RD2003:11/15夜:ありがとう・・・

Dec. 7, 2003
posted by けいと
日時:11月15日(土)18時
座席:1階14列12番
プリンシパル:Conor Hayes & Joanne Doyle

たくさん見ても 終わりが近づいてくるとさみしくて だけど 立て続けの鑑賞による声援と拍手で 少し体がしんどいかも、、という 感傷と疲労感のはざまでこの土曜夜公演を迎えました。

この開演前もデクランさんと少しお話ししました。
デクランさんとは この公演期間中何度も顔を会わせ その優しい人柄に触れさせて頂きましたが その中でも この日は本当に結果的には無謀とも言えるお願いを快く聞いて下さって 今思うと よくそんな事を頼めたものだと恥ずかしくなるのですが デクランさんのその人柄とパイプの音色は ずっと忘れないでいようと思います。

そのデクランさんから 「タップのウォルターの調子がよくない。ケガのために 今日の昼公演も出られないところだったのを 無理して出たから 今夜のTrading Tapsは無理かもしれない。」と 深刻そうな顔で話すをの聞かされ 返す言葉もなく 少し重い気持ちで入場口へ向かったのですが そこには特に演目中止のお知らせなどは出ていませんでした。

ホールに入って席を見つけると そこはバンドの真下。
右側は通路で 左も一席しかなく しかも誰も来なかったために なんだか広々としてよい気分です。ただ真下すぎて ドラムのレイさんの演奏が全く見えそうにもないなぁ というのがちょっと残念。。。

やがて公演がいつものようにスタートして そしてビックリ! ついさっき開演15分前にロビーに私服でいた女性ダンサーさんが 「Reel Around the Sun」に出ているのです。彼女はおそらく女性ダンサーの中で体が一番大柄で その「Reel・・・」や「The Countess Cathleen」での大柄さが印象深かったので覚えていたのですが なんという素早さ!(笑)さっきまでロビーで何してたのかな?・・・

そして場面はデクランさんのパイプ。始まった途端 隣に誰もいないせいかなんなのか なんだか涙腺がゆるんでしまって 音楽の感動とデクランさんへの感謝から こみ上げてくるものがあって涙が出てしまいました。それ以降 この公演では いろんなシーンで泣いてしまいました。デス・モアさんの優しくて穏やかなギターソロや 公演ごとに調子が良くなってきているリバーダンスシンガー。特にサラさんとヨセフさんには 一番はじめの印象をあやまりたいくらいでした。。。

あっという間に一幕が終わり みなさんが来て下さって楽しく盛り上がっていたら すぐ後ろの座席に座っていた上品な中年のご夫婦から 声をかけられました。今日がリバーダンス初めてというそのご夫婦と 2幕の開演前の数分間 リバーダンスのことを いろいろ楽しくお話しさせて頂きました。

なんでも この日が結婚記念日だそうで リバーダンスのチケットを買われたそうなのですが 席があまりにもはじっこなので抗議しようと思っていたそうです。私自身も この座席はパーフェクトではないかもしれないけれど 先行予約でも40列目や2階席になってしまっている人もいる事や はじっこだけれども バンドの演奏もこんなに近くで見れて 決して悪くない席だと思いますヨ と話したところ 深くうなずいて下さり ちょっと嬉しいひと時でした。

2幕の注目は やはり「Trading Taps」でした。
演目中止のお知らせもなく Freedomでの二人の登場を見て 「やるんだぁ でも大丈夫なのかな・・・」と思ったのですが いざ始まってみると やはりウォルターさんの調子はあまり良くないようでした。その分 相方のロヘリオさんがとても頑張っていたのですが そのロヘリオ以上に頑張っていたのがコナーさんでした。
元々が気合 気迫のコナーさんですが この時は いつになく声を出してその場を盛り立てようとしているのが ヒシヒシと伝わってきました。私の思い込みもあるのでしょうが 心配そうに見つめるミュージシャンたち 舞台上でウォルターさんのダンスを見守るキャストたち そして その空気を払拭させるかのように 声やジェスチャーで気合を出しまくっているコナーさん。見てたら泣きそうになってしまいました。
コナーさんは 立派にその場をリードしているように見えました。そしてそれに応えるかのように 観客からもこれ以上ないよっていうくらいの大声援 大歓声。

この公演は 本当に熱い公演だったんです。
私の席のそばだったと思うのですが 指笛のすごい方がいて その指笛と拍手と 歓声とがクライマックスに向けてどんどん どんどん大きくなって 会場中の熱気をあそこまで感じたのは初めてでした。私の場所から見渡せる全ての人が立っているのです。2階席も。鳴り止まない拍手と歓声・・・

そして 会場の明かりがつき その余韻がまだ残るなか 後ろの席のご夫婦に「今日は 結婚記念日おめでとうございます。一緒に楽しませて頂いて嬉しかったです。ありがとうございました!」と言って立ち去ろうとしたところ 先ほどの話しの延長で 「自分たちもステージドアに行ってみたい」と言われ それではと ご一緒することになりました。

この日のステージドアは 熱かった公演を象徴するかのようにそこにいる人の数も 熱気もすごいものがありました。そのご夫婦が 何人かのキャストからサインをもらい キャストとお話ししできているのは無事見届けたのですが その後は 人ごみにまぎれてしまい別れ別れになってしまいました。なので今改めてお礼を言いたい気分です。ありがとうございました・・・。

そして この日は もう一つ忘れられない思い出が出来ました。
ジョアンさんにお目にかかれたのです。(涙)
メイクもすっかり落とされて たぶん ほとんど素顔だったと思うのですが 背は160cmくらいで 思っていたよりも とてもほっそりとしていました。真っ白な百合のお花のようで 本当に美しかったです。

滅多に経験できないような熱い公演と そして間近でジョアンさんにお目にかかることのできた 本当に忘れられない幸せな日でした。

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