RD2005:11/19夜:
[名古屋公演] 11月19日(土)18時 愛知県芸術劇場大ホール 1階5列20〜23番
2000年と2003年のレインボーホールでの公演を見てますが、今回は体育館ではなく音響効果の良いホールでの上演なので期待していました。
席はセンターブロック5列目の左よりで、カミさんが電話で先行予約に申込んで確保した、生の靴音が聞こえる至近距離です。
プリンシパルダンサーは予想どおりマイケル&デボラさんです。マイケルさんは少し上体が左右に揺れるのが個人的には気になりますが、ステップがメチャ早く凄いです。デボラさんはホームページの写真の印象よりもずっと身長が高く、ハードシューズのステップがド迫力でした。
周囲のお客のノリも良く、手拍子や歓声で舞台と一体になって盛り上がれました。サンダーストームの時には、左側一番前のブロックからタカさんコールも起きてました。
またこの夜は、トレーディング・タップスのアドリブがすごく長くて、タップダンサーは相当きつかった様子で、終盤に頭を振った時に汗が飛び散ったのが見えました。昼の部で何かあったのかな。ロシアチームのコマ回しと並んで客席の拍手が多かったです。
フラメンコは、マリア姐さんやヨランダさんのようなコテコテではなくてアッサリ風味でしたが、「体育会系」といった感じの鋭く激しくキレの良いステップは、割りと私の好みでした。ショウの構成からは情念ドロドロ系の方が良いのでしょうが。
バンドはリストラし過ぎ。ファイヤーダンスのギターがカラオケになってるのが情けなく、削るなら生の編成でやり通すべきかと。イーリアンパイプ「クーフランの哀歌」も何かコブシ不足で消化不良、逆にフィドルは音量のメリハリが凄くて、なんであんなに良く鳴るのか不思議でした。せっかくの音楽ホールでの公演なので、前のオーケストラ編成で聴きたかったです。
コーラスではソプラノにはハラハラさせられましたが、バリトンは声量が圧倒的でした。
後半のレパートリーがまた減ったためか、休憩が終わり二部が始まると、あっという間にフィナーレにまで突入する感じです。フィナーレでは周辺のほとんどがスタンディングでした。我々も真っ先に立ち上がり、体全体でリズムをとって手拍子しました。スタンディングしてのカーテンコールは最高に気持ち良いです。
最後に3度目のリバーダンスの印象ですが、ダンサーの世代が移って、上体の使い方などのトラディッショナルな色合いが少し希薄になったように感じました。(初代のマイケルは別だけど)
今一度、コリーン・ダンやブランダン・デ・ガリのように、背筋がシュンと伸びたストイックなダンスも見たいと思いました。(DVDを見ればよいのだけど)
そういう意味では、タカさんが一番オーセンティックだったかも。