コラム:Riverdance in NAGANO
すっげ〜ぁ!メダルいけるよすっげ〜〜ぁ!!の長野五輪なのです。
へぼな場面もありましたけど、なんだかんだいって盛り上がりましたね。よかったよかった。
さて、そんななか、長野のスケートリンクで「リヴァーダンス」の音楽が流れていたのを知ってますか?
種目はアイスダンス。カナダのShae-Linn BourneとVictor Kraatzのペア。曲は"Reel around the Sun"と"Riverdance"の一部と、曲名はわからないんですがairの一節。衣装はいかにもというエメラルドグリーンで決めてくれました。
で、中身は・・・、見た人いらっしゃいます? どうでした?
このペア、このシーズンいろんな大会で「リヴァーダンス」やっているという情報を"Riverdance"のサイトの掲示板で読んでたもんで、moriyとしても期待して見たんですけど(三浦さんビデオありがとね)、率直に言えば、「なんでこの選曲?」という感じでした。
なんであんなパーカッシブな曲を使ったんでしょう? なんでスケートでタップの真似をしなきゃいけないんでしょう? なんか勘違いしてる感じするんですよね。
途中air部分はすごくカッコいいんですよ。スーッと氷の上を流れていくその姿。だからこそ、なおさらもったいない。"Countess Cathleen"とか、ソフトシューズ系の曲、slip jigとかをつかって、回転系の技をいっぱい入れたほうが良かったような気がするんだけどなあ。
実況のアナウンサーは「4分のうち3分がアップテンポの曲です」とか「ステップを全面に出してメダルへの執念を見せた」とかなんとか言ってほめてましたが・・・アイスダンスにおいてステップってそんなに偉いんですか? (レベルとしてどっちが上かわからないですけど、細かいステップを入れたのではキャンデロロの「ダルタニヤン」がカッコ良かったですね。)
たしかにあのスケート靴でステップ踏むのは難しいだろうと思いますよ、そういう靴じゃないですもの。でも、その難しいことをやるということと、スケートとしてすばらしいということと全然関係ないですよね?
曲のつなぎ方もあんまり必然性が感じられないような・・・というのも元の曲とダンスを知ってるから言える感想なんですけど、うーん、結果的に点数良かったしなあ。ああいうのがいいのか・・・。わたしに見る目がないだけなのかなあ。
おーい、だれか同意見のひと〜!!
(追記 98/9/27)Niftyのフォーラムで活躍されているとんがりやまさんから昨シーズンのフィギュア情報いただきました。
フランスのモニオット=ラヴァンシィ組がリヴァーダンスの曲を使っていたそうです。長野オリンピックのアイスダンスにも出場していたようですが、すいません、わたし見逃しました。
また、Lord of the Dance(LOTD)の曲をつかっていたペアもあるとか。
また、97年12月のプロフィギュア選手権大会ではあのナンシー・ケリガンがリヴァーダンスの中から曲を使用していたそうです。
上記の情報についてはたぶん海外サイトがあると思いますので探してみますね。あと、フィギュアとアイリッシュモダンステップの競技会の類似と相違なんてのも面白そうですね。
(00.11.13追記)この件についてなつきさんよりメールいただきました(ありがとうございます!)。
やっぱりスケートのダンスではステップの正確さというのは相当に重要なもののようです(というか、試合の結果としてそういう採点でしたものね)。難易度、という点から見ても、キャンデロロよりボーン&クラッツ組のほうが難しい振りなんだそうです。
自分でやらないので(それとも鑑賞力の無さ?)こういうのわからないんですよね。他のダンスとかでもそうですけど、レベルの高さと、シロウト目の派手さとはほとんど一致しないもので・・・。