ライブ&レポート:Eileen Ivers来日公演
(原宿・ラフォーレミュージアムにて(99.6.1))
あー、まだ「On Horseback」がアタマの中で鳴りっぱなし。
行って来ましたよ。今日(99.6.1)のEileen Ivers。
開演直前についたので客席前方の席(200強?)はすでに満杯。後ろ半分が立ち見用スペースになっていて、当日券でつめこんでもまだすこし余裕があるみたい。
例のごとく舞台上のモノの配置を見て、ダンス用スペースであろうところの上手側が見やすい位置をキープ(^^)V。
明かりが落ちると、先日のChieftainsでもEileenおねえさまと一緒に出ていたDonal ClancyさんとパーカッションのWittmanさんがあらわれ、続いて「NYから来たとんでもないフィドラーに拍手!」みたいなアナウンス(英語なんでうろおぼえですが)とともにEileenさん登場。曲によって普通の木目フィドルと青フィドルをつかいわけていらっしゃいました。
曲目的には「Jama」「Bygone Days」など『Crossing the Bridge』からのものだけでなく「Pachelbel's Frolics」「On Horseback」など以前のアルバムからのものもありました。くわしくはそのうちプランクトンさんのサイトにレポートが載ることと思います。
ちなみに「Pachelbel's 〜」のイントロでは案の定、青地の暗い光の中で下手側・ななめ上からのスポットという照明でした。(英語では「パッヘルベル」ではなくて「パッカベゥ」っていうんですね)
客席の前半分が座って落ち着いてしまうせいか、ちょっと不完全燃焼ぎみのノリ。Chieftainsの時みたいに前半分を立ち見にすれば良かったのに。と、思ってたのですが、ライブも終盤、Eileenさんにうながされて、座ってるお客さんたちが総立ちになったとたん、ダンサーの足が見えない!! この席の配置はそういうことだったのか!
でもそのあとEileenさんはフィドルを弾きながら客席に降り、総立ちの観客の中をぐるっと一周してくれて、めっちゃ近くまで来てくれて、客席大興奮!! あーうれしい!!
さてこのサイト的に書かなきゃいけないのがダンサーのTarik Winston兄さん。ジャズ系に限らずいろんな曲で、盛り上がってくると上手から登場し、ステップを見せてくれました(いつものChieftains方式)。ただ、Chieftainsの場合そのまま曲が一回止まるのに対し、Eileenさんのライブではそのまま次の曲にメドレーしていって、Tarikさん2曲越しで一気に5〜6分、いやそれ以上踊り続けたりして、すごいなあと感心することしきり。
マイクが2本床に貼ってありましたが、Tarikさんのステップ音は楽器の音に消されてあまりよく聴こえませんでした、残念。板はよくわからないのですが、耳と遠目で判断する限り、3尺×6尺の木の板が8枚。黒の塗装もしくは薄いシートが貼ってあったようです。
Riverdanceネタやってくれないかなー、とひそかに期待してたら、途中ジャズ系からReelにメドレーしていく曲があって、Tarikさん少しずつステップがアイリッシュになってきて(the New Show見てる人はこのへんでニヤリとする)、出た! 「Trading Taps」でおなじみ、背筋の伸びたFake Irish! みんなウケてよ!
第2部では例の「壁のぼりバク宙」も2回、3回と・・・いつもより多めにまわってくれました。でもやっぱり8畳のスペースは狭かったようで、なんとなく窮屈そうに踊ってるようにもみえました。
なんてプランクトンさんのサイトには書いてありますが、ありましたよ。
第1部の最後の曲の紹介の時に、「次の曲が終わったらちょっとお休みね・・・外で飲み物とか(当然ギネス)、わたしのCDとか(^.^)売ってるから・・・終わったあとよかったらサインしてあげるし」てなことを(英語なんでうろおぼえですよ)おっしゃったので、「ちぇっ! マジック持ってくればよかった」とくやしがってたら、アナウンスで「ただいまロビーで販売中のCDお買いあげの方に、終演後サインを・・・」と。
なーんだ、前から決まってた販促活動だったのね。
とはいえ、このチャンス逃す手はなし。『So Far』買ってサインしてもらいました(^_^)。握手もしてもらって、ほっぺたゆるみっぱなし。Eileenさんは並んだ一人ひとりに、「Thank you」とか「I'll be back」とか(たぶん「また来てね」と言われたのだと思う)応えていらっしゃいました。
ああ、いい人だなあ(ふつう?)。
フィドルのわき、銀色のマーカーで書いてあるの、見えます? |
「古澤巌のヴァイオリン通信」の「其の三十五:アイリ−ン・アイヴァ−ス」に、来日公演の頃の話が載っています(『音楽の友』連載のWeb再掲)。ぜひ読んでみてください。