RD2003:11/13夜:13日夜公演

えりえりさんからのレポートです。
Nov. 16, 2003
posted by えりえり

私はリバーダンスが日本に初上陸してからリピーターです。
13日夜公演、見に行きました。私の席は14列61番。ダンサーの観察こそオペラグラス要らずですが、座席からステージへのアングルがどうしても右に偏らざるを得ないので、きれいなマスゲームをみることができなかったのが残念。
ちなみに今回、私はプログラムを購入していないため、13日のキャストは不明です。識者望みます。
(moriy注:プログラム買わなくてもロビーに掲示してあるはずですが・・・この日はなかったのかな?)

(本当は2回公演を見たいところでしたが、軍資金なく不可。2000年は2回見ました、前から2列目センターと前から32列目やや右)オリジナルを友人がビデオを所有しているので、ビデオをすでに見ていて(ソリストがマイケル・フラットレー&ジーン・バトラー)、そのころアイルランドへ旅行してリバーダンスの存在を知り、1999年日本初上陸。

リバーダンスはとても興奮しますね。バレエをメインにジャズダンスをかじっていた私からすると、とてもハイレベルな技術を持つ精鋭のダンサーがそろっていて、足さばきは半端でありません。バレエを習っているだけに、ダンサーの超人的な技を丁寧に大胆に踊ることができる姿に感激です。今回のリバーダンスで私個人的に感じたのは、以下の通りです。

(1)アイリッシュダンサーとアメリカンダンサーの駆け引きこれは前からありますが、今回はアメリカンダンサーの振り付けにフリータップだけでなく、タップ&ヒップホップダンス(ムーンウォーク)が入っていて、観客を笑わせ、楽しませるシーンがあったところ。

(2)ロシアン・ダーヴィッシュの振り付けがパワーアップしていたところで男性が女性を振り回す(女性は女性なりに腹筋・背筋力が尋常でないほど強いということ)振り付けが多く、自転・回転の連続やジャンプなどバレエの要素とサーカスの要素が混在していた点が2000年よりもパワーアップしていたこと。

(3)正直、苦言に聞こえるかもしれませんが、第1部が2000年より興ざめしてしまったこと。これは以下の私のコメントを参照してください。

ずっとリピーターで追っかけながら見てきているのだけれども、私の場合もしかすると、視点が違うかもしれないと感じるところがあります。一言で言うと、「リバーダンスがケルト文化から乖離し、アメリカナイズされてきたのかな」ということ。リバーダンスダンサーズの技術はぐんぐんと向上して、きっと入団するためのオーディションや配役をもらうことさえ狭き門のように感じます。それだけ技術はさらに飛躍することでしょう。ケルト文化はとても独特で、ダンスを見ないで音楽だけを耳にしたときの独特のサウンド。アイルランドの歴史。一時期飢餓に襲われて、故郷を離れてアメリカやいろいろな国へと旅立ったケルト人。その前に、イギリスに侵略されていたときも、ケルト文化を陰ながら守り通した国民性などが、リバーダンスのエンターテイメント化が一層高まる中で薄れているような気がしてなりません。アメリカのダンス界はとてもシビアだと伺っています。それだけにダンサーの技術は計り知れないでしょう。

でもやはり、病み付きになるほど楽しいこのリバーダンスのステージはまた来日したとき見に行きたいと思います。そして当然、スタンディングオベーションをすること。快感ですね。日本人の国民性なのでしょうか?スタンディングオベーションをするのに恥ずかしがりすぎたり、「ブラボー」のタイミングがわからなかったり声をかけられないのは。(とはいえ、タイミングは重要ですが)後ろを振り向くと、スタンディングオベーションをしていたお客さんが思った以上に少なかったことが気がかりで、ダンサーの立場になると、これではダンサーもファンサービスをしたい気持ちが半減してしまうのかと思ってしまいます。

もし、軍資金のあるファンの皆様、ぜひ複数回の公演を見ることができるなら(私は2000年で恵まれていたと思いますが)前から2列目と前から32列目で見ることができました。前であればあるほど、ダンサーの体の動きや息遣いなどを間近で観察できるし、32列目のときは一糸乱れぬきれいなタップ&マスゲームを見ることができます。1回見るときは勉強、2回目以降は復習になるので、違う楽しみ方ができると思います。

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