Home |
|||
|
|||
SOTDレポート その2 |
SOTDは、RDのような専門のコーラス隊を持っていません。ダンサー自らもヴォーカルをとります。仁王立ちになった男性と、バレリーナのような衣装の女性が、ジャネット・ジャクソンを思わせる小型マイクをつけて、思いっきりバラードを熱唱しながら、抱擁あり、キスあり、リフトありのダンスを展開します(このへんはほとんどブロードウェーの世界です)。チャールストンや、ウエストサイドストーリーを思わせるようなステップを披露したかと思ったら、いきなりクラシックバレエの世界にワープ。なんという展開!あっけにとられていると、こんどは袖からアジア風の扇子を持ったダンサーが登場してステージが一瞬にオリエンタルな雰囲気に…と思ったらいつの間にかフラメンコになっていました。 うーん、これはもしかしたら「ダンスでめぐる世界の旅」なのかもしれない! とは言うものの、決めるところではしっかりとアイリッシュになるところはさすがです。見方を変えればこのSOTDは、「アイリッシュ・ステップこそが最高のステップ」と言っているような気もしなくもありません。 ところでフィドラーは? はい、ちゃんと登場します。タップ同様、確かに“速い”という印象はあるのですが、非常にテンポの速いステージなので、じっくりと聴かせるという感じではありません。お客さんの手拍子と一緒に飛び跳ねながら弾いていたほどです。しかも最後にはステージに寝そべって弾いていました(しかもミニスカート!)。 SOTDではいろいろなダンスが登場しますが、LOTDのように柱になるストーリーがあるので、全体としてはまとまっているステージだと思います。RDをベースにしながら、なんとかして新しいものを作りだそうとしている強い意気込みを感じました。あえて3者の違いを言うと、車に例えれば、RDが「品の良い高級車」で、LOTDが「走りにこだわったスポーツカー」。そしてSOTDが「何でもアリの大衆車」という感じです。RDのように完成しきっていない分、これからお客さんの反応次第でいくらでも変わっていくような気がします。SOTDが新しいファン層を広げていくかもしれませんね。
車の比喩はうまいですね。観てもいないのになんかわかったような気になりますもの。すごく観に行きたくなるレポートですよね。 ツッチーさんからサントラCDのジャケット写真と曲目リストいただきました。みなさんも何となく曲想を想像してください、ということで(^_^;)。
Irish Stepsトップへ |
||
[Irish Steps] [Tokyo Swing] [Beyond] 情報をお寄せください!! air@myself.com |