RD2003:11/29夜:まだ終わらない?
昼公演の後、ホテルで休憩して再度会場へ。
同じ公演を3回も見るなんて・・・おっかけをする人の気持ちなんて一生わからないと思っていたのに。
座席はどういうわけか、昼の部とまったく同じ席。
音楽が始まり、ダンサーたちが静かに登場します。我が家の小さい箱から聞こえるのとは雲泥の差(当然)の美しい音に泣きそうになり、人影が見え始めてまた泣きそうになります。
プリンシパルはもちろんJoanneさんとConorさん。
Conorさんポーズの決めかたがフワッとしていて、ビデオで見た動きをイメージしているとタイミングを外されてしまいます。でも速い動きの場面では足が見えないくらい速い。
Joanneさんのダンス、生で見られて良かった。ビデオ、テレビ番組、スピリット・オブ・アイルランドの講演(そんな所にも行ってしまった!)と拝見してきましたが、本当に美しいスターさんですね。舞台との距離を感じさせない、迫力ある踊りでした。
‘Shivna’のダンサーは昼とは違う組、ジュネーブ版のビデオで見覚えのある振り付けです。同じ席からの鑑賞ですが、昼の部よりも間近に感じられました。
‘Trading Taps’のWalterさんはビデオ以上のパフォーマンス、つま先立ちで回転しながら舞台袖へと消えていったり、はじけていました。
ダンサーの雄叫びも昼の二割増し。
ミュージシャンも場を盛り上げます。モーリンさん、さらに動きが激しくなっている。人間、あんなに連続回転しながら楽器を演奏できるものでしょうか。気のせいか、音量も全体に昼より大きかったような・・・。
シンガーの歌声も高く美しかったです。でも歌に関してはニューヨーク版の印象が強くて、3回の鑑賞を通して、心が動かされるところまではいきませんでした。
ショーを盛り上げようとする出演者のアドリブは昼の部よりずっと多かったのですが、観客の反応は昼よりもやや鈍め。時間差&温度差を感じました。
恒例の「さくらさくら」サービス、客席からの反応が遅いため長々と演奏してしまい、後のサックスのパートにかぶりそうでした。
お客さんの中には明らかに場を盛り上げようとしている人たちが何組かいて、拍手や声で先導してくれるのですが、やはり反応は今一つで客席内にも温度差が。もちろん、皆それぞれに楽しんでいたとは思いますが・・・。
ほぼ満席の昼の部と比べ、アリーナ席後方とスタンド席の最前列にまとまった空席がありました。地方公演は日中の方が盛況になるものでしょうか。
終演後、広島最終日のチケット売り場に引き寄せられそうな自分を『いいかげんにしなさい』と叱りつけ、翌日はニッポンの文化遺産(厳島神社)で脳みそを中和して、帰宅しました。これで終われるはず。
しかしなぜか、手元のコレクションにはモーリンさんのCDが追加され・・・相変わらずビデオを見て・・・足取りの軽さもまだ持続しています。