RD海外公演:K.D.NARUSEさんのベルリン公演レポート(3)

1999
posted by K.D.NARUSE
3.アイルランドにて。

詳しくは近日中に私のnaruse.comにアップしますので、ここではRiverdance関連のことを簡単に。

とにかくRiverdanceを知らない人がいない。どんなおばあちゃんでも、「フラットリーはうちの街の隣の街の出身で昔はボクサーだったのよ(このおばあちゃんはドロヘダの人)」とか、「テレビでグランプリを取ったことから始まったんだよ」とか、とてもよく知っている。ダブリンの中世体験館"ダブリーナ"では売店にRiverdanceのロゴの入った太鼓が飾ってあった(非売品)。

何故かみやげ物屋ではフラットリー時代のRiverdanceのビデオが安く売られていた。在庫整理!?その他、メガストアやHMVではRiverdanceだけでなくLOTDやFEET OF FLAMESのサントラCDやビデオも販売されていた。フラットリーのソロアルバム(フルート構えているジャケットのヤツ)もあった。

しかしそんなものには目もくれず(失礼)、私が一生懸命探していたのはモーリン・ファヒのソロアルバム。パンフには"1998年の発売を予定している"って書いてありましたよね?それはドイツ公演のプログラムにもあったのだが(笑)、どの店を探してもない。結局彼女のリーダーバンドReeltimeのCDを発見して購入。その店の姉ちゃんは「彼女はソロアルバムを出していない」というようなことを言っていたから、たぶん本当に出ていないのだろう。

で、そのReeltimeのアルバム"liveitup"は1996年から97年にかけて制作されたもので、なんかインディーズくさい作りだがレーベルそのものはアメリカみたい("Green linnet records"だって。アイリッシュ専門のインディーズかな)。メンバーはMairin Fahy (fiddles, vocals), Chris Kelly (guitars, vocal), Eilis Egan (accordion), Luke Daniels (accordion), John Flatley (keyboards, vocals), Yvonne Fahy (percussion)、あとベースとかはサポートメンバー。ブックレットにも"モーリンとEilis (accordion:女性) が忙しいRiverdanceのスケジュールの中、日程を取るのが大変だった......"みたいなことが書いてある。ということはそのEilis EganもどこかのCo.でメンバーとしてプレイしているんでしょうね。モーリンのソロアルバムも多忙につき制作できず、と考えるのが妥当かも。全13曲入りで曲はばりばりのアイリッシュ・トラッド。モーリンがゲール語と英語双方の歌も歌ってますが、まあヘタウマというか、不安定だけど味があるというか......(笑)しかしこのRiverdance組二人の細かいパッセージの掛け合いはかなり強烈で、確かなテクニックを持った人たちであることを感じさせてくれる。HPアドレスはhttp://www.iol.ie/~reeltimeだそうです。まだ見てません、すんまへん。

アイルランドの人々は確かにフレンドリーですが、ダブリンの人はそれでもかなり英国的な、あまり人に干渉されたがらないような感じ。ただ、どんな人でもパブで話しかければすぐに乗ってくる楽しい人たち。若者はどこの国でも一緒で、やや攻撃的な感じを受けたが......。あと、キラーニーではマシンガンを持った共和国軍の兵士が町の銀行の前の通りを警戒していた。何か事件があったからみたいだが、今回行かなかったベルファストなんかはいつもこんな感じらしいね。Liffey川とLee川はそれぞれ本当にダブリンとコークの街のど真ん中を流れていて、この川の名をCompanyの名にした気持ちがよく分かる。あとは、駅や道路標示は英語とゲール語の二カ国語表記だし、テレビも両方ある。人々の言葉は都市ではだいたい分かるけど、田舎の方のゲール語なまりになるとさっぱり分からない。もっとも、アメリカ人の英語の方がもっとわかりにくいんだけど......(笑)。そうそう、キラーニーのパブで見たIRISH WEAVERSというトラッド・バンドがRiverdanceをネタに使っていて、なんかフラットリーとアメリカに行ったとかそのアメリカのTVに出演して喝采を受けたとか言ってたんですけど、本当かウソか全く分かりません(単なるホラかも)。このあたりピンと来た人情報求む。ショウは面白かったけどまるまる2時間やられて疲れた。

あとは......異常気象で、4月だというのにアラレが降ったり夜に雪が積もったりとさんざん天候が歓迎してくれたこと(快晴の日は一日もなし!)かな。詳しくは近日公開!

読んで下さった皆さんどうもありがとう。
 詳しい旅行記はwww.naruse.comにて近日写真とともに公開予定。(仕事始まるまでにできるかなあ)


レポートの追記。

Reeltimeのメンバーのうち、さらにLuke DanielsもRiverdanceのメンバーで、彼とEilisは「アメリカをツアーするチームにいる」(ということはLee Co.ですね?)と彼らのHPにありました。あまり更新していないみたいですが、
「Riverdanceメンバーが3人もいる唯一のバンドだ」なんて誇らしげに書いてあります。でも実質的に活動休止でしょうね、これだけRiverdanceが忙しくては。


おまけです。

ダブリンの街でこんなバカなCDを見つけました。タイトルは"Highlights from Riverdance & Lord of the Dance & Other Irish Favourites"。RiverdanceとLOTDの曲をごちゃ混ぜにして、違うミュージシャンが演奏しているアルバム。コンピュータの部分が結構あるんですが、とにかくリズムが悪い!ヘタクソ!!あまりにひどいため4ポンド(680円)でたたき売りされていました。そのリズムのいい加減さ(手抜き度合い)と来たらもう笑ってしまうしかないくらい。誰も知りたくないでしょうが品番はEMC-2396、レーベルはK-tel entertainment(UK)、1998年だと。全く......

(これ、ジャケットを見る限り、以前シドニーのTsuchiyaさんが紹介してくれたのと同じものようです。なんか世界中でたたき売られてるみたいですねえ。)

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