RD2000:12/9昼:12月9日13:00の部レポート

すぎやまさんの非常に折り目正しいレポートです。ありがとうございます!
posted by すぎやま

名古屋公演へは実家の名古屋に住む母親を半ば強引に誘い2人で行きました。前日の12月8日の公演が名古屋初日で,地元の中日新聞の翌日9日の朝刊には,初日の公演の簡単な紹介記事が写真入りで掲載されてました。それをみて一人興奮する私。

会場には開場時間である12時を少し過ぎてから到着。周辺に人だかりはありませんでしたが,入り口近くではネッスルさんのコーヒー大盤振る舞い中。近所の喫茶店で昼食のコーヒーを飲んだばかりの私たちは、トイレを心配し、惜しみながらチケットを提示して会場へ。

私たちの席は,スタンド席のS席で,舞台向かって右側の前列から2列目のところで,会場のほぼ半分ぐらいの位置でした。会場が体育館であり,正面を見ると舞台がほぼ真横にあるように感じます。やや首が痛いかな,と少々不安ではありましたが,前の観客の頭を気にすることはなさそうでしたので,自分としては満足できる席でした。

開演15分くらい前ころにはほぼ席を埋める名古屋の人々。そんな客席の合間をアルバイトと思しき、ぴちぴちしたお姉さんたちが,球場でビールを売り歩く如くに,「リバーダンスのパンフレットいかがですかー?」と何人も歩く様は、なんだか場を和ませるようでほほえましかったです。

13:00を10分ほど経過したころ,会場が暗くなり,同時にバンドメンバーが入場。会場からは暖かな拍手が!ちょっと嬉しかったです。

今日の主役のお二人は,アンダースタディの方で,男性は「ライアン・キャロル」さん,女性は「ロイシン・カハラン」さん。(記憶を元に,パンフレットのアルファベットを日本語読みにしましたので,読み方は多分違います。ごめんなさい)フラメンコダンサーは「ヨランダ・ゴンザレス・ソブラド」さん。

以下に,ダンサー,シンガーの私的な感想を書きます。

(ダンサー)

カハランさん…昨年の衣装に比べてずいぶんとピンクがかってます。鳥のように羽ばたくような腕の動きもあいまって,ちょっぴりセクシーだなあ,と感じました。衣装の印象も強く,全体的にも存在感が感じられました。

ライアンさん…この方は,背が高くて舞台栄えしてました。きめのポーズも私好みで「太陽を巡るリール」の初っ端から印象大。男の私から見てもかっこいい,と思わせられます。ステップの靴音もくっきりはっきり。登場を楽しみにさせてくれたので,全体的に好印象でした。サインをもらいたいぐらいです。

ヨランダさん…前回の大阪公演でもフラメンコダンサーはヨランダさんで,正直あまり印象に残らなかった,というよりはビデオのマリア様のオーラが強すぎて比較してしまってました。 が! ところが今回! 小柄なヨランダさんでしたが,手をつくようなきめのポーズがとてもかっこよく決まってましたし,タップ音がとてもよく響いて,ビデオのマリア様のダンスに比較して,鋭角的な印象で,むちゃくちゃ好感度が当社比2倍ぐらいアップ! ほんとにかっこよかった。そしてそして,前回には見られなかったカスタネットとフィドル、バウロンとの掛け合いが今回はありました! これには,予想していなかっただけに,おーっと声を思わずあげてしまいました。それから,昨年に比べて,日本版パンフのヨランダさんの写真がかっこよすぎます。(昨年の笑顔も捨てがたいが,,)今回の公演でおもいっきりファンになってしまいました。
また「世界の鼓動」では3人の中では靴音の激しさや厳しさで,一番目立ってました。

ところで,今回の「世界の鼓動」太鼓は,高音の響きがやけに安っぽく聞こえていたのは私だけでしょうか?その分,ヨランダさんの靴音が印象に残って,それはそれでよかったのですが,昨年に比べ、たいこの響きが今ひとつだったように思います。

モスクワ民族バレエ団…「ロシアン・ダーヴィッシュ」昨年の大阪公演では,手拍子で乗りたくてもいまいち乗り切れず,会場も静かめで「なんだか申し訳ないなあ」と心の中で自分を責めていましたが,今年はお兄さんたちの何度かの手拍子の誘導があったおかげで,去年の手持ちぶたさの感が解消されました。全体的にもリズムが取りやすくまとまっていたように思います。ただ,手拍子に一生懸命になりたい気持ちと,あのすばらしいダンスをじっくり見たい,という気持ちとの相反する思いに,一人心の中で多少悶々としてしまいました。

そして、「リラ」での,お兄さん方の全身タップ?印象強すぎです。あそこだけもう一度みたいーと帰りの車中で最低10回は思ってしまいました…

アフリカンダンサー…今回の公演で初めて会場に笑い声が起こったのが「トレーディングタップス」の場面。会場がやわらかく和むのがはっきりとわかりました。とにかくユーモアが感じられましたし,タップも声が出てしまうほどすごい。ソロの場面では自然に拍手が沸き起こってました。観客からの掛け声もこのときはかなり出てましたね。

(ボーカル)

コレット・トッドさん…柔らかなさわり心地といった感の聞きやすい声。母いわく「賛美歌みたいでいいねえ」とのこと。やさしさが感じられました。

モーガンさん…この方はやっぱり顔の表情を見ながら聞きたいと思ってしまいます。ビデオであの表情の印象が強かっただけに,2階からの鑑賞ではちょっと物足りなかった。「アメリカンウェーク」では,キスなしで抱き合ってました。日によって違うのかな。

ミシェル・ベルさん…最初「聞き取りにくい」との感ありましたが、次第にその声の持つ音のゆらぎのエネルギーや,自由にアレンジされた旋律(伸ばすようなメロディー)と,背後のコーラスとの絶妙なハーモニーに,最後は完敗。観客の拍手も力強く感じられました。私の母も感動してました。

(楽器)

モーリン・ファヒさん…去年の舞台よりもなんだか余裕と自信にみなぎっているように感じました。ソロアルバムも出したからかな?美しい音色でした。

デクランさん…「クーフランの哀歌」でのイリアンパイプソロ。ビデオよりも流れるような感じの演奏で,スピードが速く感じられ,ちょっとさっぱりとした演奏かな,と感じました。でも、後半部分のバックの演奏との微妙なハモリ部分には,ゾクゾクさせられました。

(その他)

英語のアナウンス…今回の公演はビデオと同様英語でのアナウンス。昨年の大阪公演では日本語のアナウンスに初っ端からずっこけ,断然英語のほうがいい!と思っていたのですが,いざ英語のアナウンスになると,なんだか字幕なしで洋画を見ているような、まるで痒い所に手が届いてないのではないか,とふと不安に駆られるような気持ちがしました。隣に座っていた中年のおばちゃんたちも,「字幕があるといいねえ」などと話しておりました。日本語アナウンスにもメリットあり,と個人的には思わされたことでした。
(moriy注:チラシの束の中の対訳スクリプトに気づかなかったひとも多かったとのこと。)

全体的に,昨年よりもパワーアップしたリバーダンスに大満足です。チケット料金の2倍以上払ってもいいんじゃないかと思うぐらいです。うちの母も,あらゆる場面に感動したようで,私もほっと一安心しました。そして総合的に私的に大きな収穫は、ヨランダさんとライアンさんのダンスの切れのよさに感動できたこと,でした。

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