RD2000:11/22夜:Riverdance 2000
売り出し日翌日の午前中、チケットぴあに行ったところ、1階席は売り切れとのことで、2階席のほぼ中央、前から2番目のブロックの2列目でした。
あのホールの通路の後ろにある壁のてすり、みなさまは邪魔に感じたことはないですか?通路のすぐ後ろに座った座高の低い人は、深く座るとてすりが鑑賞のじゃまになるのです。かといって、その人が乗り出すと、今回2列目の私の視界は4分の1ほどさえぎられてしまうのです。
今回、開演と同時にすぐ前の人にはお願いしたので、ちょっと横によけてくださいましたが、それでも舞台全体は見えず、自分が乗り出せば、後ろの人が見えないだろうと思うとそれもできず、てすりに恨みをつのらせておりました。前列にいた女性客は、みんな乗り出すようにして見ていたように思います。もう少し低ければ、問題ないと思うのですが…
私は、本来のアイリッシュ・ステップ・ダンスの魅力は、ああいう大きなステージでは感じられないものだと思っています。そもそもステージ用って感じじゃないですもんね。他の種類のダンスと比べても豊かな感情表現はむずかしそうですし、ステップのスゴさって伝わりにくいし。Mariaさんのフラメンコに主役が喰われてしまうのも、ちょっとしかたがないかなあ…って。
それでも、Riverdanceをあんなに魅力的にしているのは、やっぱり群舞なんじゃないでしょうか? 人間って強いんだなあ、ってつくづく感じます。
それと、他のダンスとのかけあいですよね。そのうち、もっといろいろな国のいろいろな種類のダンスと共演してみてくれないかなあ。
魅力のもうひとつは、歌と演奏だと思うんですが、今回、あんまりぐっと来ませんでした。モーリンさんにしてもあまり気持ちが伝わって来ず、なんかすごーく遠くで弾いている感じで。(いや、席はだいたい同じなんですよ。前回と。音響効果のせいかしら…)
ところで、群舞が最高!と書いておきながらなんですが、今回 American Wake(ですよね?) が気に入りました。みんなが集まって、思い思いに演奏したり踊ったりしているのがとっても楽しそう。衣装も、Riverdanceならミニスカート、の固定観念をくつがえして長めで素朴でかわいいし、仲間に加わりたくなります。
たしかに今回、この公演では、観客のノリは悪かったです。2階席ではほとんどスタンディングオベーションはなく、下ではどうなっているんだろう、と気をもみました。でも、私も立ち上がらなかったんです。なんか、舞台が遠かった。去年は、知らないうちに立ち上がっていたんですけどね。
すばらしかったけれど、去年のような衝撃がなかったんです。やっぱり、初めて見るときと2回目以降じゃ違うんでしょうか。初めての時の感動は2度と感じられないとしたら、ちょっと悲しい。
それにしても、この「観客のノリ」っていうのは、どのようにできていくんでしょうねえ。舞台の上と観客の相互作用なんでしょうけれど、公式があるとしたら、何が変数になるかなあ…
次は、やっぱりもう少し近くで見てみたいです。全体が見えるので2階席に不満はないと思っていましたが、なんとなく傍観者の席っていう感じがしました。しかし、次回はもっと熾烈なチケット争奪戦になるんだろうか…