RD2000:11/25夜:鑑賞記11月25日
11月25日 午後5:00開場 午後6:00開演
1階S席 30列25番(キョードー東京)
プリンシパル
Male:ブランダン・デガリ
Female:ジェリー・リーガン
Flamenco:マリア・パヘス
今回2度目のRD2000観賞。本人は当然の事のように2回分のチケットを取ったのだが、周囲にはそれを奇妙に思う人が結構いる。私としては悪口を言う前に1度見ることをお勧めしたい。そうすればこの気持ちがきっと分かるはずだから。
LOTDの時と同様、一緒に見るはずの母を放ったらかしてオフ会に参加した。回を重ねるごとに参加人数も増え、それぞれが持ち寄る色々な情報・話題で盛り上がり、大変楽しい一時を過ごすことが出来た。オフ会でお会いした皆さん、お疲れさま、そして有り難うございました。
Air御一行うち揃って入場し、まずはグッズコーナーへ。見回したところ、昨日見かけたウインドブレーカーは販売員が着ているだけで売ってはいない。やはり彼らはカンパニーのメンバーだったのだろうか…。その後コーヒーカウンターでゴールドブレンドを受け取り一息。テーブルの上にキットカットはなく、ちょっと残念。と、思った所にスタッフがバスケットにキットカットとクランチを入れてテーブルに置いた。すかさず四方から手が伸びてあっさりとバスケットは空に。なるほどこんな調子では足りなくなるわけだ。
一息ついたところでいざ客席へ。舞台・バンド席を確認してしばし立ち話。すると、何やらそばで偉そうなおじさん達が挨拶を交わしている。どうやら招待客らしく、座っている席も特等席。うらやましく思いつつも、こんなところで仕事上の知り合いなんかと会いたくはないな、と負け惜しみ。ちなみにこの方々、最後のアンコールの時も立ち上がらなかった模様。邪魔な体面なんて捨てて、素直に楽しめばいいのに。
ただひたすら感動して、細かいところにまで目が行かなかった前日と違い、この日はいろいろな所に目を向けることが出来た。幾つか気付いた点に触れてみたい。
イーリアンパイプの伸びが今ひとつ物足りない。余韻を感じさせることなく次のフレーズに移ってしまったのがちょっと残念。
あれ?Shivnaの時に、踊ってる人なんていたっけ?記憶には無いのだが、他の人に聞くと「いや、去年もいた」というお返事。やはりビデオの内容に記憶が上書きされてるのだろうか。
「お見事」の一言。去年より幾分スマートになったマリア姐さんだが、その圧倒的な存在感は健在。むしろ磨きがかかった気すらする。登場シーンで燃え上がる炎の中に移るシルエットは間近で見たかった。オペラグラスを通して見た指先の繊細かつ叙情的な動きにただ溜め息。6人の男性ダンサーとの掛け合いも「かかってらっしゃい」と言わんばかりの迫力。この点「Women of Ireland」のジェリー・リーガンさんより数枚上手。
バンドのそれぞれの楽器に見せ場を持たせる演出はGood。でもフィドラーは去年の方がノリが良かったような気がする。(moriy注:うーむ。客席のノリの問題もあるような気がする・・・)
去年の方の伸びのあるバリトンも良かったのだが、今回の「これでもか」という位に深みのあるバスも最高。ちょっと歌い方のアレンジに首を捻る部分もあったが、声そのものに聞き惚れてしまった。
アドリブとは言え、全体の演出は昨日とほぼ同じ。しかし観客のノリが昨日と違って良かったため、ダンサーの側も張り切っていた。やはり舞台・客席の双方で盛り上げてこそのエンターテイメントだと実感する。
再びマリア姐さんに圧倒される。黒い衣装が舞台に融け、その中でマリアさんの白く長い腕たくるくると回る姿は幻想的ですらあった。
今回の公演で初めてみるステージ。アイリッシュ・フラメンコ・バレーの融合といった風に感じられた。アメリカンタップはのけ者?(笑)
もう何も言えない。今日を過ぎてしまったらこの舞台を当分見られないのかと思うと悲しくなってしまう(海外に見に行くという予定はナシ)。その分これでもかと言うくらいに手拍子をし、拍手を送り、歓声をあげた。今日の客はノリもそれなりに良く、自分の感情の高ぶりを妨げられることもなかった。考えようによっては、この順番で幸いだったのかも知れない。これが逆だったら今回の公演そのものが不完全燃焼で終わっていたことだろう。リバーダンスとのしばしの別れに際して思う存分感動することが出来たのだから、それはそれで幸せだった。
宴が終わり、心冷めやらぬままオフ会夜の部へ。一部メンバーが入れ替わり、改めて6月以来という懐かしいメンバーにも会えた。更に新しい人とも知り合うことが出来、リバーダンスの素晴らしさを共有することが出来た。次にみんなと会えるのは一体いつなんだろう。少し寂しい気もする…。