ビデオ・CD:Riverdance the Show
なんつってもRiverdanceの原点、「Michael FlatleyとJean Butlerの競演」が見られることでしょう。"the new show"を見たあとの参考として、または"Lord of the Dance"を見る前の免疫として(^_^;)、おすすめします。
全体的に、各演目のつながりが今ひとつ希薄で、あんなのもあります、こんなのもありますっていうのを単に並べただけという印象を受けます。それぞれの演目は面白くて何度見ても飽きないんですけどね・・・。良くも悪くも観光ガイド的です。
Davy Spillaneのたて笛ソロ("Corona")からショーは開幕します。女性ダンサー陣のハードシューズによるステップの奔流でつかみは完璧。ただ舞台が小さく、ダンサーの衣装の素材がチープで、ちょっと田舎っぽいかな。Michael Flatleyも初々しく(?)、キメの瞬間にも流し目にならず、ダンス以外のアピールは控えめ 。
Anuna(中世の教会音楽っぽい歌を聴かせるグループです)のコーラス。
いよいよJean Butler登場。前半(The Countess Cathleen)はソフトシューズで女性ダンサー陣と踊るslip jig。後半(The Women of the Sidhe)はハードシューズでロシア男性バレエ陣と張り合うjig。ツンとすましたノーブルな横顔がいいんですよね〜(*^_^*)。
ふたたびDavy Spillane。イリアンパイプスが泣かせます。(Chulaineというアイルランドの偉大な英雄のための哀歌なんだそうです。)
一転して体育会系ハードシューズのアカペラ。Michael Flatleyオジさん大活躍です。カッコいいっす。もう自分で自分の音に酔っているというか、踊りながら楽しくてしょうがない状態でしょうね。そこが気に入らないという人もいるようですが(^_^;)
お、真ん中から数えて上手側二人目にいるのは、もしかして"the New Show"でMichael Flatleyの位置に来る(いまやLee Co.のプリンシパル)Pat Roddyさんでは?
スペインからやってきたMaria Pages登場。真っ赤な照明の中で熱く舞います。この情熱的なフラメンコに対抗して、Michael Flatleyがアイリッシュステップでからんでくるんですが、濃いキャラクター同士が対等に張り合ってて、これがまたいい。Michael Flatleyの「濃さ」についてはいろんなところでいろいろ言われてるんですが、この曲の場合は完全にプラスだと思いますね。たとえばColin Dunneじゃこうはいかないんですよ。ストイックかつインテリっぽくなっちゃうんで。
言うことないです。ホント名曲だと思いますよ、これ。Michael Flatleyの目がイっちゃっててちょっとコワいですが。
女性ボーカルAine Ui Cheallaigh(なんて読めばいいんだろう)による歌だけ。後半になってMichaelとJeanが出てきて、引っ込むんだけど、よくわかんない。アメリカという新世界への期待と不安、とか言いたいんでしょうけど、出ても出なくてもおんなじだったような・・・。 (00.3.8追記 :夏目洸 さんから、ボーカルの方のお名前は「オンヤ・ウェイ・カラーという読みだと思います」と教えていただきました。ありがとうございます!)
The James Bignon Groupによるコーラス。みんなが手にマイクを持っているのはなぜだかわかんないけど、テレビの歌番組みたいでかっこわるいなあ。
Moiseyev Companyのアクロバティックなダンス。東欧風の拍子でいかにもな民族舞踊、なのかな。わたしのステレオタイプにぴったりはまります。
Anunaのコーラス。癒される歌声ですね。
これもあんまり言うことないです。
あ、ひとつだけ。MichaelとJeanが並んだときに、Jeanの横顔のほうにピントを合わせたカメラマンには「ご英断です」のひとことを。
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amazon.co.jpにもリストされているようですが、在庫切れの可能性が高いです。下記のリンクをチェックしてみてください。 Riverdance (Clamshell) / O.C.R. VHS Riverdance / O.C.R. VHS (ちなみにClamshellってのは貝みたいにパカッと開くプラスチックのパッケージのことです。内容に違いはないはずです) |