RD2003:11/23夜:仙台千秋楽

Dec. 5, 2003
posted by jtakao

昼の公演を終え、すぐに窓口で夜のチケットを手配。
レイさんに最後のお礼しないとね。だからまたオケピの近くにしよう。結構席が選べたので(ギリギリの予約で、しかも千秋楽公演で、こんな自由に好きな席が選べるなんて信じられない)Lゾーン3列目の一番端、今度はモーリンさんの正面を狙って購入(このLゾーンと、その反対側のRゾーンはステージに対する角度が結構あるので、同じ列だと端のほうがよりステージに近いのです。だからためらう事無く端を選びました)。
そして一旦仙台の街中へ。会場から帰る道でシンガーのポールさん、すごくふつーに観客に混じって街へと向かってました。

そして太陽も沈み、仙台千秋楽公演が開場。まず座ってみよう。狙い通り! 着席した状態でも、すぐ目の前にモーリンさんのバイオレットのフィドルが置かれているのが見えます。本当にいいの? こんな近くで楽しんで。おまけにステージもすぐ前。これはとにかく迫力ありそうです。座っていても落ち着かないので、ま、とりあえず、ボジョレーヌーボを一杯。
1階Lゾーン、C列23番。

始まりました。デクランさんが演奏を始め、すごいぞ、こんな目の前で生音を聞きながら楽しめるなんて。早くも興奮。とその時、アコーディオンのナイジェルさんがデクランさんをデジカメでパチリ。ふざけてクスクスと笑うナイジェルさんにモーリンさんが笑いながら「シーッ」のサイン。おいおい、なんか、みんな、楽しんでるぞ。
いつものようにReel Around The Sunが始まりますが、オーケストラだけじゃない、ダンサーも目の前。舞台と客席も近くてとにかく迫力ありました。
コナーさん登場。拍手が沸きます。ノッてます。ステージをギリギリ一杯まで飛び回るので、こんな端の席でもホントに目の前まで来てくれます。すごく楽しそう。「ハッ」という掛け声もしっかり聞こえてきます。
そしてジョアンさん登場。コナーさんに負けずにステージをギリギリ一杯まで飛び回り…っていうかジョアンさんの勝ち。ステージのマイクを蹴っ飛ばしてました。
Caoineadh Chu' Chulainnも得した気分。この席からだと演奏するデクランさんの後ろにスクリーンが見えるのです。奇麗な夕焼けをバックに演奏するデクランさん、印象に残るシーンでした。

そして極めつけがFiredance! この会場、オケピとステージとの間もすごく近いんですよね。デクランさんの位置からステージまで2〜3歩ってとこでしょうか。おまけにオケピとステージが同じ高さだから、ごく自然に視線も合う。で、ヨランダさんはオーケストラのメンバーを笑顔で見ながら(そのオーケストラの席の前だから、その笑顔が正面から見えるのです。そしてその笑顔がとにかく楽しそうなんです)、オーケストラのメンバーもヨランダさんに声をかけながら、お互いを乗せあうようにとにかく楽しく演奏し、踊るんです。その濃厚な一体感がすごくて、その雰囲気はまるで小さなパブのよう。だけど迫力は大きなホール。フィニッシュが決まった時はオケピから様々な歓声、掛け声。ナイジェルさん (かな? )からブラボー。やった、決まった、最高だぜ! 観客にショーを見せているというよりも、まず自分たちがとことん楽しんで、その熱気に観客を巻き込んでいく、そんな雰囲気でした。そしてオーケストラとヨランダさんに挟まれた席の僕は、その炎に見事に巻き込まれました。こんな熱いFiredanceは初めてです。素晴らしかった! 楽しかった! オーケストラを見ていたヨランダさんのあの笑顔、忘れられません。

Slip into the Spring。こんな席だとオーケストラとステージを同時に見る事は不可能なわけですが、この演目は安心して真横を向いてオーケストラを楽しめます。席がサイドだからスピーカーも近いけど、それに負けない生の音色がひとつひとつの楽器からダイレクトに聞こえてきて贅沢な気分。そうか、こんな音色だったんだ。何度も聞いた音色なんだけど、とても新鮮な感覚です。アコーディオンを奏でるナイジェルさん楽しそう。曲はHarvestに移り、それを目の前でモーリンさんが弾いてるという現実に感激。2000年公演時の渋谷でのインストアライブよりもずっと近い距離でHarvestですから。デクランさん「さくらさくら」もやってくれて拍手。モーリンさんがステージに出ると観客もノッてきます。ノエルさんのパーカッションのタイミングで、ステージを見たりオーケストラを見たり、忙しく楽しみました!

そしてRiverdance。一列になった瞬間から拍手が止まずに続いてました。手拍子じゃない、拍手が。観客も熱くなってます。
いやぁ、ホントに楽しかった、すごかった。…座っていても落ち着かないので、ま、とりあえずボジョレーヌーボをもう一杯。

2幕。
American Wakeではもはや当然のように手拍子。楽しいです。一度やってみたかった、ダンサーに合わせて両手を上げるってのも控えめながらやってしまった。ちょっと恥ずかし(^_^;)。これ、皆でやったら楽しいだろうなぁ。席が端なので、中央でのダンスよりも舞台端で盛り上げるメンバ−をじっくり見てしまいました。
Heal their Heartでは、お、ロヘリオさんも出てきた。そして昼には3人しか出てなかったロシアン・バレー・カンパニーのメンバーがきちんと5人いるぞ。ひょっとしてRussian Davish復活かな、そんな淡い期待。
Trading Taps。ウォルターさん完全復活! 冒頭から登場してしっかりリードを努めてます。不調だった雰囲気は全くありません。得意のつま先スピンも披露。アドリブもたっぷり、ロヘリオさんがお茶目に会場を笑わせてくれて道化役かと思ったら、ウォルターさんも負けてない。コナーさんの技の披露の後、自分は負けたと言わんばかりにコナーさんに拍手しながら舞台袖に引っ込んでしまうというお笑いのパフォーマンス。楽しい雰囲気に会場が沸きます。もちろん笑いだけじゃなくタップの技でさらに沸かせ、そして高さのある後方宙返りをあざやかに決め、さらに大きな拍手と歓声を引き出します。その後の手拍子ももちろんパワフル。そこらじゅうから手を上げての拍手です。

結局残念ながらRussian Dervishは夜も無し。
Heart beat of the worldではヨランダさんが出てくるとノエルさんの周りを怪しく一周。それを見てオケピからも笑い声。Andaluciaのラストにはオケピに負けずにブラボーを贈りました。
フィドルとバウロンのデュオ(Mason's apron)では、ジョニーさんがデクランさんの目の前まで来てバウロンを弾きます。これもオーケストラの近さならではの楽しさです。

あっという間にHartland。あぁ、もう終わっちゃうのか。ドラマーもノッてて声出してます。それに答えるようにコナーさんも楽しそうな掛け声。あぁ、トゥループが出てきてしまった、もう本当に最後だ。笑顔で、それぞれ自由に掛け声を発しているのがすごく楽しそう。そしてそれがひときわ大きく、そしてたくさん聞こえる。リズムに合わせて思わず僕もHey!とか声が出てしまいます。豪快な演奏とタップ音、そして盛大な手拍子につつまれてフィニッシュ。大きな拍手、声援、口笛。ラストはもちろん総スタンディング。
そしてバレー・カンパニーの女性一人と、あとはスタッフかな? が出てきて、シャンパン(?)をキーボードのマークさんに、花束をヨランダさんにプレゼント。東京ではこんな事は無かったぞ。そしてお約束のプリンシパル2人への花束のあと、本物の観客からも花束をプレゼントされていました。
(後に掲示板にて、とんがりやまさんからこの日がヨランダさんの日本公演の最終日だったとの情報。なるほど、FiredanceでもAndaluciaでもみんなノリノリだったわけだ。花束も当然だよね。なんだかすごくいい舞台を観ることができたんだなぁ。)

終わってしまった。でもまだまだ。プリンシパルが舞台から消え、あとはオーケストラに向かって力一杯拍手。目の前のモーリンさんとグッドサインの交換。その時のモーリンさんの笑顔も最高だったなぁ。そして握手。ありがとう! なにしろ手をのばせば届くような距離ですから、お互いにグッドサインを出し合ったらそのまま握手しないほうが不自然なほどでした。
そしてレイさんと最後の握手。お互いにThank you!の連発。そしてSee you! some time!

リバーダンスという舞台を観たというよりも、LIFFEYのメンバーと共に楽しんだ、そんな場でした。東京では味わえない感動。とにかく最高に楽しかった! ありがとう!

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