Beyond:マイケルとブランダンの会話(その4)
「おまたせしました。ツッチーさんの極秘盗聴シリーズ第4弾です!」
コンチネンタルホテルの窓から横浜の夜景を眺めている我らがマイケル兄貴。
ブランデーを片手に、ガウン姿が何ともきまっています
マイケル 「ふっ・・・どうしてこんなにサマになるんだろう、俺って」
ブランダン「兄さん、兄さん、兄さん!」
「おまえは“カックラキン”の車だん吉か?」
「見てくださいよコレ。日本のファンからもらったんです」
「尾崎紀世彦人形?」
「はっずれー、ち、び、ブ、ラ、ン、ダ、ン! どお、 かわいいっしょ?
「!!!!!!!!!!」
「あぅぅぅ……」
「moriyのやつだな、ふざけやがって。日本公演が終わってからブランダンべったりじゃねぇか。だれのおかげでリバーダンスがメジャーになったと思ってやがる」
「でも兄貴。日本では兄貴のことあまり知られてないんですよ。あつつ…」
「でかマイケルは作らないのか?」
「そんなもん作りませんよ。まず来日公演しなきゃ」
「俺はしばらくステージには上がらん! 」
「たくさんのファンが兄貴の復活を待ってるんですよ」
「いいか、今後はおまえも含めてプリンシパル全員、 俺の顔写真マスクをつけて踊るんだ!」
「またまた、無茶なことを」
「それからmoriyに言っておけ。俺の ブリーフ姿を印刷した等身大の抱き枕を作れって」
「うわぁ、濃いアイテム…」
「おまえには特別のキャンペーンをやらせる。警察官の格好をして、銀座4丁目の交差点のまん中でソロタップをやれ。もちろん俺の顔でだ」
「単なるバカだと思われますよ」
「簡単じゃないか、ほれ」
『青信号(スタッ)、右折の車は(ひょい)、待っててね(ピタッ)』
「あ、兄貴…」
『歩行者は(カツン)、一度止まって(クルッ)、右ひだり(カタカタカタカタカタカタカタカタカタカタカタ・・・)』
「あぁ、ま、窓ガラスに…」
ガシャーン!
「うわ〜。あ〜にきぃ〜!!!」
「なんとなく『パタリロ!』の元祖ゴキブリ走法を思い起こさせるな」
「いいんですか? マイケルさん落っこちちゃいましたよ」
「Lord of the Danceは不死身だ。そのうちどっかから爆発音とともに現れるにちがいない」
「そうなんですか」
「笛を用意しとくよーに」
「はあ」
「ところで・・・『等身大抱き枕』のことだが」
「いやですよ。置き場所ないです」
「ベッドに置いときゃいいじゃないか」
「え!?」
「飛騨に電話! 至急!!」
「そ、それだけはやめてほしい!!」