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木の床ということ |
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指パッチンできるひと、手を上げてー! ・・・・はい、おろして。 男性はけっこうできるみたいですね。男の子はみんなカッコつけてやりますからね。男の子業界ではおそらく「指関節ボキボキ」と並んでポピュラーな技でしょう。わたしの場合、指パッチンができるようになったのは・・・小学校の4年生くらいの頃だったかな。 指パッチンを修得したとき自分の中で新鮮な発見だったのが、「指パッチンは指どうしが鳴っているわけではない」ということでした。 最初、親指と中指が鳴ってるのかと思ってたんです。パチッと。でも、違うんですよね。すりあわせる動作じゃ音は出ない。パチパチやってると痛くはなるんですが、叩いた痛さじゃない。パアッとした痛みじゃなくて、ジーンとくる痛み。 実際には、親指のところで力をためていた中指が親指の根元の部分に思い切りぶつかって、この根元部分で音が出ている。知ってしまえばなんてことないですけど、これは小学生にはけっこう大きな発見でした。 で、タップダンスについても同じことを言いたいわけです。タップシューズが鳴っているわけじゃなくて、タップチップと床がぶつかって音を出しているんだ、と。あたりまえのことですけど、タップダンスを、フットパーカッションという一種の楽器演奏ととらえた場合、シューズと同様、もしくはそれ以上に、床が重要になってきますよね。 みなさんはどんな環境でタップの練習をしてるんでしょうか。世の中のダンススタジオの多くでは、タップのクラスはまず「リノリウム」と呼ばれるシートをひくことから始めるんだそうで。実際の光景を見たことがないんでわからないんですけど、たいそうすべりやすいものであるそうな。 ケガしないように気をつけてくださいね。 (どう考えても元素の名前だよなあ、「リノリウム」って) ------------------------------------------------ 99.3.21追記: ・・・てなことを書いてたら、冨田センセ御本人から「違ってるわよ」とのご指摘。(やば、読まれてる(^_^;)。) リノリウムというのは、よくタップの舞台にひいてある、黒いゴムっぽい素材のことを言うのが本当なんだそうです。で、その素材感のとおり、滑らない。「たいそうすべりやすい」どころか、すべらなすぎて足を痛めるくらい。音も鈍いですね。 ここでお詫びして訂正いたしますーm(__)m いっぽう、スタジオによっては、アクリルとか塩化ビニールの板をひいてその上で練習するところもあるそうで(しかもこれもリノリウムといったりするらしい)、これはめちゃめちゃすべる。Riverdance公演(99年、Liffey Co.)の国際フォーラムでは、象牙色したわりと塩ビっぽい素材使ってましたけど、案の定(^_^)、Tokikoさんが転んじゃいましたね。(この話はRiverdance in Japan 1999のページ、3/17の項参照のこと) 99.3.28追記: と、書いたら早速K.D.NARUSEさんからフォローのメールをいただきました。 リノってのは合成素材の総称で、滑るものもあれば滑らないものもあります。ヒップホップの連中は「滑るリノ」を使って、アタマのてっぺんや背中でくるくる回転する練習をしていますよ。大阪のヒップホップのドンであるマシーン原田氏はいわゆる「ブレイクダンス」を初めて日本に持ち込んだ一人ですが、最初は家の前の路上にホームセンターで買ってきたリノリュームを敷いて練習したそうです。(笑) へーえ、勉強になるなあ。 この床と靴の話はこのサイトが続く限り追求していきます! ご指摘ご意見大歓迎です。 ------------------------------------------------ わたしがタップを始めたところの武蔵野青年の家では、写真のような「タップ板」をガムテープで固定して使っていました。これ、何かの建材だと思うんですけど、正式名称はわかりません。コンクリか石綿を固めて表面処理をしたような、たぶん耐火用ボードだと思います。音は見たまんま、「カチャッ」「ジャリッ」という石のような音がします。で、使ってるうちに反ってきて、バホバホいうようになります。 もともとすべりやすい上に、長時間使用していると表面が削れて粉が出て、砂を敷いて踊ったアステアのように・・・いくはずもなく、転倒者が続出します。濡れ雑巾は必需品。 講師の先生とか、もともとうまい人なら対応できるのかもしれないですけど、初心者が、飛び跳ね系の技をこのボード上で練習するのは自殺行為です。プルバックなんて絶対禁止。 一方、いま通ってる高田馬場(たかたのばば、と濁らずに発音するように)のスタジオは、ごらんのように木の床。余計なワックスとかしてない無垢の板ですよ、これ。 この音が気持ちいいのなんのって。それまで別の環境で練習してたひとがこの板に乗ったら、急にうまくなったような気がするはずです。音量自体がまず大きく、強弱のダイナミックレンジがひろく、音質も身が詰まっているというか、豊かな感じがします。 見学しにいったその日に入会を決めちゃいましたもんね。音の魅力で。 あ、もちろん先生が素敵だったというのが一番の理由ですけどね(^_^;)ヨイショっと。 すべてのダンサーにとって、自分の動きをフィードバックするために、くもりのない鏡が必要であるように、タップをやる人にはもうひとつ、自分の音を確認するため、その上で可能な動き、および音質に偏りのない床が必要だと思います。耐火ボードの上で5時間練習するより、木の床の上で1時間練習したほうが上達は早いと思いますよ。 TOKYO SWINGトップに戻る |
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