RD2000:11/28夜:Riverdance は「初恋」のように何時も胸が高鳴る・・・

最近は掲示板でも見事な番頭ぶり(いつもありがとうございます)、Fujieさんのレポートです!
Nov. 30 2000
posted by Fujie
    本日の出演
  • Breandan de Gallai
  • Julie Regan
  • Maria Pages

第一幕 50分
休憩 15分
第二幕 70分

19:15 開演
21:30 終演

あと一度・・・そう、もう一度だけあのラストのステップを見せて欲しいのに、、、しかし、ホールの灯りは私にため息を吐く間も与えず、無情にも点いてしまった。

ねえー ちょっとぉー せめてあと一度
そのくらい いいじゃないのさぁ〜
ったく、、、けち!(--;)

 あー、(私にとって)二十世紀最後のRiverdanceがついに終わってしまったぁ〜。("世紀"がどうこうはまあ、どうでもいいんですけどね)

何故あと1日、いや2回、んーいっそのこと全ての公演のチケットをとらなかったんだろうか、、、後悔しきり。。。

 1999年3月の初来日公演の時には、本当にもう夢中で、あのステージが自分の目の前で展開されているということだけで満足だったのに、さすがに2度目(というか通算4回目)になると色んなところが見えてくる。
 とはいうものの、目と頭は冷静に観察しているにもかかわらず、心は昨年以上に---まるで学生の頃、放課後の教室で"大好きだけどもうち明けられなかった人と居残りをしている"ような---不思議な興奮状態にあった。
(念のために言っておきますが、あくまで"たとえ話"ですから。ね)


 この日もBreandan de Gallai は素晴らしかった。
Reel around the Sun での登場では、若干(ほんの気持ち)バンドにおいて行かれそうな気配があったものの、後半は難なく修正。
(ん〜、さすがに疲れているのかなぁ、、、)と不安になったのはそこの部分だけ。
 Julie Reganも"ハイキックが無い"ことを不満と言えば贅沢だと怒られそうな出来であったし、Trading Taps の3人組も大サービスで、Moscow Folk Balett co.のお嬢さんたちは、(おでこもダンスも)やはりチャーミングなのだった。  \(^。^)/
 Riverdance Irish Dance Troop も皆気合いが入っていたようで、特に(20日の時にも注目したんですが)センターに入る長身の女性ダンサー二人が、また良いステップをしているんですわ、これが。余裕のある方は是非こちらもご覧下さいましな。彼女たちが恐らく次のDance Captain、そしてやがてはPrincipalでしょうかね?

で、あらためて言わせてください。
Maria姐さんやはり、すごいスゴイ凄い。。。
とにかく彼女に対しては他に言葉が見つからないほどに凄いでしょ。
 んー? 何がそんなに凄いか?って?、、、そりゃあもうあの可愛らしいお声が・・・(^_^;

ついでにもっと凄かったのが客席!
 会場の埋まり具合が遅くて盛り上がりを心配していたものの、後半のステージが始まったらもう、そんなことは心配無用。
 とにかくみんな拍手したくてしょうがないような、何とも言えない雰囲気。ちょっと乗りすぎて、ダンサーが片手をあげて『まだまだ、もうちょっと聴いて』という風に制するくらいに楽しんでましたから、Riverdance-International が決まった瞬間にもうみんな立ち上がっていましたね。
(もちろん私も反射的に、即 ! )

あー、もう一度見たい。もう仕事なんか長期休暇にしておけばよかった、、、(^_^;
●ちょっと気付いた。(何を今更(^_^;)
踊っている最中にダンサーたちが盛んに声を出してタイミングを合わせていますが、Thunderstorm の出だしはどうなっているんだろうか? っていうのがちょっと疑問だったんです。
今回そんな事はすっかり忘れて見ていたんですけど、やっぱりバンドからキューが出ていたんですね。普通に見ていたら別に考えることでもなかった、、、
(誰が出しているかはナイショ)

●20日(夜)との違いをちょっと。
Michel Bellさんがお休みで、Morgan Crowleyさんでしたね。
ソフトですが、しっかりと芯のある声で、こちらも前回来日時よりは遙かに聞きごたえがあります。

ドラム(と言ってもRiverdance Orchestra の方ですが)
20日のような先鋭的な叩き方ではなく(特にシンバル)、CDで聴くバージョンのような、普通のセットで叩いていたようですね。(賓客と関係あったのでしょうか?)
これも良いのですが、一度あの『攻撃的』(c)まりもりんさん@掲示板(11/21)なセッティングを聴いてしまうと、何か物足りなさも感じたりして。

●また音響の話(申し訳ない)
今回の席(29列27番 )は今までと違って比較的中央よりだったせいなのか、それともセッティングが変わったのかどうか、、、何だか左右からの『妙な反射音』が多い。
ノイズが無くなったのはとても良かったんですが、これは一体何だったのでしょう?ホールの特性かしら?
雰囲気を壊すようなものではなかったので、邪魔とは感じなかったんですけれど、ちょっと気になりましたね。

 それにしても、一度しか見なかった人は『もう一度見たい』と言い、二度見た人は『何故あと一日チケットをとっておかなかったのか』と嘆き、三度見てもまだ満足せず・・・、一体何でしょう、このRiverdance の凄さって?
 いい年こいて(ああ、ワタシの事ねσ(^^;)熱狂して、飽きもせずに何度も何度もビデオを見て、車に乗ればCDはこればっかりだし、PCの前に座ればMP3で再生してるし(まだ使っていないけれども携帯の着メロにまでしようとしていたりして、、、(^^ゞ)。普通2年近くも同じ音楽を毎日毎日聴いていれば必ず飽きると思うんですが、Riverdance に限ってはそれがないんですよねえ。不思議。。。
 それでもって、来日公演となれば必死になってチケット取って、ホールに行けば夢中になって手を叩いて感動している、このRiverdance の凄さって、いったい何だと思います?

もちろん答えはそれぞれの胸にある筈、でも私は・・・

 練り上げられた構成、効果的で隙のない照明、シンプルながらも多様な表情を持つ舞台セット、個性豊かで最高のミュージシャンと、疲れを知らない魅惑のダンサーたち、、、そしてそれらを一つにまとめている音楽。そう、Bill Whelanの音楽---彼のMagic.
 変拍子や転調・・・使いすぎれば嫌みな手法を、計算尽くでさらりとやっている。そこに妖精たちのダンスとタップが交錯することももちろん計算して。音楽だけを聴いても、しかしステージで確実に完成するように・・・だとすれば、まるでギル・エヴァンスとマイルス・デイヴィスの如く"COOL"な手法を、時に東欧的なリズム(或いはスパニッシュや新世界)を緯糸に、アイルランドの伝統を経糸に(また時としてその逆を)用いて織り上げる、ティル・ナ・ノグのタペストリー。
それを仕上げる機(はた)がダンサーたちなのではないか、、、
 Riverdanceはケルトの心を未来へと継ぐ、吟遊詩人=Bards=なのかも知れない

・・・などと、勝手に思っていますけれど。





ミーハー情報

開演前:おなじみカプチーノ/休憩:ゴールドブレンド
(しかし例のモノは影も形も見あたらず・・・)

この日の目撃情報
 紀宮清子内親王様
 未唯さん

November 30, 2000 文責Fujie

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