかった・・・。その後は、昨日同様に左・中・右の3人ずつのダンスが入れ替わり立ち替わり繰り広げられ、 Dearbhail Bates さん(Assistant Dance Captainですね−密かにファンだったりします−)のソロを最後に、8人×3の輪へと移行します。 Susan さんは今日は真ん中の輪に加わりました。そして、 Eileen さんとPatさん登場!! その後は昨日同様の進行です。
さて、この二人は「Lift the Wings」の後、 Eileen さんは舞台の右手に、Patさんは階段の方へと、別れを惜しみつつ舞台を去っていき「American Wake」は終わるのですが、この部分とこれに続く「Trading Taps」のつながりに、ちょっと違和感を覚えました。つまり「さっき悲しみに暮れて海を渡った男が、あまりにも元気(?)に[Trading Taps]に出て来ているぞ」ということなのですが・・・。それはともかく、Tapperたちは大変なエンターテイナーです。非常にうまく構成しています。昨日ほどではありませんが、客席も沸きました。
ここからは一気にブロードウェイの世界へ。「Amanzi」「I Will Set You Free」「Let Freedom Ring」と歌が続きます。RDで歌が連続するというのはあまりありませんでしたから、3連続というのは異例ですね。(なお、最初の「Amanzi」は舞台ではCDの通りではなく、その1分21秒くらいからのパートのみ歌われます)さて、その新しい歌についてですが、特に、Tsidii Le Lokaさんの歌う、後の2曲はすごいです!! ブロードウェイのロングランで非常に重要な役をやってきただけあって、その歌・表現力は頭抜けたものがあります。本当にすばらしい!!!思わず「Lion King」を見に行きたい!と思わせるほどです。(海の向こうでもこっちでもとりにくいけど) 正直言いまして、海外から届くいろいろなレビューでは「ダンスよりも歌(それもCelticでないもの)ばかり増えて・・・」、というような声も耳にしていましたので、どんなものかなーと半信半疑で現地に向かったのですが、ハッキリ言いましょう!!
ここは「on Broadway」ならではの一番の見せ場です!!
「The Russian Dervish」はどのビデオよりも、また日本公演よりも楽しめました。バレエを基礎にしつつも、相変わらず、いやそれ以上のアクロバティックな動きでしかも高度なテクニックをさらっと披露してくれます。
ところで、海外ではものすごく盛り上がるとか、拍手も惜しみなくすると思っていらっしゃる方も大勢いらっしゃるようですが、そんなことはありませんよ!!!ここでも、またそれ以外のシーンでも、ステージから拍手を促されても、ハッキリいってあまり観客は応えていません。(特にこの日はそうでした) ま、ロングランの舞台ですと数日から数週間の単発ものと違い、グループセールスなども営業的に非常に重要になりますし、そうなると見に行く人も、かなりのファンから初めて見る人まで幅広いでしょうから、盛り上がりに欠ける(というかそれほど盛り上がるわけではない)のも仕方がないことだと思います。(誰でも初めてみる時は、見て、驚き、感動して、あっという間に終わってしまうでしょう!!)
話を戻しまして・・・。
続く「Heartbeat of the World - Andalucia」。勿論、Mariaさんのステージです。このステージはいいですね。パーカッション、Mariaさん、Patさんの掛け合いはピンと張りつめた緊張感がひしひしと感じられます。個人的には「Firedance」よりもこちらの方が好きなのでした。
「Ri Ra」ですが、2回目を見て少し評価を変えました。「Oscail an Doras」との比較ではなく、一つのシーンとして、見ることができたと言うことですね。これが「もう一つのAmerican Wake」や「新たなるOscail an Doras」ではなく、別のダンスナンバーだと考えると、かなり楽しめるものになっています。曲も悪くないし。 Eileen さん、 Susan さん達とMoscow Folk Balletの女性ダンサー(あれ? バレリーナというべき?)の組み合わせというのも、非常に面白いと思いました。しかし、LOTDのパクリみたいなのは部分だけは、変えて欲しいですね。ま、舞台ではその前でアンサンブルが踊っているし、その部分はほんの数秒程度なので、それが目立つというわけではないのですが、やはり他のShowで見たのと同じのを見せられるというのは・・・。
続いて「Homecoming」です。ここはAthena Tergisさんのフィドル、Robbie Harrisさんのバゥロン、そして、Maria Pagesさんとの掛け合いで、NY版ビデオと基本的には変わっていません。しかし今回はバゥロンもステージに出てきて、かなりしっかりとソロの時間があります。うーむ、なかなか奥深いですね、この楽器は。去年の日本公演でここがどうだったか全く覚えていない(何見てたんでしょうね)ので、今回見たのが今後の私なりのスタンダードになりそうですね。
その後Showは、クライマックス、そしてエンディングへと突き進んで行きます。この日も、昨日ほどではありませんが、SO(スタンディングオベイション)がありました。でも、なんで「Finale」の最後の「Riverdance」の前にみんな座っちゃうのかな?折角SOしたのならそのまま立って拍手すればいいのに!! などと思いつつも、舞台には満足して終わったのでした。
さて、ステージが終わった後に、私にとっての一大イベントが。
この日は、Showが終わったらStage Doorのところに行って、できるものならばサインと写真を、と思っていました。(そのために日本からサインペンまでもちこみました)
実は昨日、Stage Doorの場所はどこかなと思い、帰りがけに劇場の周りを一周してみたんですけど見つからなかったので、この日はロビーにいるスタッフに聞いて教えてもらいました。
そこに行く前は Susan さんや Eileen さん以外にも何人か会いたいなと思っていたダンサー(Dearbhail Batesさんとか)がいたのですが、いざそこに行くと、タイミング(これがなかなか難しい)とかもあって、目標全員に会うというわけにはとてもいきませんでした。でもラッキーなことにSusan さんにも Eileen さんにも会うことができ、パンフレットにサインをもらい、一緒に写真を撮ることができました。Susan さんは、Stage Doorのところに行くのがあと1分遅れたら会えなかったと思うので、本当にラッキーだったと思います。
その他には Maria Pages さんと Suzanne Cleary さん(Lagan Companyから移って来た方で Susan さん同様Understudyなのですが、非常に美しくキュートな方でした!)にもサインをもらい、一緒に写真を撮らしていただきました。
しかし、いざ会うとですね、こんなことを話そうとか考えていたことが、すっかりどっかに飛んでいってしまうんですよね。英語力も無いので余計です。今更ですが真剣に英語を勉強しようかなと、このときに思いましたね。
私たち以外にそこにいたファンは5組くらいで、それほど多くありませんでした。キャストのみなさんは舞台の後で疲れていたと思うのですが、とても気さくにサイン等に応じていました。私もNYまで行った甲斐がありました。本当にありがとうございました!!!!
私の前に Eileen さんと話していた外人の女性のファンは「あなたの舞台を見たのは今日が6回目なのよ・・・」などと話していました。うーん、うらやましいですね。私ももっと見たいです。ということで、この日は上機嫌でホテルに戻ったのでした。