RD2003:11/5夜:時短だRiverdance

Nov. 8 2003
posted by moriy

今回は開場前から並ぶなんてことはせず、18時も過ぎてから、もう混雑も収まっているだろうとホールAに向かったんですが、なんとフロア奥まで長蛇の列。

当日券売り場ではA席が当日券で出ている。A席なんてあったの?といいたくなりますけど、あとで聞いたら、余っていたのはホントにA席で、S席はほとんど売り切れだったとか。

「本日のプリンシパル」の掲示板は見あたらない。東芝・電通・「誰ピカ」からお花がでてました。

ロビーには乾電池の山も電球もなく、大画面プラズマテレビでLive from Genevaを流してました。脇に東芝関係者らしき男性が立っているんですが、とくに宣伝するでもなく、なんとなく手持ちぶさた。

柱の4面にはパンフレットやポスターで使われるようなダンサーの写真がタペストリーのようにかけられている。ジョアンさんはもちろん、コナーさんのものもある。Ri Raのシーンを切り取ったものや、アイリーンさんのもあったりして。Ri Ra好きだったんだけどなあ。

1階13列21番というと舞台下手側、オーケストラピット(でいいのか?)のすぐわき。こういう席で観るのははじめて。前のほうはやっぱりお偉方濃度高し。きょうはスタンディングオベーションはむずかしいだろうな。

19:20くらいに照明が落ち、バンドメンバーが現れ、開演。
もう(まだ?)9回目くらいの「Reel around the Sun」。やっぱり鳥肌が立ちます。

アイパーあんちゃん登場

コナー・ヘイズさん観るのはじめてなんです。いままで生RDはブランダンさんがデフォルトだったもので。東京初舞台だからなのかもしれませんけど、なんとなくふっきれない感じのダンス。ステージから落ちそうな勢いだったブランダンさんのようなスピードはなく、舞台上の距離感をつかめずにいる感じ。コナーさん背が高くて腕が長いのでなおさらそんな感じがするのかも。機敏さよりも形のよさで見せるタイプなのかしらん?

ポイントポイントのポーズをしっかり決めてきます。アイロンパーマ(風)の髪型と、存在感のあるオデコを見るに、「LOTDに出てもいい役もらえただろうな・・・」などと妄想。

Reel around the Sunの男性ソロで思ったんですけど、今回ソロパートでのタップ音は生音重視だったような気がします。13列目あたりは以前も座ったことがあるのですが、それと比べてもタップ音がよく聴こえていた印象です。これはその後のRiverdanceやTrading Taps、Finaleでも同じでした。アンサンブル部分での足パクとソロでの生音との落差が大きく、もしかしたら後ろのほうの席では、ソロ部分のタップ音は聴こえなかったのではと思うほど。これ個人的には非常に◎。

このことを後で音響スタッフの方に訊いてみたんですけど、「別に前回の来日の時と変えてないよ。君が前のほうに座ってたから生音がよく聴こえただけじゃないの?」と。でも自分の記憶から判断する限りは、確実に今回はソロ部分は生音強調だったと思うんだけどなあ。少なくとも自分の席で、生音部分と足パク部分の違いははっきりしていました。

ここで勘ぐっちゃうんですけど、もしかして記者会見の時の「足パクバレバレ事件」の反動で、「俺らは生音でも勝負できるんだぜ」と主張していたのかもなあ、と。

時短推進・規模縮小

演目が減ったというだけでなく、なんか全体的に時短が推進されていますね。この日開演が遅れたからなのか、方針としてそうなっているのかわからないですけど、特にバンドの演奏がうわついて、焦って自分たち本来のビートになっていないように聴こえます。もしかしてミスタッチや小節抜け?(アンサンブルに入るべきところで入れず、2エイトくらい待ってから演奏を始める)と思われるような箇所も、バンドが近いだけにすごく目立ちます。

ヨランダさんのAndaluciaのフラメンコソロの最中だったと思いますけど、オケピのほうから「ピピピッ」というアラームの電子音。なにかカウントしている音なのかと思ったら、だんだんとマイクに対してオンになってきて、しまいには会場全体にわかるであろう音量になってました。バンドのメンバーか裏のスタッフが、音の鳴っている時計(?)をマイクから遠ざけるつもりが、マイクの位置を把握してなかったために逆にオンになってしまった、という感じ。なんだかなあ。

とはいえ、Finaleはきっちり盛り上がったので、彼らの技量が云々という話ではもちろんないです。その意味ではさすがRiverdanceで、こちらの期待が大きすぎることと、いつもその期待にどこかで応えてくれていることは書いておかないといけませんね。2週間の東京公演の中で、うわついた部分がだんだんこなれて、ペースをつかんでいってくれればいいのですが。

単純に「2曲減ったのにチケットは同じ値段」というだけで、演者は前回までのツアーを超えるパフォーマンスをしなければならないはずで(作品の価値とはそういうものじゃないとは思いますが)、次回見に行くときにはあるべき姿が示されているものと期待してます。

背景豪華プロジェクト

舞台の背景に、手描きの画が投影されるじゃないですか。あれがなんだか豪華になってます。冒頭の「Riverdance a journey」のロゴもアニメで表示されますし、Firedanceの背景はいかにもCGな炎であったり、太陽の影だったり。それがまた微妙にアニメになっているので、背景に目がいって肝心のダンスが見えなかったり。

Shivnaの背景は、以前はたしかただの満月だったと思いますが、今回は月に影を落とす木の枝まで表現されています。Shivnaのモチーフから考えて(NY版ビデオ紹介参照)、その方が説明として正しいんでしょうけれど、木の枝の影の部分に女性ダンサーが隠れてしまい、ただでさえ暗い照明のなかで、存在感を失っていました。かわいそうに。

以前の手描きそのままの部分も残っていて、チグハグといえばチグハグ。「いや、もともとそうするつもりだったんだが、いままではCGの技術がなくて全部手書きにしてたんだよ」といわれれば文句言えないですけどね。そのうちFiredanceの太陽で黒点が移動したり、Harbour of the New Worldで波頭が白くなったり船が揺れたりするのかな(^_^;)?。

靴はTapsつき

席が前のほうだったんでチェックしましたが、男性ダンサー陣はいわゆるJig Shoes(ファイバーのチップ)ではなく、Ball部分にTaps(アルミのチップ)を貼ったタイプのものを履いてます。コナーさんは特にかかとまで覆ってあるブーツっぽい靴。

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