RD2000:12/15昼:12/15日昼の大阪公演レポート
電話予約開始10分後にして全日程立ち見以外完売とのこと、仕方なく友人とわたしの二人分の二時開演の立ち見券を予約しました。(後日JCBでの先行予約の事を知り切歯扼腕...。)
前回のロード・オブ・ザ・ダンス、二階席で豆粒のようにしかダンサーが見えず少々残念でしたので、今回こそアリーナで、と意気込んでいたのに。オークションなどをのぞいてもプレミアム付きでしか見つからず、当日やや暗めの気分で大阪城ホールへ向かいました。
当日高倍率のスコープをふところに城ホール(大阪人はこのように省略するひと多し)へと出撃するとホールへ向かう異常な数のおばさんおじさんたち。やはり昼の2時に時間のとれる層は限られてくるようで、半分以上が40才以上の女性に見えました。(ちなみにわたしは41才のおっさん)
「立ち見はこちら」の看板にふてくされながら受付に向かうと、もぎりのおねいさんから「立ち見はほんとに豆粒ぐらいにしか見えないので差額を払ってアリーナに換えてもらったら?」のおことば。そんな、10分で完売ちゃうん、と当日券売場に向い係りの人に聞くとアリーナ席結構あいているではありませんか。おかげで正面に近いアリーナ席の8列目を確保することが出来ました。
いよいよ開演、客席照明が落とされましたが、待たれていた公演に独特の、客の期待感の耳には聞こえないどよめきも感じられずに少々冷静な感じで、ちょっとやな予感。
公演自体はわたしは非常に楽しめました。
なんといっても予想外のマリア・パヘスの客演に大感激。今回の公演の主役は彼女といっても過言ではないような感じでした。フラットレーにしても彼女にしても、こういうショーには登場しただけで照明が一段明るくなったようなオーラを感じる人がいなければ。主演の二人には脂っこさがいまいち足りないですし、ミュージシャンたちのソロもなんだかやけにあっさりしたパフォーマンスでさらっと流している感じ。フィドルもバウロン(で合ってます?)もお二人ともなんだかやけに冷静な方々でした。それと、足パクというのでしょうか? なんだかやけにそう感じるステップ音が多く、城ホールの音響の悪さが相変わらず折角の公演をスポイルしてしまうようです。
ブロードウェイ版のサントラで親しんでいた曲目に相当するプログラムもいくつか省略されていたようで、その辺の前回との違いを楽しみにしていた分が少々残念な気がします。もうそろそろフラットレーのステップと違う表現力を持ったダンサーが現れてもいいのではないでしょうか。また、ダンサーたちがステップを踏みながらやけにアメリカンなかけ声をかけていましたが、アイリッシュのストイックなイメージの好きなわたしには少々違和感が残りました。
今回は初めて見に来たお客さんが多いようで、どこで盛り上がればよいのかとまどっている気配がありあり、拍手が起きてもすぐしぼんでしまい、わたし自身いまいちのめりこむ事が出来ませんでした。フィナーレのあと客席照明が付いた途端席を立つ人が多かったのもちょっと興ざめしました。 予定調和のような拍手やアンコールは大嫌いなわたしですが、やはりある程度楽しみ方をこころえた観客がおられたほうが盛り上がりますね。
いろいろ書きましたが、やはりオープニングとフィナーレのステップには鳥肌が立ってしまいます。もうひとつ、マリア・パヘスに会えて大満足。春の彼女の公演にはぜひ足を運ぼうと思っています。