はじめてのunderstudy公演でした。しかも　注目のスーザンさんのダンスを見れるとあって　開演前からワクワク。
この日の座席は舞台に向かって左はじ。けれどもオーケストラがすぐ目の前にあるのと　右側が通路なので目の前に遮るものがないのが非常にグッド。

公演がはじまってすぐに思ったのは　座席によって　ここまで音の伝わり方が違うんだなぁということ。昨夜の７列４０番台はきつかった。まぁオーケストラ席のそばということで　音楽ばかりの音が入ってきて　タップ音が・・・というのもあるけれども　昨夜から比べれば全然よかった。

ジョーさん・スーザンさんペアはとてもよかった。もし　ジョアンさんが長年のプリンシパルという先入観がなく　両方の舞台を見比べたら　こちらのジョー・スーザンさんペアの方がいいと言ってしまうかもしれない。スーザンさんは初めの頃　一瞬つまずきそう場面があったものの　私にはほぼ完璧に思えた。丁寧な動きと優雅さ。髪型の雰囲気からお蝶夫人とつい呼びたくなりそう。。。

スーザンさんにばかり気持ちが集中していたので　「Reel Around the Sun」でジョーさんが光の中から飛び出してきた時には　ほんとに衝撃を受けた。ブレンダンさんにそっくり・・・。顔　髪型　髪の色　本当によく似ている。ジョーさんの方が華奢で背は高いものの　ジョーさんの踊りを見た人が　家に帰って買ったばかりのＤＶＤを見たら　きっと同一人物だと誤解してしまう人も多いだろうなと思えるくらい似ている。今回日本に来てほしかったというブレンダンへのかなわない憧憬とブレンダンに勝るとも劣らないそのルックスで　一瞬にして心が奪われてしまった私。（笑）

ジョーさんもスーザンさん同様　完璧な踊りをすると思った。きめるところはきちんと決め　動作の一つ一つに最後まで手を抜かない。二人はとてもいいコンビだと思いました。
ジョーさんはまだ　これが彼のスタイルと言えるものはありませんが　これからはunderstudyではなく　プリンシパルとしても十分やっていけるそんなダンサーになっていくのではないかな　と思いました。

それから　この日の席の話しに戻るのですが　左手にバンド　右には舞台と　視界の中に無理なく両方のパフォーマンスが目に入ってきます。リバーダンス来日前の「クラン・コラ」の対談の中で　生伴奏によるダンスの醍醐味について書かれていたのですが　そこに書かれていた通り　バンドの演奏家たちは真剣にダンサーを見て演奏していました。ほんとに手元なんて見てる人などはなく　手元をみるくらいだったら会場を見回したりしていました。それまでは　どちらかといえばダンスに心奪われちがちでしたが　音楽　演奏家たちあってのリバーダンスなんだなぁと思うと同時に　ダンスと音楽の融合の素晴らしさを改めて実感しました。

公演が終わるとすぐにグッズ売り場に行きました。クリスさんとの約束で。でも会えなかったので　みんなの集まるステージドアに行ったところ　ERINさんからあるものを渡されました。ドラムのスティックです。レイさんから私に渡しておいてと頼まれたそうです。「今の公演で使ったものだって」・・・

思いがけないプレゼントに　人目もはばからず私は興奮してしまいました。言葉で表現できないくらいの驚きと嬉しさで　胸がいっぱいになって・・・席がバンドに近かったので　今見てきたばかりの公演でのレイさんの演奏もはっきりと覚えています。まさか　それをプレゼントしてくれたなんて・・・

しばらくして我に帰ると　モーリンさんが歩いてきました。急いでいるふうでしたけれども　「ハイ　モーリン！」と言って　向こうもなぜか私の名前を読んでくれたので　今度は私からキスの挨拶をしちゃいました。（笑）ダラちゃんとモーリンへのプレゼントを渡して　水曜日にまた会おうねと約束してその場はさよなら。

次に会ったのが　昨日パブでお目にかかって　昼公演を踊ったスーザンさん・・・
花束を両手に抱え　白いセーターとジーンズで出てきたスーザンさんはとても素敵で「今日の踊りとても素晴らしかったです」と声をかけました。別な方がスーザンさんに用事があったため　そばで会話を見ていたところ　少し離れたところで昨日もスーザンさんといたアーリーンが立っていたので　声をかけてみました。「疲れている？これからごはん食べに行くの？」。最終公演までの間　彼女を何度かみかけましたが　なんかいつも一人さみしそうにで歩いていたので　まだすごく若そうですし　きっとカンパニーに入ったばかりでスーザンさんがいろいろ面倒見てあげてるのかなぁって　と思ったりしました。

この日は　ジョーさん　スーザンさんペアでの素晴らしいパフォーマンスに加えてレイさんからの素敵なプレゼントを頂いて　私にとっては　一番忘れられない公演になりました。スティックを見るたびに　きっと私はこの日の公演と　リバーダンス2003東京公演の楽しかった日々を思い出すんだろうなぁ　と思います。