朝、水槽を見るととくに変化は見られない。水温は22度。孵化には3日くらいかかるというようなことが説明書には書いてあったので、気にせずそのままほうっておく。昼休み、Iセンパイが水槽をのぞきに来て数十秒後。 「あれ、これもう生まれたんじゃない?」 「え、まだ1日もたってませんよ」 「でもいま見えたよ」 「幻覚じゃないんですか?」 「うそ、絶対見えたって!」 「またぁ・・・」 と、センパイが指を指している方向を見ると、ちーさくて白いものが、チンダル現象の分子の動きとは明らかに異なる動きをしている。 「!!」 「ほら」 |
いそいで写真を撮ろうとしたんですけれども、小さくてどこにいるかよくわからず、またデジカメでは正確なピントが期待できるはずもなく、こんな感じにしか写らない。
|
拡大してみましょう。たしか、このあたりにいたような気がするんだけれど・・・なんか自分で言っててものすごく不安になってきたなあ。
|
スピード誕生の衝撃はあっという間に消え去り、周囲からは「なに? 一匹しかいないの?」の声。もう3日目だし、これ以降の誕生は見込めないような気がする。
この最初の個体(仮にへっぽこ1号と名付ける)の成長は順調で、半日に1mmくらいずつ大きくなっているような気がする。しかしまだデジカメで捉えられる大きさではなく、さらに時々行方不明になるので非常に難儀する。 たしか・・・このへん。 |
小型で並の勢力を持つへっぽこ1号は日に日にその存在感を増しつつあり、現在キノコドーム底部にて、おがくず方面に進んでおります。
この日の夕方、はじめてセット付属の「トリオップスのえさ(A)」を投入。さかんに食う。 |