RD1999:3/7昼:リバーダンスレポート
続いて2日目(今日)ですが、まず開演前に主演3人のキャスト(変更ではなく予定通りだったらしいが)を聞いたときには少し驚きました。まさか事故と言うことはないだろうと思い、昼夜と続けるのは大変だからだろうかと一人で納得していました。今日の主演3人について敢えて述べると、タップの2人(残念ながら名前を覚えられなかった)については、どうしても昨日の2人に比べると見劣りがしてしまいました。でもその一方で若さが非常に初々しく、各シーンの最後に2人で方を並べて退場していくときに、視線を合わせて笑顔を交わすところが非常にほほえましく思いました。
一方フラメンコに関しては、昨日の条件が悪かったせいでよく分からなかった点をはっきりと見ることができ、大いに堪能することができました。今日の主演の2人について気づいた点を述べますと、先日のTVでレポーターの女の子(またしても名前を忘れた)が体験したシーンで、上段からメインダンサーが降りてきて階段の下で一度1列になった後V字に前進していくとき、ジョアンさんは一瞬手を広げていました。その一瞬の動きに私は、TVの時も、そして昨日の公演の時も思わず心を奪われてしまったのですが、今日の公演ではそういった動きはありませんでした(今見ているビデオでもやっていませんでした)。ダンサー個人の解釈の違い、演出の違いなのかもしれませんが、私には表現力の違いのように受け止められました。
また、2幕の白組黒組の競演のシーンですが、これはダンサー達のアドリブだったのでしょうか。昨日の公演では黒組がブランダンさんに圧倒されいじけるという微笑ましいシーンまであったのですが、今日の掛け合いはどうもよく言って互角、見方によっては黒組に押されていたような気がしました。もしかすると昨日、初めて見たと言う点で記憶の中で美化され、今日の公演が若干見劣りするような気がしているだけかもしれませんが。2日目に関しては、昨日の感動を再確認し、2階席の隅からでは分からなかった魅力を新発見したような気がします。特に2階席からでは舞台のスクリーン映像が全然分からず、今日初めてどんな映像が浮かんでいるのか分りました。
2回の公演を通しての感想ですが、日本の観客はどうも感動を押さえつけているような気がしました。ビデオを見ていると各シーンの間でも感動的なステップには惜しみなく拍手を送り、舞台の方から手拍子を誘ったときには会場中で手拍子をしているように思えました。一方、私の見た日本公演では各シーンの終わりには惜しみなく拍手を送っているのですが、各ソロパート(ダンス、楽器にかかわらず)や手拍子など、どうも遠慮気味のような気がしました。また昨日は終盤のダイジェストのシーンなど、2階席の客は立ち上がって手拍子を送っていたのですが、今日などは1階席ということで皆さん遠慮していたのか、立ち上がって拍手している人は私の周りに一人もいませんでした(残念ながら私一人で立ち上がる勇気はありませんでした)。
最後になりますが、本当に最高の舞台でした。先ほどビデオを見終わりましたが、本物の感動には到底かないません。2階の隅から見た昨日の方がずっと感動しました。やはりビデオは慰めにしかならないようです(笑)。今後、今回の来日で彼らが懲りず、定期的に来日してくれることを祈りたいです。日本公演が終わると掲示板が少々おとなしくなるかもしれませんが、できれば「特設」にとどまることなく、今後も継続して下さることを願います。今後ともよろしくお願いします。
駄文を長々と連ねてしまい申し訳ありませんでした。これにて私の感想(レポートと言うほど図々しくはなれない)はここまでです。こういう見方をした人もいた、と言う程度にお考え下さい。