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AV雑誌でリバーダンス!?


RD Discography
オリジナルサントラ盤の謎

(by とんがりやまさん)
その1
その2

AV雑誌でリバーダンス!?
(by とんがりやまさん)

99年、みんなに「予定は未定」の意味を教えてくれた、RiverdanceのDVDにまつわるとんがりやまさんの新作です。ありがとうございます!

「あれ、デジャブ・・・?」


「ご隠居はん、ご隠居はん、このタイトル、なんやヤラしおまへんか?」

「なんやいな、古典的なボケをしてからに。AVゆうてもアダルト・ヴィデオやのうて、オーディオ&ヴィジュアルのことやがな。今どきジョーシキやで、八やん

「ちゃいまンがな、あたしゃ熊やんでンがな。で、そのォ、オーディオ&ヴィジュアルちゅうと近頃ブームの《ホームシアター》でっか」

「プロジェクタや大型スクリーン使うて、スピーカーを5本も6本も用意する、ちゅうアレか。ちゃうちゃう、わてはしょうもない隠居の身、とてもやないけどそんな贅沢はでけまへん」

「ほな、そこの隅っこに積んだァる大型ワイドテレビやのサラウンドアンプやののカタログの山は、なんだす?」

「う。これこれ、人ん家をそんなに覗きなはんな。いやナニやで、ちっとは世間の動きも知っておかんとなァ」

「なんや苦しいなァ(笑)。…せやから、なんでAV雑誌でんねン」

「こおゆう専門誌にゃな、レーザーディスクやDVDの新作レビューも載っとるのがありがたいんや」

「DVDソフト専門の情報誌かてありますやん」

「そのテの雑誌は、ただの新作紹介だけやろ。AV誌の場合は、それぞれのディスクの画質や音質についてちゃあんと評価・採点しとる。ここが違うんや」

「ホンま、ご隠居はんはマニアでんな…」

「何ぬかしてけつかんねン」

「あわわわ。ところで、そおゆう専門誌って何種類くらいありまんねン」

AV雑誌の数々

「わてが買うとるのは4冊。月刊誌1冊、隔月刊誌1冊、季刊誌1冊と、へてから今後季刊誌になるモンが1冊。ゆうても、最後の1冊は画質・音質チェックまではしとらんわ」

「リバーダンスDVD日本版が出たンが9月末やから、雑誌での紹介もそれ以降でンね」

「ソフト紹介としてはな。実はそれ以前に、季刊誌『SOUND PAL』(小学館刊)99年春号に、こないなコラムが載ってたんや」

「ほうほう。『中濱潤子の音で旅するアイルランド』ちゅう連載コラム。<世界中で爆発的な大ヒット、『リバーダンス』を見に行こう!>でっか。でもこれ、奥付をみると1999年4月5日発行やね。来日公演終わっとるがな」

「アホ。実際の発売日は約1ヶ月早いわい。確かにタイミングとしてはギリギリやけどな。これは季刊誌やさけ2〜3ヶ月は店頭に並んどるから、4月や5月になってから買うた人も多いやろ…。やけど、AV雑誌でのリバーダンス紹介としては、いっちゃん早い方やろな」

「ほな、栄えある<ご隠居はん大賞>を授けまひょ」

「んなものないわい。勝手に賞を作りなはんな。通信費がもったいないから早よ話を進めんかい」

「ええと、DVD日本版。まず月刊誌『HiVi』(ステレオサウンド刊)11月号(10月20日発売)に掲載してま」

「ソフトチェックにいちばんページを割いとる雑誌や。で、我が「リバーダンス」は『画質6/音質8』。内容評価は『最高!!買うしかない!』」

「画質評価が低おますなァ。ナニナニ、『動きボケや甘さが目立つ。』『色はグリースを引いたように滲む。』…ふうん」

「そのかわり『サラウンドがモロに活躍』ともあるで。音質はまあまあの評価やな」

「発売日順からゆうと、次は隔月刊誌の『AV REVIEW』(音元出版刊)88号でんな。店頭発売日は1999年11月17日」

「残念ながら載ってへん。次号に期待したいところやが、アカンかもしれん。ちなみに「フラメンコ」は載っておって、クォリティ評価95点はなかなか健闘しとるわ」

「お次は『BS FAN 別冊 デジビ』(共同通信社刊)創刊2号(11月30日発売)。次号以降は季刊誌になるそうでっせ。で、この号にはアイリッシュ音楽にも詳しい音楽評論家の川村恭子はんが、麻倉怜士はんちゅうAV評論家の自宅のホームシアターで音楽系ソフトを観るっちゅう対談企画記事がおまして、その中で川村はん、リバーダンスを持参してま」

「いつ行われた対談なんやわからんが、ここで観てるのは米国版かもしらんなァ。『残念ながら日本版はない』ちゅう発言がある。そやけど、<試聴したDVDソフト一覧>にはその日本版が紹介されとるンやけどな?」

「何本か試聴してる中の、大トリ飾ってまンねェ。川村はん、エラい!!」

「最後の1行、麻倉はんの画質チェックがワサビやな。曰く『残念なのはロングになると、途端に画質がボケ始めて、ディテールが出てこない』」

「あれ?さっきの『HiVi』では『引きの絵はなかなか迫力がある』とも書いてまっせ」

「ははは。ま、雑誌ごとに評価がちゃうのもまたオモロイやんか」

「…なんやエエ加減なもンやなァ。ほんで、終いはもっかい季刊誌『SOUND PAL』(小学館刊)冬号でンな(12月6日発売)」

「画質・音質チェック記事やのうて、新作紹介のページにベタホメで載っとる」

「ここでもサラウンドが凄い、ちゅう評価でンな。お、『できることなら実際のステージも体験してみたい』て書いたはりまっせ」

「新たなファンがこうして生まれるんやな。再来日が今から楽しみやのォ」

「こうしてみると、画質はともかくとして、サラウンドで響くタップ音がこのDVDのウリみたいでンなァ。…ご隠居はん、あたしもAVアンプがごっう欲しなりました。ほなっ」

「あああ、熊やん、その最新号はまだ全部読んでないんや。おーい、せめて<新製品速報>のページだけでも置いとかんかいッ」

1999/12▼△とんがりやま▽▲


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