RD2003:11/23昼:極上の会場!
プリンシパル: | Marty Dowds && Roisin Cahalan |
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実はそれとなく期待はしていたのですが、まさかここまで濃密な空間の中RDを鑑賞できるとは思っていませんでした。
まず会場に入るなり、今回の東京・大阪・名古屋の会場と比べたなら、全席S席といっても過言ではない会場作り(円形の会場で名古屋レインボーホールを凝縮した感じ、舞台はその半分近くを占めています。)に驚いてしまいました。立見席の位置でさえ舞台と同じ高さでしかも距離が近くて最高です。この密着感は、私にとってはRDoBを観たNYのGershwin Theater以来のものです。一方で不安材料もありました。なぜなら極めて至近距離で舞台を共有するが故に、演ずる側からすれば、ごまかしの利かない極めて厳しい舞台でもあるからです。東京公演で観た際のイメージから今回は必ずしも100%の状態に仕上がっていない点が逆作用しないか不安材料でした。
結果から言えば、それがまったくの杞憂であり何とも言えない緊張感が素晴らしいパフォーマンスを産み出し、当然の結果として観客は自然に拍手喝采でそれに応じるという好循環が生まれており、観劇には最高の、観客と出演者が自然と一体化した状態になっていました。それは、ただでさえ短縮ヴァージョンの今来日ツアーになおかつRussian Dervishのカット(傷病の理由からなのか、はたまたここのキャパが非常に限られているため収益面から人件費カットとなったのか)があったことすら忘れさせるものでした。
Marty Dowdsさん:彼のパフォーマンスでお気に入りはTrading Tapです(ここだけを比べるとConorさんより上ではないかというのが私の印象です。)。彼の持ち味である極めて打点の高いハイキックとフリー演技で見せるタップの高い技術は、ブラックチームに演目を全部もって行かれることなく、高い技術とエンターテイメント性の競演となりました。
Roisin Cahalanさん:彼女に関しては、キックの素晴らしさが印象に残っています。他は無難にまとめるというイメージを持っておりましたが、今回はここの会場の雰囲気が彼女の演技を一段上のレベルに演出してくれました。(彼女には申し訳無いですが、Susanさん出演の回を観てみたかったなぁ。この回はSusanさんの出番が多くてそれはそれで良かったです。)
マチネでこの満足度の高さは有難たかったですし夜の部が楽しみです。仙台のお客さんはいい 思いをされているなぁとつくづく思いました。