RD2005:10/12夜
さぁ、いよいよ Riverdance 10周年記念の来日公演初日。 今までの東京国際フォーラムから Bunkamura に開場を移した事もあり、今までとはちょっと違う Riverdance だという事は想像できる。しかも、様々な事前情報によれば、明らかに小規模になっている。
まぁ、なにはともあれ会場へ。今までに無かった「幕」が降りていて、そこに Riverdance のロゴがある。ようやく、あの Riverdance がまたやって来たのだなぁ、と思いながら、しかし、バンドが…そう、バンドなんだ。今までは「オーケストラ」だったのが「バンド」になってしまった…が、ステージの上だ。なんだかちょっと残念。
オープニング。紗の向こう側で演奏が始まり、ダンサーが出てくる。いきなり今までと違うぞ。そして幕が上がり…今までと同じなんだけど、妙にコンパクトにまとめられてます。バンドになって人数は少ないしし、スクリーンも縦長だし、なんだか違和感。そんな違和感と共に進行して…。そしてプリンシパル登場。 Michael さん、舞台を縦横無尽に…と言いたいところだけど、舞台がすごく小さく感じてしまい、ちょっとスピードが感じられないような雰囲気も。まぁ、それは、今までに観て来た舞台からの先入観によるものだろうと思いたい。
The Heart's Cry、調子悪いのかな、いきなり出だしで音を外してしまったし、なんだか弱い。うーん、まだあるから頑張ってね。
Dearbhla さん、キチッと止める所でピタリと止めるところがすごく奇麗。なかなか迫力もあって、さすが初日に出るプリンシパルって感じです。
Firedance, フラメンコの Rocio さんは、前半のスローテンポの部分であっても、そのリズムのステップにダンスの動きをきちんと合わせているような動き。この前半は、あまり明確にリズムを刻む事なくなめらかに動いたほうがいいと思うのだけど…。あとはやっぱりギターが無いというのがちょっと残念かな。フラメンコにはギターが欲しい。
Slip into the Spring - The Harvest, うわぁ、フィドルの Niamh さんがアコーディオンも「兼務」か。そりゃ、両方できなきゃならないって事でつらいかも。Harvestは、今までで自分の頭の中に出来上がっていたドラムとパーカッションとフィドルの「息」と違う事から、途中で「あれ!?」と思ってノリ直し何度も。まぁ、それもすぐ慣れるだろう。Niamhさんの演奏はなかなか可愛らしかったです。
そしてRiverdance。やっぱり狭いなぁ…と思ってしまう。まさかドラマーが2人なんてことはないだろうなぁなんて思ったらその通りでした。そしてようやくTakaさん登場! 客席からも声が出て盛り上がりは最高潮。あっという間に1幕終了。
さて2幕。拍手が難しい Amerikan wake、あれ、 Taka さん出てないの!? まぁ、人数的な問題なのかな。
Heal Their Hearts、バリトンの Richard さん、顔は怖いけど太く響くバリトンは見事。この演目も、生でこそ素晴らしさを感じられる演目だろうな。前回の傷だらけ公演の事もあり、ここでメンバーチェック。いかにもロシアンな衣装な人も、いかにもアメリカンな衣装な人もいる。よし、いいぞ!
ってことで Trading Taps 。アメリカン2人のパターン。リードは Corey さん。なかなかコミカルにやってくれてすごく楽しい。ソロのバトルがとにかく見事。拍手したいけど拍手するとタップの音が聞こえないし、でも拍手したいし…フィニッシュはもちろん盛大な手拍子、そして掛け声、拍手。
The Russian Dervish、こりゃすごい。ジャンプも高いし回転も奇麗。とにかく可憐な、そしてパワフルな技の連発に驚き。新たなるコマ回しのような技に驚き、そして片手バック転も復活、いやぁ、今までで最高の Russian Dervish。 見事でした。
Oscal an Doras、復活した演目…というよりも、作り直したってとこかな。フィナーレではいつも聞かせてくれていた Mouth music に、Ri Ra で観せてくれたような衣装でのダンス。これまたなかなか楽しめました。Ri Ra はなんでもかんでも詰め込んだようなイメージがあったので、個人的にはこっちのほうが好きだ。
Niamh さんのフィドルでもう一回盛り上がって… Derrick さんのバウロン。ちょっと大きめなのかな、低音の響きの迫力がなかなか良いです。
あれ、コーラスが無くいきなりドンドン! とスポットライトが。うわ、もう終わってしまうのか。プリンシパル2人が両サイドから登場。なんだかんだ言って、奇麗な動きが素晴らしい。ソロの技を披露し、そしてトゥループ登場…なんだかんだ言って、やっぱりすごい。
初日故の調整不十分な点が感じられなくもなかったけど、とにかく盛り上がったってことで観客的にはOK。まだまだ初日。今後が楽しみです。
終演後、楽屋口付近の路上で偶然にもTakaさんにお会いできました。簡単に挨拶。「ひとつしか出なかった」なんて言ってましたが、いえいえ、まずは初日に日本の舞台デビュー、おめでとうございます!