LOTD2001:10/13夜:Cora Smyth賛歌!(&辛口レポート)
久し振りのLOTD。見るのは一年半ぶりでした。
8月末のジプシーサマーでクアトロ含めた3晩連続ライブをこなして以来の渋谷。会場は代々木体育館というところで、いかにも建築家に依頼しました風のにおいがぷんぷん!たしか昔切手のデザインになってましたよね(??)。
コンサートとかの会場はクラブ、ホール、アリーナ、スタジアムの4つに分かれるらしく代々木体育館はさしずめマイケル・フラットレーが好きだというアリーナに分類されるのでしょうか。最大一万五千人は収容するらしいこの箱は、前を向いていたらよく分かりませんでしたが、後ろを振り返るとデカイなーというその一言でした。飛び込み台が見えたのにはもっと驚きましたけど(初めて生で見てしまいました)。
チケット発売の6月にチケットを取り忘れて、けいとさんに4列目というすばらしい席を分けていただき、この日はご一緒に鑑賞。手元にすぐ振れるようにアイルランドの旗をくずして用意していたりして、もう準備万端の模様。やがてほぼ時間通りに開演。
すべての振り付けをマイケルベースで見てしまう僕には正直あの男性プリンシパルは見るのがつらかったです。なんだかマイケルを意識しすぎてしまっているのか、妙に上半身の振りが大きいし、上半身と下半身の動きのバランスがけっこうずれてる感じがしました。よく言えばダイナミックだけど、たぶんLOTD初見の人なんかはあれがマイケルの影響がどうのこうのなんていうことは知らないだろうから相当不安な気持ちで眺めていたのでは?
以前、リバーダンス時代のマイケルが自身の振り付けを解説した映像をみたのですが、彼の特徴とされる上半身を使いながらのステップは、まずベースにしっかりしたアイリッシュのステップがあり、揺るがない体の軸があり、下半身の激しい動きに振り回されない安定した上半身があり、そのうえで両手を使いながらアレンジを加えていくというもので、それはたぶんLOTDやFOFでも続いていると思います。おそらくそれを可能にしてるのは、彼のバランスのとれた体つきとか、足腰の強さとか、あとたぶん高くない身長・・・などで、今回のプリンシパルのStephen Scariffのようにやせぎみで高身長だと、どうしても同じような振り付けで踊っていくのは無理がある、無理ではないかもしれないけど、やっぱり見た目が美しくならないと感じました。
マイケル並みのタップ音はやれそうな印象だったので、もっと気負わず堅実に踊ってほしかったなあというのが正直な感想です。ステージを派手に見せる上では申し分ないショウマンシップでしたが(彼はほんとがんばってましたねえ)。
久しぶりに見ました。去年の7月にFOFベルリン公演で見て以来なので、およそ1年ちょいぶり。彼女は2人いたフィドラーのうち、ミニスカートをはいて青っぽいフィドルを引いていた方です。いつも楽しそうにフィドルを弾いているのでいつの間にかファンになってしまったのですが、今回は髪が結構伸びててもう一人のフィドラーとキャラが被ってきた感じがしました。残念。。。オフ会で聞いたのですが、現時点でのチーフタンズの最新アルバム「Water from the Well」のビデオにもパット・マローニー(フルート)と一緒に演奏しているシーンがあるらしく、彼女のファンなら要チェック!といったところでしょうか。SUEさん情報ありがとうございました。
余談ですが、LOTD公演の後に葛飾シンフォニーヒルズでルナサのコンサートを見に行ったのですが、ルナサのフィドラーは彼女のお兄さんでした(Sean Smyth)。そのサイン会の時に妹さんを見ましたとファンの人に結構いわれていたみたいで、かれはしきりに苦笑いしてました。そのことを言おうかなーと思っていた自分は急遽断念する羽目に(笑←英語が苦手なのでそういう急展開にはどうしようもなくなる)。ちなみに彼はフィドルだけでなく、フルートもあと確かホイッスルも吹いていましたよ。まさにこの一週間はSmyth一家のすごさを知った一週間でしたね(笑)!
みなさんお疲れ様でした。
by ライナー