トントンさんの RD Broadway
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2001年3月
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「 Susan Ginnety さん、The Shannon最後(?)のShow」
お断り:すいません、このレポートはいつも以上に Susan さんモードです。
この日も朝、ホテルで「TODAY」を見ていたら、Ivan Goffさんがスタジオで演奏をしていました。元RDoBのイーリアンパイプ奏者ですね。今はRDを離れて活動されているようで、この日はどこかで演奏されるようでした。昨日のパレードではバグパイプの行進があったことなどとからめ、アナウンサーがバグパイプとの違いとかを尋ねたときに、イーリアンパイプでは行進はできないね、と答えていたのが面白かったです。
さて、前日は Susan Ginnety さんの出番が少なかったこともあり、今日はいよいよLeadが見られるのでは、と思い11時過ぎに劇場にいきました。で、例のボードを見ると、あれー、 Eileen Martin さん、Pat Roddyさん、Rosa Manzano Jimenezさん、Sara Clancyさん、そしてMichael Londraさんという前の日の夜と全く同じメンバーです。でも窓口は開いているし、間違いではないんだろうなーと思いつつ、しょうがないので念のため昼公演の始まる12:30のちょっと前に来てみることに。
12:15くらいに来たところ、やっぱり変わっていなかったので、夜公演に賭けることにして窓口で夜公演のチケットを買いました。1階はないと言うので、FRONT MEZZANINE(2階席前方)のB6/B8という席になってしまいました−涙−。ま、初めての2階席ですから楽しみは楽しみですが・・・。
18:30からの開演時間に合わせて劇場に来て、ドキドキしながらキャストボードを確認すると・・・、何と Eileen Martin さん、Pat Roddyさん、Rosa Manzano Jimenezさんというラインナップじゃーないですか! Principalsが1日2公演なんてありえないのでは(日本でもなかったし、何のためにUnderstudyがいるんだ!?)、と思いながらその下を見ると、Singersの部分がMichael LondraさんとSherry Steeleさんになっています。ふーむ、昼はSaraさんになっていたから、間違いないんだろうなーと思いつつ、劇場に入りました。ここは普通にエスカレーターで上がったところが1階ですので、さらにもう一階上がることになります。
席は、2階の右手で前から2列目です。結構上から見おろす感じで、左側のオーケストラは全部見えますが、右側は半分くらいは隠れてしまいますねー。ステージまでちょっと距離があるので、オペラグラスがあった方がいいかもしれません。
実は、この日もお隣が日本人の方でした。すぐ後ろには中国系の方とかもいて、昨年来た時と比べ、客層は遙かに国際色豊かになっています。客席の埋まり具合は1階後方は見えないので分かりませんが、2階も結構埋まってるじゃーないですか。8月までさらに延長になったようですが、これだけ入っていればまだまだ行けるかも(客単価は結構下がっているようですが・・)。
お、今日はなんかタップの練習をしているのか、ステージから音がしますねー。いやー、Riverdanceではこんなの初めてです。SOTDではあったけど・・。昼の公演で何かあったのでしょうか?(あれ、それとも、単に今まで気が付かなかっただけ?) ま、これもカーテンがあるからできることですよねー。
予定時間の18:30を少し回ってから開演のアナウンス。
- Act1.
「Reel Around the Sun」:
- なるほどー、2階から見るとちょっと違いますねー。結構全体の動きとかを見るにはいいかもしれません。Troupeメンバーに目を向けると、お、今日は Susan Ginnety さんも最初のフォーメーションから出ているではないですか。最前列左から2番目のDublin版ビデオと同じ位置ですね。20人が輪を作って踊る部分では、あ、やはり中心部を明るくして、周りの照明を落としているんだー、と改めて気づきました。なかなか下の席では分からないかもしれません(って、気づかないのは私だけ?)。
私はその日のステージが盛り上がるかどうかは、Patさんが登場したときの拍手である程度分かると思っているのですが、うーん、ちょっと疎らでしたねー。
Susan Ginnety さんは、昨日とは逆にPatさんがTroupeを引き連れて出てくるところでは姿が見えませんでした。この席だと向かって右側の列がよく見えるのですが、この時はその列にステップの乱れが見られました。でも、「Reel・・・」が終わると同時に場内からは大きな拍手です。私も今回最後のRDですから、精一杯拍手をしました。
- 「The Heart's Cry」:
- SaraさんのUnderstudyのSherry Steeleさんですが、いやー、とてもいいじゃないですか!! SaraさんのAnunaボイスとは違って、もう少し力のある声なのですが、とてもいい声だと思います。マイクが改善されたか、声質のためか知りませんが、声が割れて聞こえることは全くなかったし。とても安心して聞いていられるのもいいですよね。日本公演では結構ハラハラさせられましたから・・・。Understudyとしての技量は充分です。(その後、Saraさんも近々ショーを去るとか聞いたのですが、もしそうなったらこの方が新しいSoloistになられるのでしょうか?)
- 「The Countess Cathleen」:
- Susan さんは昨日同様、左側の2番目(NY版のビデオと同じ)で登場です。やはりこの席だとオペラグラスがあった方がいいのですが、そうすると全体の動きは見えなくなるし・・・。
さすがにこのパートの8人にはダンスの乱れがないですねー。詳しい話は昨日十分書いているので書きませんが、 Susan さんと Eileen さんの共演を十分堪能しました。
この日は、このパートが終わった時の Eileen さんの表情がすごく印象に残っています。「どう? 私のダンス、とても素晴らしかったでしょう!?」という感じで、自分でも納得がいったというか、満足したのでしょう、自信に満ちあふれ、会場からの拍手を一身に浴びているその誇らしげな表情が目に焼き付いて離れません。本当にいいものを見せてもらったという気がしました。
- 「Shivna」:
- 昨日とはダンサーが違います。ダンサーが変わるとちょっと中身が変わるんですよね。それもこのパートの楽しみの一つです。技量の高さは変わらないわけですし。
- 「Firedance」:
- Rosa Manzano Jimenezさんの踊りは、この日も素晴らしく感じました。2回目って、1回目には見えなかった気になる点が結構見えたりすることもあると思うのですが、彼女に関してはそんなことは全くありませんでした。非常に楽しめましたし、会場も大拍手です。
- 「At the End of the World」:
- この曲も、いつまで聞けるか分かりませんからね。じっくり耳に焼き付けておかないとの思いで聞いていました。
- 「Riverdance」:
- Sherryさんの「Cloudsong」は、Saraさんとはまた違った趣で思わず耳を傾けてしまいました。
Eileen さんのRiver Womanは昨日と変わらぬ素晴らしさです。Patさんのソロもいつも通りだったのですが、 Eileen さんがHard Shoeで戻ったあとの、2人のダンスでは、珍しくPatさんのステップがちょっと乱れ、2人は思わず顔を見合わせていました。これを見てやっぱり昼公演も踊ってお疲れなのかなー、と思いました。そう考えると、 Eileen さんは偉い!
Susan さんは左右に出てくる3人組の中で、定位置とも言える左側の一番右(NY版と一緒)で登場。徐々に前に出てきてPatさんと並んで踊るときには、一言二言言葉を交わしているようにも見えました。その後は、後ろの2列も加わり、おなじみのRiverdanceのルーチンです。今日は全般的に会場は静かだったのですが、さすがにここでは盛り上がりますねー。最後は大拍手でした!!
- ACT2
「American Wake」〜「Lift the Wing」:
- このパートでは舞台左手前方にFiddle、Bodhran(とWhistlesだったかな)の奏者がいます。
例によって Susan さんのソロからスタート。 Susan さんはいつも通り右手奥からMusician達のいるステージ左前方へと、ステージを横切るようにして流れるようなダンスを披露してくれました。Musician達の処ではRobbie Harrisさん(だと思う)がBodhranを差し出したら、ダンスをしながらそれを何回かたたいていく、ということがありました。こういうオーケストラメンバーとの即興のやり取りってNYでも日本でも見たこと無かったのですが、とても楽しくていいじゃないですか! なんか、これを見ただけでも得した気になっちゃいました。(我ながら単純ですね。)
その後も Susan さんに注目して見ていたのですが、昨日はそうではなかったのですが、今日は3つの環の右側に加わっていました。ここって、その後2人一組で踊りますよねー。この日のお相手はNatalieさんではないかと思うのです(自信なし)が、この二人が本当にすごいんですよ。他の組はお互いに向かい合って手を取り合って踊っているのですが、 Susan さん達は向かい合ったり手をとったりせずに、ちょっと距離を保ちつつ2人だけのステップを踏みながら回っていました。おお、これは1階席では分からないかも、という感じでしたので、この時は2階席でよかったと思いました。最後に2人で回る時も他の組の1.5倍くらいのスピードで、他の組をはじき飛ばしそうなスピードです。まさに傍若無人の暴走行為(笑)です。
- 「Heal Their Hearts/Freedom」:
- この日は Susan さんもここに加わっていました。今日は出番が多くて嬉しいです!
- 「Trading Taps」:
- Saxophoneは昨日同様女性奏者。お名前が知りたいですねー。この日はTappersも昨日とはまた違う技を繰り出したのですが、Patさんもまた昨日よりも長いソロの時間をとって、それに対抗していました。それまではさほど盛り上がらなかった場内も、さすがにここでは沸きました。
- 「Ri Ra」:
- この日も Eileen さんと Susan さんのダンスが楽しめました。何度も見るとちょっとしたことに気がついて、ちょっとニンマリしてしまうこともありますね。これこそリピーターの醍醐味ですよねー(え、そんなことないですか?)。
- 「Home and the Heartland」:
- またしばらくRDとはお別れですからね、今回はこの歌もじっくり聞かせていただきました。やっぱりいい歌ですよね。Sherryさんの歌声もとてもグッドです! でも、この歌が終わる時には、「あ、もうじき終わっちゃうんだなー」という一抹の寂しさをいつも感じてしまいます。
- 「Heartland」:
- この日は、Troupeメンバーに Susan さんがいるかが懸案だったのですが、右側の最前列の右から2番目(だった気がする)にその姿を見つけた時は、ホッとしました。2日も連続して Susan さん抜きの「Heartland」なんて洒落になりませんから・・。
しかーし、「Heartland」に入ってから、左右のオーケストラのテンポが違うというか、何かおかしくなっているんです。最後って、シンバルの連打がありますが、普通はダンサーが足を蹴り上げるタイミングとピッタリ合っているんですけど、明らかに(っていっても微妙にですけど)ずれているんです。音は左側が早く、私たちに近い右側は少し遅れているように聞こえましたので、席のせいではないですね。(逆だったら席のせいかも、と思いますが。) ステージではどう聞こえているのか分かりませんが、これでよく踊れるな、って感じです。そのせいか、私が「ドミノ倒し(或いはステップウェーブ?)」と呼んでいるもの(本当は何というのか知らないのですが、何を表したいかはわかりますよね?)のタイミングもちょっとばらついていました。今までそんなことはなかったので、ちょっと心配です。それとも単なる疲れ? 大丈夫か、Shannon?
なんか最後に変なことを気にしちゃったのですが、そんな中でもステップは進み、最後は拍手、歓声のうちに終わったのでした。でも、昨日ほどは盛り上がっていないかな?
- 「Finale」:
- 進行は昨日と同じです。やっぱり Susan さんが真ん中というのは定位置ですか? 因みにその左隣はTokikoさんでした。
この日はキャストがそろい、前方に進んで、1回目のRiverdanceルーチンが終わったところで、全体の半分くらいがスタンディングオベーション。そのまま私は立っていたのですが、お隣の日本人が前の席で立っている人に、「立ったら見えないから座れ」と言って座らせていました。「すごい」とも思いましたが、「どうせなら自分が立てばいいのでは」と思ってしまいましたねー。日本公演時に掲示板であった議論を思い出しました。
2回目のRiverdanceルーチンでは、 Susan さんをはじめ4人のFemale Dancersが前の列に加わりました。 Susan さんはTappersの一人と、Eileenさんがいつもする、或いはNY版でJean様が最後にやってらっしゃるように、片手を頭上に挙げて踊っていました。
「おお、ここでも見たことないのが見られてよかった」「今日はいろいろあって楽しめたなー」などと思いつつ、最後のルーチンを見ていました。で、これも終わって、Singersからステージを去っていくときに、いつもと違うことが・・・。
Patさんがわざわざ(2人の間には何人もいるわけですからね) Susan Ginnety さんの所まできて、Kissをしていったのです。これをみて、あ、今日は何か特別なことがあるんだなとちょっと不安になりました。一緒に見ていた連れも「ねー、 Susan はRDやめるの?」と聞いてきましたが、私もそう思ったわけです。わざわざ挨拶(Kiss)しにくるなんて特別ですよねー? 可能性としては「1.今日が誕生日」「2.二人はつきあってる」「3.ショーを離れる」等が考えられましたが、そのうち「1」「2」は違うのが分かっていますので、残る「3」の可能性がとても強いと思っていました。
さすがにこれは本人に聞かなきゃと思い、急いでStage Doorの所に行きました。この夜はとても寒い夜でしたが、それにもめげず待っていました。ですが、SingersやTappersなどは出てくるのですが、Female Dancerはあまり出てきません。これはどう考えても普通じゃありません。30分以上過ぎてからMale Dancer達が、そしてしばらくして出てきたのは、なんと Eileen さん。なんで Susan さんより早いんだ?と思いつつも、またしても写真とサインをお願いしてしまいました。本当は「今日はなにか特別なことがあるの?」と聞こうかな、とも思ったのですが、根が小心者なもので・・。でも、毛皮のコートをまとった彼女は非常にLovelyでした。その後も10分以上待ちましたが、結局あきらめて泣く泣くホテルに戻りました。身も心も寒かったですー。でも、このことを考えると寝られませんでしたねー。
Epilogue:
翌19日はもう帰国ですので、朝6時にはホテルを出て、JFK空港に向かい、帰途についたわけです。帰国後すぐにこの件に関して情報確認したところ、心配は半分だけ当たっていて(Shannonを離れる)、半分ははずれていた(RDは離れない)ことがわかりました。
Susan Ginnety さんはLiffeyに移り、4月の頭から合流するということですので、やはりこの公演がShannonでの最後の公演(荷造り・移動、そして少し休養も、となると2週間は必要でしょう)だったのではないかと思いますし、そうであれば、それが見られたのはとても「幸運」なことだと思っています。
問題は、今後のShannonですね。彼女がいないのは寂しいですが、彼女の抜けた後どうなるかにも興味がありますので、また5月に1回は見るつもりです。
その後は、欧州(Liffey)に目を向けるようになるかもしれませんが・・・。
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