RD海外公演:OHASHIさんの大河之舞 in 上海レポート
SARSの影響でRDの中国公演が中止・延期になったと、MORIYさんのHPかBBSであったことを10月5日に思い出し、中国の検索ページで調べたところ、上海では17日から3日間公演されることが判明。すぐに上海の工場にメールを出し、飛行機のチケットの予約をし、次の日にチケット購入問題なしと判った段階で、航空会社のHPで航空券の購入ボタンを押してしまいました。
購入したチケットは10月17日午後19:15開演で、席は日本で言うS席(内場前区VIP席)で、購入額は800元(日本円で約12,000円)。13列目の38番で、日本では今までRDおよびLOTDを含め、これほど前の席を取れたことはなかったので大変期待しちゃいました。また38番って大阪城ホールで言えば真ん中くらいじゃなかったっけ?という思い込みもあり、ますます期待してしまいましたよ、ええ。
10月13日から上海入りし、工場で聞いたところ公演はなんと道をはさんだ宿泊ホテルの前の上海大舞台というところで、その後ろには8万人収容の上海体育館(競技場)があるところです。次の日にホテルを出るとき確認すると、確かにRDのでかいポスターがつられているのを確認。
そういえば言うのを忘れていましたが、中国語ではRDを「大河之舞」と言っています。河はRIVERでDANCEは舞なので、まあそのままの訳をしているのではないかと思います。ちなみにLOTDは「舞王」です。これもそのまま・・・。。
17日当日、工場を少し早めに上がり、ホテルへ戻ると地下鉄駅ではいきなりダフ屋のおっさんが「チケットあらへんかー」と関西弁ののりのような上海語ではなしていた(と思う。上海は大阪と同じ商売の町を自認しており、特に北京-首都に見せる対抗意識は、ひところの大阪のよう。ちなみにこの2都市は姉妹都市関係であります)。どんどん迫ってくる公演時間も気になることながら、開演時間が少し遅いので、近くのマクドナルドに言って早い夕食をとり、そのまま上海大舞台へ。とりあえず、入り口を確認、何か購入できるものはないかと、探してみるが何もなし。でもまだ40分ほどあるので仕方なく、ぐるりと1週してみる。少し回ったところに「貴賓口」なるものを発見。ひょっとしたらここからでてくるかもと、チェックしつつ、先へ進む。
開演時間まで20分頃に先ほど確認しておいた場所から館内へ。すぐにアイテムをチェックしにかかるが、非常に点数が少ない!なんとパンフレット、DVDおよびVCDの3点のみ。でも価格はGOOD。それぞれ30元、30元、20元(約450円、450円、300円)。
DVDはリージョンコードの問題が発生する可能性大だがとりあえず購入。DVDを見れないときのためにVCDも購入。当然パンフレットも。日本だとパンフレットを買うだけでも確か1,500円〜2,000円してたよなーと思いつつ、3点購入に少し満足感を覚える。でも品質とか後でわかることだが、DVDやVCDの中には何の解説書等は入っておりませんでした。なおDVDおよびVCDはジュネーブ公演の2002年版とのことで、今回の上海公演では割愛されているRI RAが収録されている。
上記すばやく購入後会場へ、舞台を見て衝撃。むちゃくちゃ狭いやないか! いつもの大阪城ホールと比べると横縦ともずいぶん狭い。これで果たして満足な踊りを踊ってくれるのかと少し疑問。さらに通常だと左手手前に奏者用のスペースを用意されているけれど、ここにはそんなのがなく、なんと舞台の左奥に見える位置で配置されている。純粋に踊りだけを見たいときはこれは非常に不満。また、シーンを写す幕も真ん中の1箇所のみ。普通は左右にもあったのではなかったのかな? この時点で入場料に比例した物は見れないのではとあきらめてしまう。
席は予想と違って奇数偶数で真ん中から左右に分かれ、それぞれ真ん中からスタートしている。つまり38番だと真ん中から19番目の左に位置するところで、結構左に偏ったところ。これも第2弾の衝撃。まだ時間があるのでそれ以外の場所を見てみると、17列めから1段高くなって、19列もさらに高くなっている。21列目からは少し安い席だったと思うが徐々に高くなっていっている。客入りは開演まえでまだちらほら空席が目立っている。
気を取り直して席につき、パンフレットを見てみる。パンフレットの表紙は、確か2000RD日本公演でのパンフレットと同じ写真を使用している。まあ、日本じゃないからそんなものなのかと思いつつ、中を見ていく。アイルランド首相、体育観光相の挨拶に続き、作曲、制作、演出者の紹介、リバーダンスの紹介などが続き、個人紹介-CONOR HAYES, JOANNE DOYLE。続いて本日のメニューは下記の通り。
ACT 1: | |
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SCENE 1: | REEL AROUND THE SUN |
SCENE 2: | THE HEART'S CRY |
SCENE 3: | THE COUNTESS CATHLEEN |
SCENE 4: | CAOINEADH CU CHULAINN |
SCENE 5: | THUNDERSTORM |
SCENE 6: | SHIVNA |
SCENE 7: | FIRE DANCE |
SCENE 8: | SLIP INTO SPRING |
SCENE 9: | RIVER DANCE |
ACT 2: | |
SCENE 10: | AMERICAN WAKE |
SCENE 11: | LIFT THE WINGS |
SCENE 12: | HARBOR OF THE WORLD 1) HEAL THEIR HEARTS-FREEDOM 2) TRADING TAPS 3) MACEDONIAN MORNING/THE RUSSIAN DERVISH ANDALUCIA |
SCENE 13: | HOME AND THE HEARTLAND |
SCENE 14: | RIVERDANCE FINALE |
この後、IRISH DANCE TROUPE構成員、管弦楽員、SINGERS等々の細かい紹介が記載されています。
時計を見てみると既に19時15分を過ぎているが、まだ始まる様子がない。ステージにはそろそろドライアイスの煙が出てきているけれど、観客がまだまだ入ってきている。結局5分ほど遅れて開始。話しをする人間が割りと多くて全体がざわついている。いきなりフラッシュがたかれ続ける。場内放送では何度も注意を喚起していたのだが、入場時に持ち物検査もしていなかったので予想通り?こうなるのはわかっていたけれど、非常に迷惑。REEL AROUND THE SUNではやはりステージが狭いのでしょう、ソロで踊って右手奥から2列のダンサーを引き連れて出てくるところでは、それぞれ左右6人しか出てこなく、こじんまりとしたV字を描いた。SCENE1-3くらいまでは、一番前の通路を堂々と歩きながら、引き続き遅れた観客がちょろちょろ入ってくる・・・超迷惑・自己中が多いのはここ中国では当たり前なのです。残念ながら予想通りマナーの問題は先進といわれる上海でも×です。
THUNDERSTORMで雰囲気が変わったのに気づいたのか、少し静まりつつ見ている。ここでやっとしっかりした拍手が起こる。FIREDANCEは残念ながらマリアさんじゃなかったのですが、ソロで踊るだけでなく、途中で6人の男性ダンサーが出てきて1対6で一緒に踊る状態に。その後RIVERDANCEでもまともな拍手が起こって中座。もう一度アイテムを見に行くが、やはり結果は同じ3種類のみ、でも買う客は開演前よりも多くなっている。
ACT TWOが始まり一番盛り上がったのは、やはりTRADING TAPS。ここでの拍手が一番多くまた笑いもとる。でも前回日本であったような壁を使った物はなく、タップダンサーも2人だったので残念。フルメンバーで踊ればもっと拍手を取れていたことでしょう。ANDALUCIAは、フラメンコのソロでしたが、前回日本公演でありましたっけ?(moriy注:あったはずですが・・・)ここも出来ればマリアさんの踊りがあれば又違った目で見られたのかもしれませんが。
あっという間にFINALEが始まったが、ここで当地のテレビ局が舞台の前に集まり見えづらくなる。この時点で逆にスタンディングオベーションになってしまう。これに勘違いをしたのか?アンコールは2回してくれました。
上記以外にも、前回日本公演やNYラジオシティー版との細かい違いはあったと思いますし、もっと各内容を詳しく書ければよかったのですが、席配分が前列と半分ずらす配慮とかが全くなく、非常に見づらかった面もあり、物足りなかったというのが本音です。
11月1日の大阪公演のチケットは入手済みですが、広さなどの面からしても、上記上海公演よりもっとすばらしいものとなることには違いはないと思います。(そうなってほしい)