RD2024:5/10夜

東京初日、管理人moriyのレポートです。
May. 22 2024
posted by moriy

はじめてのTOKYO DOME CITY HALL

開演30分前くらいに会場に到着。

ホール入口

JR水道橋の駅から歩いてきて、看板とかポスターとかのぼり的なものは一切なし。東京ドーム公演の規模ではないから、というのはわかるんですけど、単純に目印が少なすぎやしないか。

かろうじて撮影スポット

お、横長のバナー的なものが飾ってある。かろうじて撮影スポット的なものがありました。

はじめて伺うもので場内の構造がよくわからず、キョロキョロしながら地下に向かってエスカレーターの列へ入りしな「本日の公演はグッズ販売等ございませーん」というスタッフさんの声。え、どういうこと?

「本日」だけないのか、ずっとないのか。間に合ってないとかなのか。

淡々とフロアを下り、途中の第2バルコニー席を覗いてみると、こんな風景。

客席の埋まり具合

む、もしかして今日、空いてる?

最下層のアリーナのフロアにたどり着くと、スナックとお飲み物のコーナーだけあって、やはり物販的なコーナーは存在せず。他のイベントでどうしてるかわからないんですけど、おそらく物販とかは地上階ロビーで行われるんでしょうね。

生ビール

ビールは予想以上になみなみと注いでくれました。

客席で飲んでもいいよ、という話だったので、ビールを持ったままうろうろしていると、何人かこのサイトでの昔なじみ、懐かしい面々が声を掛けてくれました。もともと3列目の席だったのですが、おなじみのけいとさんがたまたま欠席者が出たからと、1列目のチケットをいただくことに。うわ、さすがに最前列って初めてじゃないか?

開演前に、今回の公演では最後のFinaleのところだけは撮影OK、みたいなことをスタッフさんに確認。これまた時代の変化ですねえ。

最前列に着席してみると、目の前のスクリーンが圧倒してきます。正確に言うと、最も背面にある大きなスクリーンと、その手前、左右にLED(なのかな)ディスプレイの組み合わせで大きな映像を映せるようになっています。

最前列の風景

開演

Introduction〜Reel around the Sun

勝手にイントロダクションと見出しにつけましたが、暗転するとまず女声ソロで『Riverdance』の冒頭のフレーズが歌われ、スクリーンに昔懐かしのMichael Flatley兄貴やJean Butlerさんの映像が流れます。今回25周年記念公演として来日しているようで(実質29年とかですけど)、過去の歴史をまず振り返る演出なんですね。

で、そこからいつもの「Out of the dark...」とロウホイッスルの音から『Reel around the Sun』へ。男性6名女性10名での編成。2015年と同じ規模ですね。

男性リードはBrandon Asazawaさん(だと思う。公式発表がないから言いにくいよね)。なかなか精悍ないでたち。

最前列は一生懸命盛り上げてましたが、全体的にはまだ熱が上がってない感じかな。もちろん、どんなテンションでも楽しめるんですけど、客席としてはパフォーマーたちにノってほしい。

The Heart's Cry

まあ名曲ですよ。ある時期からカンパニーの規模が縮小して、シンガーだったりミュージシャンだったりダンサーだったりが減り、兼任が増え、電気的な演出が多くなっていきましたけれど、それでもやっぱり、名曲は名曲。

The Countess Cathleen

女性リードはAnna Mai Fitzpatrickさん(だと思う)。最前列だと女性ダンサーの浮いてる感じがとても美しく浮いて見えます。

Caoineadh Cu Chulainn

イリアンパイプスは、公式の日本キャストリストを見るに、Cathal O’Crocaighさんかな(なんとお読みすればいいのやら)。

Thunderstorm

近い!近いなあ最前列!

一方で、どこに視点をおくべきかに悩みます。全体を俯瞰するみたいなことが難しくて、誰か一人をみる感じになります。あと、このホールの舞台の高さと席配置のバランスで、脚の動きはすごく見えるけど、おそらく座高低めの方は足元までは見にくいはず。首をぐっと伸ばしてのぞき込む感覚で見ましたが、なんというか、Michael Flatley兄貴の振り付けってあらためてすごいなあ、ということをずっと思ってました。

Firedance

スパニッシュダンスはRocio Dusmetさん。このかたも独特ですね。細くて長い手足で、すごく奥行きを表現する感じがします。男性アイリッシュダンサーとのからみも、縦方向に細長い男性陣と奥行き方向に細長いRocioさんの組み合わせ。

男性陣を波のように押し返してラストはガッツポーズ。

Shivna

名曲だなあ。今回の演出、背景のスクリーンに映し出される映像が、以前と比べたら超がつくほど高精細、かつ、アニメーションのついたリアルっぽいCGなんですよね。美しいんだけど、そっちが気になりすぎて若干気が散る。

Slip into Spring - The Harvest

楽器ソロ&競演ですね。背景CGも美しい田園風景など。

フィドルのHaley Richardsonさん、左手の指で弦をはじいたり、弓も跳ねるように使ったり、アタックの強い音を混ぜてくるのが印象的。サックスのEmma McPhilemyさん、音楽に乗りながら、ダンスのリズムに乗りながら演奏してる感がすごくあって素敵。今回のミュージシャンのなかで一番好きかも。

Riverdance

「え、もう?」って毎回思いますよね、『Riverdance』の最初のコーラスが始まると。 今回けいとさんたち最前列女子たちが、横断幕的にバナーを作ってRD推しをアピールしてたんですけど、曲の最後、去り際にプリンシパルたちが気づいて指さしてくれてましたね。

(休憩)

American Wake 〜 Lift the Wings

CGが村の風景。ダンスや衣装は以前と変わらないと思いますけど、どうなんでしょうね。なんか、背景の表現力が高すぎて、ダンスの空間が狭く感じてしまうのは私だけ?

Trading Taps

みんな大好きタップの競演、なんですが、ふと、『Heal their Hearts』とか、『Freedom』が無くなったのいつだっけ、などと思ったり。いきなり『Trading Taps』は唐突な気もするんですよね。タップダンサーたちの背景がわからないから。背景CGで旅の雰囲気出していたりはするのですが、足りない気がする。

とはいえ、一番盛り上がる演目です。しかも最前列。

フィドルvsサックス、アイリッシュvsタップという基本のやりとりはいつも通り、各人のオリジナルのステップを出し合うあたりがわたくしmoriyの注目ポイントです。

アイリッシュダンスのステップにも流行りとかもあるんだろうかと思いつつ、この日はバタフライ(両足で跳び、空中で両かかとを当ててカカンと2つ音を出し、両足で着地する)を、片足でホップし、空中でカカンと音を出し、同じ足で着地する、みたいなスタイルで踏むのを多用していた気がします。

対してタップダンサー、赤っぽいシューズのKenji Igusさん、ジャンプしたときの高さがすごいなと思って。さっきアイリッシュのバタフライの話をしましたけど、この方は、ソロの最後に真上にジャンプして、両足のチップ(薄い金属板ですよ)をカンカン、カン、と3回鳴らして着地する、みたいな大技をされてましたね。

もう一人のタップダンサー、緑色のシューズのJabu Graybealさん、この方もすごい。どんなステップを踏んでいてもペースが変わらない、テンポが同じ、よれない、というのが音楽的にすごすぎる。で、ステップが速いとか、音が細かいとかを通り越して、どんな姿勢でも音が出せる。足首を捻挫しそうなくらいグギッと曲げた状態で、靴の外側のチップでカタカタ音を均等に出しながらすーっと移動していくとか、どんな足をしているのかと。ダンサーで一番印象に残ったのはこの人ですね。

Macedonian Morning / The Dervish

あれ、いつの間に『Russian』が抜けたんだろう。『Russian Dervish』だったはずなのに。

この曲も好きですねえ。ものすごくわかりやすいアクロバティックな動きを、涼しい顔でやり遂げるダンサーさんたち素敵。

Ritmos del Corazon/Andalucia

これも題名変わってますね、『Heartbeat』をスペイン語にして、背景もアンダルシアのどこかなのかしらという雰囲気。

にしても、背景が高精細過ぎて気になるなあ。Rocioさんこの曲でも力強いパフォーマンスでした。

Anna Livia

女性版ThunderStormが作りたかったんだろうなあ、というAnna Livia。録音タップとの音のバランスがいまひとつ。最前列で聞いている限りでは、(音源の位置の問題もあると思いますが)足してる音の方が大きく聞こえてしまう。

Slow Air & Tunes

なんかこのへんからもの悲しくなってくるんだよなあ。ショーが終わりに近づいている感じ。

Home and the Heartland / Heartland

ラスト、コーラスが終わってダンスパートに入ってから圧巻の群舞まで。ここはダンサーたちと呼吸を合わせて拍手なり声を出せると楽しいですね。ここのダンスの打撃音はやっぱりMichael Flatley的だなと思いますし、天才があふれ出してる感じがしますよね。

Finale

そして各メンバーが出てきてショーを振り返るフィナーレ。最後、舞台上の全員が背景スクリーンに映し出された過去映像を振り返って、リスペクトを持って見る、という演出があって、25周年を印象づける形になっていました。

終演後

残り公演のチケットを販売しているよ、のアナウンス。

空席多かったなあ、くやしいなあ、と思いつつ地上へ。

ホントにグッズないのかー。パンフさえもないのかー。やっぱマイケル兄貴とかJeanさま偉大だよなあ。やっぱリバーダンスいいよなあ。

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