RD2005:10/15夜:10月15日夜の部ライブレポート

「B2の住人」あらためkuratteさんのレポートです。以前のレポートはこちらで
Oct. 24 2005
posted by kuratte
日時:10月15日(土)18:05開演、20:10閉幕。第1部 18:05〜18:55くらい、第2部19:05〜20:05くらい
座席:1階18列15番(当日券) 舞台正面。距離は20メートルくらい座席の位置は舞台とほぼ並行で、ダンサーの顔や正面の動きは見えるけど、(シンクロナイズドスイミングみたいに)全体的な統一的な動きを見るには不十分という場所。
プリンシパル:Michael Patrick Gallagher & Dearbhla Lennon

「より重く、より高みへ」
 これが、本日の公演を見て全体的に感じた感想です。
ダンサーの動きに高さ・垂直性(?)を感じさせる動作が多かったように思います。また、楽器の音色よりはタップの音、ドラム等のベース音が強く、音の厚み・重層感を重要視したのではないかと思います。楽団の編成が代わり、音の使い方が代わったのか、単に音響なのか、両方なのかと思いますが、「重い」音がよく響いてきました。一方で、メロディーに関しては、サックス、フィドル、ティンホイッスル(?)それぞれの音の抜けがよく、奏者の腕の見せ所もたくさんで満足。そういえば、群舞でもダンサーからのかけ声が多かったな。
以下、曲目について感想を。

第1部
1. Real Around The Sun

はじまったー。また見にきたぜーって興奮で一杯でした。
やっぱり統一された群舞の良さは素敵です。

2. The Heart's Cry

ソリスト、奇麗な歌声でした。
しかし、後ろのコーラス隊の内1人のキャンドルがついていない。ハプニングか。
舞台は何事もなく(演技者の表情も変わらず、焦った顔とか見たかったけど)すすみましたが、小道具サンは冷や汗ものだったのだろうなー。

3. The Countess Cathleen

Dearbhla奇麗ですね。ダンスは華麗で有りながらも力強いという印象でした。そして、今回の公演全般に思ったのですが、より豪華になってませんか、衣装など。
なんにせよ、奇麗なものをみると気分がよいです。

4. Caoineadh Chu'Chulainn(Lament)

舞台暗転時のSolo奏者用に椅子を設置する人がいつも気になります。こまめですね。
ところで、リバーダンスを十分に堪能されている方々は、英雄「クーフーリン」に対してどんなイメージをお持ちなのでしょうか。私の場合は、「妖精事件 講談社 高河ゆん著」に出てくるクーフーリンが想起されます。

5. Thunderstorm

とにかく格好良い。音が重い、声がでかい、タップそろい踏み。

6. Shivna

滑らかな身体の動き。人間とはあんな華麗に動けるのだ!

7. Firedance

何度みても、ドレスのすばらしさを感じてしまいます。
力強いタップ音。涙出た。

8. Slip Into Spring / The Harvest

フィドル奏者の人、ステップの幅が広すぎ。滑らかーにステップ踏みながら演奏しておった。公演ごとにフィドル奏者が変わっていますが、それぞれ演奏の持ち味が違って、毎回違う興奮を味わえます。 しかし、フィドルのソロの前にアコーディオンのソロパートを楽しそうに弾いていましたが、ひょっとして、アコーディオン弾く方が楽しかったりして・・・。

9. リバーダンス

圧巻。かけ声重視。ダンサーの皆さんかなり気合い入ってました。
煽られてましたかね。

第2部
1. American Wake

Lift The wingの男の歌い手の、女性のエスコートが上手。また、舞台下手での楽団との掛け合いがコミカルでおもしろく演技派。彼は要チェックです。

2. Lift The wing

このシーンを見るとMr.Childrenの「星になれたら」という曲を思い出します。

3. Heal Their Hearts

このバリトンを聞くためだけでも今回のチケットをとった甲斐があるというほど、見事な歌声でした。しかもスゲー演技派。

4. Trading Taps

上着きた人がダンスはもちろん演技も上手でした(黒人Aとする)。もう1人の黒人ダンサー(黒人Bとする)も、滑りながら現れる登場の仕方だけで、その動きに引き込まれてしまいます。
しかし、ここのシーンはだんだん演出が良くなるなー。仮にタップバトルに入るときのシーンに会話をいれるとこんな感じでしょうか?

以下、私的想像。
黒人2人の競演が終わる。黒人Aはサクソフォーン奏者を口説きはじめる。壇上よりアイルランド系移民が登場。勝手に踊り始める。それに気づく黒人B。
黒人B「おい、あんたら何もんだ?それに、そのタップダンスは何だよ」
アイリッシュ「これは、俺たちのスタイルだよ。見るのは初めてかい?」
黒人B「見たことねーよ。それより、ここは俺たちがつかってんだよ、どっかいけ」
アイリッシュ「いいじゃん、俺たちにも使わせてくれって」
黒人B(心中;これはらちがあかねーなー、あいつにも声をかけよう)
黒人B「おい、変なやつらがいるぜ。しかも変なタップ踏んでんだ。おい、聞けって。」
黒人A「うるせー、いま、彼女を口説いてんだ。もう○○回目だぜ。もう少しで落とせそうなんだ。」
黒人B「いいから、こっち向け。ほんとにおかしな踊りをする奴らなんだ。しかも、いい女つれてるぞ。」
黒人A「何、本当か?おお、何だあれ、妙な動きしてんな。俺たちのほうがよっぽどうまく踊れるぜ。ってか、あの女の方が俺の好みだ、良いとこ見せるぜー」
って感じですかね。
しかし、このシーンが入ると客席が一気に盛り上がります。ハイライトですね。

5. Macedonian Morning/ Russian Dervish

満点の星空、いつか見た夜、どこかで誰かが踊ってる、って、すごい踊りすぎです。何というか、「いつもより多く廻しております」という感じですね。円環というのはこのショーの本質でしょうか。円運動は奇麗ですね。

6. Oscail an Doras(Open the Door)

衣装が豪華・おしゃれでした。

7. Andalucia

タップの音が活かしておりました。すごく奇麗に上半身だけ回転しますね。優美です。しかし、フラメンコにはスパニッシュギターが必需品だと思うんだけどなー。

8. Slow Air / The Tunes

バウロンの人は器用でした。細かくバウロンをたたきながらも観客を煽ってました。プロですな。ところで客のノリってパフォーマンスにどれくらい影響するんだろう。

9. Home And The Heartland

ダンサーの皆さん、気合い入ってたし、客席も絶好調って感じでした。

10. Finale

スタンディングで大拍手。皆さんお疲れ様でした。

末期

ここはやっぱり余韻に浸るためギネスを飲みに行かねばと思いながらも、独り身の寂しさ。一緒に飲む相手がいなかったので、行きつけのバーで、生演奏を聴きながらバドワイザーを片手に本日の公演を思い返す。
しかし、この生演奏(ギターデュオ)が侮りがたく、本日2度目の衝撃。
演奏後、常連客にリバーダンス今日の感想を述べながら、布教活動をしつつラフロイグを飲み、家路へかえる。
(1人、布教活動の効果か、当日券で水曜日夜の公演に行ってきたそうです。ばっちり、はまってました。してやったり。ところで、水曜日は観客のノリが平日夜なのに良かったようで、良い舞台をみれたんだなーと、私も行けば良かった)

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