RD2008:5/20夜:

おっと、ここに来て東京初日のレポートが!! ひいらぎさんありがとうございます。
Jun. 22 2008
posted by ひいらぎ

5月20日の東京初日を観ました。
前回の来日公演から2年半以上たっていますが、この日まで長かったです。
新しくなった赤坂ACTシアターは綺麗なのは言うまでもないですが、国際フォーラムAの巨大さ、オーチャードホールの見づらさとは違い、演劇やミュージカルを見るのに特化した劇場で、自分の中では一番いい会場でした。

席はC列14番でした。
席で待っている間、姿は見えないもののタップの音が聞こえてきて、自分の中でもワクワク感が高まってきます。
そして、ほぼ定刻どおりに開演。
会場が暗くなり、「Reel Around The Sun」が始まりました。オープニング、何度聴いても鳥肌が立ってきます。 ダンサーがそろうとステージの小ささが分かりますが、むしろこじんまりしていていいかもしれません。
男性プリンシパルはジョー・モリアーティさんでした。
現れた時、なんか雰囲気が違うと思ったのですが、髪型のせい(横分けになってた)ですかね。
でも、長身を生かしたダイナミックなダンスは相変わらずカッコいいです。

続いて「The Heart's Cry」ですが、ちょっと私はこの女性シンガーの方には馴染めませんでした。
説明しづらいですが、普通に声を出す時と高音を行き来する時に、あまりスムーズでない感じがしたのです。
ダンスは振り付けも決まってて、それほど人によっての出来不出来が大きく影響することはないと思うのですが、歌は好みもあるでしょうが、上手い下手が出てしまって気の毒だなと思います。

「The Countess Cathleen」でようやく女性プリンシパルのカーラ・オブライエンさんの登場です。
ダンスも表情もとても柔らかで、純粋に上手だなと思いました。
時折見せる笑顔がとても可愛らしかったです。

「Firedance」・・・私が言うのもおこがましいですが、ロシオさんのフラメンコは前回の来日公演よりもより洗練されたものになってると思いました。また、表情がものすごい素敵です。でも、いつも思うのですが、ギターは生で聴きたいです。

「Slip into Spring」・・・フィドル、サックス、ティンホイッスルが違う楽器なのに、なんか同じ種類の音のように聞こえてしまうので、コンサーティーナ(ボックスアコーディオン)などが入ってると、もっと音に広がりが出てさらにいいものになるのではと思いました。

「Riverdance」・・・ジョーさんがメチャメチャ張り切ってました。今回は今まで以上に「熱い」ものを感じます。見ている方にとってはうれしいことです。
どのシーンもですが、やっぱり「Riverdance」のクライマックスは何度観ても感動しますね。当然ながら大歓声で、ジョーさんとカーラさんの満足そうな顔が印象的でした。

二部に入り、「American Wake」の後の「Lift The Wing」は衝撃でした。女性一人だし、キーは低い。
どうして男性ボーカル一人入れられないんでしょうか?この方がベストという制作側の判断なんですかね。
でも、その後の「Heal Their Hearts」で先ほどの不満は一気に解消されました。
若干かすれていたところはあったものの、マーク・アンソニー・ホールさん、すばらしかったです!
また聴きたい、と思わせる歌声でした。

「Trading Taps」は、意外とあっさりと終わってしまいました。もちろんここでもジョーさんは張り切っていましたが、タップダンサーのお二人がもっとスゴ技を見せてくれるのかな、と期待していたので、ちょっと残念でした。

「The Russian Dervish」はどうしても今までのと比べてしまいます。もちろんすごい技なのですが、人間コマ回しだったり、コサックだったり、片手バック転だったりと、技の種類がいろいろあったのに、と思ってしまうのです。
それでもラスト近くの6人一列に肩を組んでのラインダンス(みたいなところ)はついつい一緒に体を揺らしてしまいます。

「Heartland」でジョーさんのソロが再び見られました。
前回もリードダンサーのお一人でしたが、マイケル・パットさんがいらっしゃったのでどうしてもその陰に隠れていた気がしますが、今回はのびのび踊っているなぁという印象を受けました。声もすごい出してて、このカンパニーの兄貴的存在という印象を受けました。決めのポーズもちょっと大げさで、そこがまたかえって良かったです。

ここまであっという間の2時間でした。FINALEが終わり、ジョーさんとカーラさんが前に出てきたところでスタオベが始まりました。どの位の人が立っていたのかは分かりませんが、大歓声でした。ダンサーさんやミュージシャンの方たちのうれしそうな顔に、こちらもうれしくなりました。

この日観て思ったことは、こんなにステージで声が飛びかっていたのか、ということでした。「Thunderstorm」の時にしても、ジョーさんは隣の人と目を合わせるだけでなく、ものすごい声をかけてました。また、カーラさんも「Riverdance」や「Heratland」の一列になった時にも話しかけてて、とても新鮮でした。

会場を出ると、スーツ姿の若いサラリーマンの集団がたくさんいました。どう考えても、自発的に来ているとは思えませんでした。チケット、かなり余ってたのでしょうか・・・。

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