RD1999:3/13夜:最前列の眺め
私は大阪公演の13日夜の部を観てきました。
席は2列目が最前列となっていて、案の定、舞台の高さが邪魔して、トウは背伸びしないと見えない状態でした。でも、全体は見渡せないものの、それなりに発見もありました。
ソロの歌やダンスの時、舞台上のほかのダンサーたちは、演出上でのことなのかは分かりませんが、楽しそうにお喋りをしていました。なごやかで、声を掛け合ったり、笑ったり。
その表情の自然さに、こちらまで微笑んでしまいそう。
目の表情もしっかりしていて、荘厳な雰囲気の時は、本当に神様でも見えているのかと思うような視線を空に送ります。遠くで見ると、ダイナミックさに圧倒されっぱなしですが、近くではその細やかさに息を飲むような気持ちでした。
面白かったのは、衣装のビーズが激しい踊りで取れてしまい、それがタップに合せて床の上で飛び跳ねていたこと。きらきら光って、とてもキレイでした。
気になったのはファイヤーダンスを踊った人の網タイツ。バックにくるはずの黒いラインが、足首の所でねじれていて、前に回っていたような気が。女性に聞いてみて下さい。
でも、この踊りもすごい迫力でした。
眉間に寄るしわ、恍惚感と悲壮感。ドキドキしました。
さて、観客のノリの話ですが、レポートに2階席の人の話がありましたが、1階の前の方は笑い声や合いの手が飛び交っていましたよ。外国の人もたくさんいましたから、名前を呼んだり「ブラボー」とか言ってました。
スタンディングは、前の方の人って後ろを気にしてしまうのか、最初は躊躇する感じでしたが、後ろの方が立ったのが視界に入ると、迷わず立ちました。
立つと、改めて最前列の素晴らしさを感じました。手が届きそうなほど近くにいるんです。
今度、また見る機会があれば、今度は色々な席から観たいな、と贅沢な事を考えてしまいました。
ショーのビデオは、会場で売られていたものはいまひとつ、との声を聞き、買いませんでした。あの感動をストレートに誰かに伝える手段は、やはり本物を観るしかないですよね。
次の日本公演があることを祈りたいと思います。