RD2005:10/12夜
2年ぶりの日本でのRiverdance。
チケットを取ってから、この日までが本当に長かったです。
席は1階1列目21番。うれしい席なのですが、過去何回かオーチャードの最前でバレエなどを見たことがあって、あまりにもステージが高すぎて足元が見えない、ということが分かっていたので今回も覚悟して行きました。
5分ほど遅れて、いよいよ始まりました。
まず思ったのはミュージシャンが少ない。今回はダンス以上に、音に厚みがなくなるんじゃないかと、気になっていました。
始まってみますと、全体的にそこまで音の弱さというものは感じなかったのですが、やっぱりフラメンコの時とかは生ギターが聴きたかったです。でも、あの少なさで今までと同じぐらいのものが出来るというのは、オケを使ってるところがあるみたいですね。それはちょっと残念でした。
この日のプリンシパルのマイケル・パットさんは、すごい華があって、動きが優雅でした。キメのポーズもスッとしてるというか。やっぱりプリンシパルを務める人にはオーラがあるんですね。また、ステージの端から端まで使って踊るのはさすがだな、と思いました。でも悲しいことに「Reel Around The Sun」からすでに足下が見えず、良さが半分ぐらいしか分かりませんでした。
女性プリンシパルのデボラさんは、金髪の、とても美しい方でした。初めて見る方でしたが、安心して見ていられる踊りでした。「The Countess Cathleen」では、手の動きを多く取り入れた振りに変わっていたと思います。
「The Heart's Cry」
前の席だけあって生声が聞けたのは良かったです。
でも、女性ソロの声が伸びがなくて残念でした。
「Shivna」
大好きな演目なのですが、だいぶ振りが変わっていました。女性を持ち上げてグルグル回る、というのが多くて、力技で行ってるな、と思ってしまいました。ジュネーブのDVDと見比べても、ちょっと芸術性に欠けているように感じました。
「Firedance」
フラメンコのロシオさんですが、腕をクネクネさせて踊られるのに慣れなかったというのが正直なところです。(バックのスクリーンの炎には合っていました)でも全体の動きはシャープだし、とても素敵でした。
「Slip into Spring」
フィドルのニーヴさんがステージ中央に出てきても、初めはあまりノレるテンポじゃなかったのですが、パーカッションとの掛け合いになってから雰囲気が出てきました。ただ、前回のノエルさんの方が迫力とリズム感があったのではないでしょうか。ただこれも何回か行けば、だんだん好きになってくるんだろうな、と思いました。実際、後半の「Slow Air/The Tunes」はかなり良かったです。
「Riverdance」
Takaさんがいらっしゃいました!動きは他の人と遜色ありません。やっぱりあの中に同じ日本人がいるというのは誇らしいし、すごい感動しました。
「Heal Thier Hearts」
今回のバリトンのリチャードさん、ほんと大迫力でした。トーンは今までの人よりもかなり低かったですが、あの声量にはビックリです。コーラスが入っても負けてませんでした。
「Trading Taps」
多分メインはコーリーさんという方だと思いますが、観客を見方につける、というか、私たちも盛り上がれるようにしてくれてすごいいい雰囲気でした。でも、マイケルさんの方はもうちょっと長くやってほしかったです。ここでも肝心の足元が見えず、どんなステップを踏んでるのか分からなくて残念でした。
「Oscail an Doras」
この歌(と言っていいのでしょうか)は難しそうなので無理もないとは思いますが、口パクみたいでした。でも、女性の衣装はとても素敵だし、あの歌自体も緩急があって、とても良かったです。
「Finale」
毎回感じますが、Riverdanceは本当にあっという間にフィナーレを迎えてしまいます。この日もう終わりかぁ、と名残惜しかったです。今回、フラメンコとロシアン・ダーヴィッシュの部分が若干短くなった気がしました。あと、今回プリンシパルの方は着替えていないんですね。
始まる前はオーチャードのステージの小ささが心配でした。でも見終わってみると、確かに窮屈そうなのですが、そんなに気にはなりませんでした。むしろ目で追いやすい大きさだったと思います。 ステージが大きかろうと小さかろうと、やっぱりいいものはいいな、とつくづく思いました。