「うわっ」

「おー！」

「へえ・・・」

「ただ感嘆しててもしょうがないんだけどね、どうよ、これ」

	この、シルエットのふちどりの部分、凝った仕上げになってるのわかります？

「どうするんですか」

「どうするって、もうしちゃったこと（完了形）なんだけど」

「ふーん・・・でも前に送ってもらったものよりも良さそうですね」

「そう、量産型っていうとショボくなるのがフツーなんだがな。・・・というか、正確に言えば前回のはホントにデザイン確認のための試作だったということだ」

「ふーん」

「で、こっちがあの世界的キャラ、ちびシリーズバーション」

「ホ、ホントに作ったんですか！？」

	なんか、妙にかわいいTiny's。アイリッシュ系のライブ会場なんかに着ていったら、もう外人さんから声がかかってあなたはモテモテ！？

「で、キミTシャツのサイズいくつ？」

「え、フリーサイズじゃないんですか」

「M/L/LLと３サイズ取りそろえておりますが」

「アメリカのサイズじゃないですよね・・・」

「いえ、私どもの製品はいわゆる日本サイズでご提供させていただいております（身長の目安　M:160〜170cm, L:170〜180cm, LL:175〜185cm）」

「はあ・・・、じゃあ、わたしはMでいいかなと」

「ありがとうございます、Mサイズ１セットお買いあげでーす！」

「えっ」

「いやー、お客さんお目が高い。この商品40セットの限定販売ですから早いモン勝ちなんですよ。まあおそらくこれっきり増産もないでしょうし」

「あ、そうだったんですか」

「ホント、プレミアものですよ」

「そう言われるとなんかいいものを買ったような」

「それはもう、見てくださいこの素材感。・・・でも最初のうち黒は色落ちとか気にしてくださいね」

「はあ」

「プリントはかなりいい仕事してるはずですけど、ここだけゴシゴシこするようなことはしないように」

「ふつうしないですけど」

「じゃ大丈夫ですね。はいこちら、初回限定『シリアルナンバー刻印入り特製タッグ』」

「わ、なんかホントにプレミアな感じが」

「実際に着るものと保存用と２セット買う方もいらっしゃいますが」

「ホ・・・ホントかなあ！？」

---

ということで、謎のプリント職人さんの協力を得てホントに作ってしまった「AirオリジナルTシャツ」なのです。デザインだけもらっておいて、こちらで市販のお手軽プリント機械を使って安くテキトーに作ってしまうという手もあったんですが、どうせ作るならと職人さんの「売り物になる」仕事をお願いしました。練習着にしても「実質洗濯不可」じゃ意味ないですしね。

何百枚も一気に作れば劇的に単価を下げられるんですが、資金もないし(^_^;)、読者数から考えてまあこの辺が限界ではないかと。

00.7.31追記：
着てみました。いきなり練習着だと柔らかくて汗を吸いにくいので、一度手洗いして干してからの方がいいかもしれません。プリント部分は全自動洗濯機にかけても何ともないようです。次第にヨレヨレになっていくでしょうが、それはまあTシャツの宿命ですのでご勘弁を。

続報！　これが『特製タッグ』だ！！

これが記念すべきNo.01(LL)。モザイク部分のイカしたデザインは買った人だけのお楽しみ。

---