アイリッシュダンスのWorld Championship25周年記念のドキュメントです。いろんな年齢、いろんなスタイル(ソロ、グループ、ダンス劇、etc.)での試合と、その裏側が見られます。大島豊さんが「アイリッシュ・ミュージックの森」(青弓社1997)で「時代遅れの競技用ダンス」と評しているものはおそらくこれのことでしょう。
淡々と試合内容を追っていくだけのビデオで、とくにだれかに焦点を当ててストーリーを作っているわけでもないので、途中で退屈するかもしれません。
でもまあ、Jean Butlerにしてもほかのスターにしても、こういうところから出てきたわけで、そこらへんの雰囲気を知りたい人にはいいのではないかと。
冒頭、飛行機や船で次々にやってくる出場者たち。世界中からあつまってくるんですね。アフリカっぽい人はいますが、東洋人っぽい顔は見えません。
男子、女子、年齢別に分かれて演技・審査が行われます。
服はもうお決まりの、ハデハデの民族模様の衣装(今世紀に入ってみんなが着るようになったもので、歴史的根拠はないらしいです。人によっちゃはっきりpseudo-celtic「偽ケルト風」って言うくらいで)。女の子はくるくるカールの髪をバンドでまとめてます。日本人のmoriyがみると誰が誰だかわかんない。男の子はブレザー、ネクタイにスカート。靴下もみんな白。規則なんですかね。
14×6メートルくらいの舞台で、ソロ、もしくは同時に2人がおなじ曲に合わせて踊る。勝ち進むとソロになるみたい。試合は3rdまであって入賞者を決める。伴奏は基本的に蛇腹とピアノ。
演技が終わると電光掲示板に各選手の得点が表示され、会場から歓声が上がる。ここらへんの流れは、フィギュアスケートにそっくりです。
ところどころ会場の外、グッズ売場とかの画が入ります。
あ! メチャメチャ段差のある靴発見!! もしかしてRutherford Productsか!?
舞台を袖からのぞきながら、自分のステップをイメージトレーニングしてる男の子の姿がけなげ。
10歳くらいの子、男の子も女の子も、ぴょんぴょん跳びはねてるのは、なんでか知らないけどかわいいですね(*^_^*)。もう勝負なんかどうでもいーから、みんなにトロフィーあげちゃったほうがいいです。
いっぽうハイティーンになっちゃうと一気にそういった面白味がなくなります。体型が変わり、技術的にもうまくなりすぎるのと、顔が思いっきりマジで、ピリピリした感じが伝わっちゃうのと。でも、このなかに将来のRiverdance
Trouperがいるんですよね、きっと。顔をおぼえておこうっと。
ソロのステップダンスばかりではなく、チームで競うケイリーの部、8人のセット、Minor Figure(大人数のset
dance?)などもあります。点数の基準はよくわからないです。フィギュアスケートとかもそうですけど。
最後のDance Dramaは各チーム演出やコスチュームを工夫してておもしろいです。このビデオの中で唯一リラックスして見られる試合(?)なのもいいです。ドタバタのコメディ仕立てあり、寓話風のもの、古典劇風のものなどがダイジェストで紹介されます(話はズレますけど、武蔵野青年塾の公演ってこんな感じですよ)。
で、優勝したのがドタバタ系のチーム。ここに比べると、ほかのチームはけっこう力はいって、なおかつお金かけてた風だったから、悔しかったろうなあ。でもこれはノリの勝利でしょうね。二の線ばっかじゃ面白くないですからね。
受賞後のインタビューはみんなニコニコ。気持ちいいだろうなあ。で、しつこいようですけど、インタビューの中でもちっちゃい子はみんなかわいいのです。以上!
えーっと、わたしはScollanさんという当時イングランド在住の業者さんから買ったんですが、Scollanさんはアイルランドに引っ越してしまいました。
どうせならこのビデオの構成・演出をされている、ダブリンのOlive
Hurley先生のところから直接買ってはいかがでしょう(00.1.8:このリンク先切れてます)
。ただしアイルランドには国際郵便為替は送れないので、銀行で送金小切手というのを作ってもらいましょう(わたしは作ったことがないので詳しいことはわかりませんが、けっこうな手数料を取られるらしいです)。
わたしは米ドルのトラベラーズチェックを使うことにしてます。手に入れやすいですし、おつりをもらわないことを計算に入れても、手間と手数料かけるよりいいと思ってます。もちろん、T/Cを送ることについて事前にメールで連絡・確認はしておいたほうがいいでしょう。
価格は米ドルで$17.99、90分。日本のビデオデッキで見られるNTSC方式のものが手に入りますので、注文の際にはNTSCと指定することを忘れずに。
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