Feet of Flames:ERINさんのFOF2000 in Frankfurtレポート

 かなり読みごたえのある長文ですが、ノーカット無修正版でお送りします。大感謝です!
Apr. 11, 2000
posted by ERIN

Feet of Flames 2000 Frankfurt公演のいまだ興奮覚めやらないままご報告いたします。

待望のFeet of Flames 2000公演を3/30(木)と31日(金)にフランクルトのFesthalle(8,500人収容の大ホ−ルは、舞台を中心に座席が円形にぐるりと囲んでいる。)で観ました。(もちろんこのために休みを取り、マイケルの熱烈なファンである母と二人ではるばるドイツへ。)

30日の座席は2階で舞台の左端から5列目でした。30日はこれでも一番高い価格(ドイツマルクで約一万円前後)の席?かとちょっとがっかり。舞台の真上付近だったから前に近い席ということでS席扱いなのでしょうか?

開幕と同時に(二日間とも2階、3階席は若干空席がありました。)前よりの空席に観客が移動し始め、私達は2列目の舞台に一番近い左端の舞台袖真上付近に移りました。ところが舞台の端の部分は見えないし、向こう側の端はライトでまぶしくて見えにくい、舞台中央奥も全然見えない、スピ−カ−の裏側で音が割れて音楽もメロディ−として聞えなかったり、ダンサ−の足元が見えにくい、スクリ−ンの裏側席なのでまるで見えなかったのです。(当初の席は舞台といくらか距離があるし、そこも同様に見えにくい場所だった。)

せめてもの救いはダンサ−の顔が肉眼でも識別でき、双眼鏡ではばっちりアップで見えたこと。もちろん大御所マイケルの表情も姿もばっちり見えた!復帰後のマイケルはビデオよりいくぶん肉付きが良くなり(脂肪がついたという意味ではない。)筋骨隆々、たくましく堂々として貫禄十分。(髪も金髪から茶色に変わり前より短めショ−トで精悍な顔つき・・・でも何だか俳優の松方さんに似てきたような・・・)上腕の力こぶもダンベル成果か?と思わせるほどでした。30日はフランクフルトでの初日公演ということでフィナ−レで関係者から花束贈呈もありました。31日は、1階左側の25列目くらいの位置で舞台全体が見渡せ、スクリ−ンでもしっかり確認でき、音楽もじっくり楽しめ、双眼鏡でも何とかダンサ−の顔が識別できたので、2回観て大正解でした。

2年前のFOF公演とは衣装も大掛かりなステ−ジ・セットもスト−リ−も一新され、とにかくグレ−ドアップし力強い舞台でした。極上のエンタテイメント・ショウとして更に磨きがかかり、完成度も高く観客の期待に十二分に答え、満足させてくれたものでした。ショウの前半部分では打ち上げ花火?のようなものが多用されていて前半は観客が不意をつかれ爆音に近い大音響(恐いくらい)に何度も観客の度肝を抜いたりとにかく驚かされました。マイケルは2年間のブランクをまったく感じさせない程のスピ−ドと、きれのあるタップを披露し完全復活を証明してくれました。カリスマ性ある魅力と圧倒的な存在感で観客を釘付けにし片時も目が離せないステ−ジだった。

2.Firedanceで登場したバックダンサ−達は若手で固められていたとはいえ、彼らの緊張感あふれる気迫が伝わってくるようなダンスの数々、来日公演時とは格段に異なる引き締まった雰囲気とレベルの高さを感じました。そこへマイケル登場、ソロからと群舞へと進みいやが上にもボルテ−ジが上がり緊張感は最高潮に達し観客をぐいぐい引き付けます。

公式プログラムは休憩時間に見たので、何も知らないまま前半を見てまず驚かされたのは、女性の衣装がぐっと華やかになったこと。Helen EganはLOTDのLittle Spiritから今回はピエロ(道化師)の派手な帽子と衣装で登場。表情はあどけなくかわいらしく日本公演の時より(ちょっと大人顔になっていましたよね。)ビデオのイメ−ジ通りに見えました。

Anne Buckleyはアイルランドの女神から今回は女王というキャラクタ−で登場。衣装も胸元が大胆に開いた金色のドレス、白地にラメが光り左スリットが太股まで入った大胆なドレス、胸元にラメを散らしたエメラルドグリ−ンのドレスとよりあでやかでした。

それから衣装の話に戻ると、LOTDではアイルランドの娘だったのが、今回はスワン(白鳥)のキャラクタ−で女性のプリンシパルが登場。ビキニスタイルの衣装は前回より露出度もUPしていてびっくり。おまけに初日のプリンシパルはおへそにダイヤのピアスが2個光っていました!今回スワンも負けず劣らずセクシ−なダンスが有るかと思うと、清楚で可憐なダンスも従来通り織り交ぜて楽しませてくれました。LOTDの妖婦モリガンは、今回何とクレオパトラのキャラクタ−に!過激なビキニスタイルの衣装やアイメ−クも隈取りっぽく強調されエキゾチックで妖艶でした。

ACT IのCeopatora's Spellではアラビアのお姫様風のダンスはまるで千夜一夜物語の世界のようでエキゾチック!マイケルとスワン&クレオパトラたちのダンスの振付けは、よりセクシ−さを強調したものになり、ラテンダンスのノリ?で腰を大胆にくねらせたり、ACTIIではマイケルを幻惑しマイケルに平手打ちをくわせたり、フラメンコを思わせるような踊りの場面がちょっとあったり。(結局マイケルはスワンの元へ戻りますが。)

ACT IIの.Stolen Kiss/ Cleopatra's Spellは、スワンが女性ダンサ−たちを従えて踊り、続いてクレオパトラのグル−プが、最後は競い合うように2グル−プ左右に分かれて踊たのですが、人数も多く圧巻でした。残念なことにジリアン・ノリスとバ−ナデット・フリンはキャストの名前に記載されていませんでした。マイケル以外は若手で固められていたので、これも世代交代の波?それとも内容を刷新したからキャストも一新したのか?(でも、欲を言えばマイケルと前回のオリジナル・キャストによるダンスが観たかった!!)マイケルの衣装も銀モ−ル付きのビロ−ドの衣装やらラメでまぶしいほどきらびやかな衣装他毎回チェンジしてどれもかっこいい。(もちろん前回以上に派手な衣装ばかり)

LOTDのSIAMSAで男性はポロシャツ姿でしたが、今回はカレイドスコ−プのイメ−ジ通り左右で縦に分断され(上下共)右側は白、左側は蛍光色と斬新な衣装で明るさいのなんのって。しかも実にのびのびと楽しそうな表情で踊っていたから、こちらまでウキウキしてきましたよ。(31日では男性の一人が一瞬体勢を崩し片膝ついてしまった場面もあったが。)

WarLord(LOTDのダ−ク・ロ−ドと同じキャラクタ−)も若手でしたが、なかなか凄みがありました。(スクリ−ンでアップになった時、目が暗闇で光る猫の目のようで恐かった。)マイケルとのタップのかけあいも堂々と渡り合っていたし、Helen扮するJESTERを家来たちとこれまで以上に執拗にいたぶったりいじめたあげく閉じ込め、ついに処刑台へと・・・(ヘンリ−8世のお妃が処刑されたのと同じ方法で)ハラハラドキドキ。ここからは何とイリュ−ジョン・マジックの世界へと・・・。マイケルのあっと驚く救出劇でもちろん善が勝利する結末になるのですが。WarLordが打ち負かされる場面でも最後は観客をあっと驚かせてくれましたよ。(私の座った2階席からはその仕掛けがばっちり見えました。)

プログラムの掲載写真から判断すると、初日はマイケルとプリンシパル3人が出演。初日のスワンはボリュ−ムあるロングのカ−リ−・ヘアでメ−クもつやっぽくかつキュ−トなブロンド美人で舞台栄えして華がありました。クレオパトラはメ−クがエキゾチックで印象的、踊りはしなやかで女豹のような感じでお色気も充分。二日目の女性ダンサ−二人はUnderstudies(Sarah以外の人達)によるものでしたが、ヘア・スタイルもゆるくカ−ルしたロングでメ−クもおとなしめでちょっとインパクトに欠けた感もありました。ダンスはそつなくこなしていたけど。

それから二日目の公演でバックダンサ−の中にあのジリアン・ノリスが踊っていたような・・・確信はないけど(公式プログラムのキャストの中に出ていなかったので。それでも出演することもあるのかどうか疑問も残りますが。)来日公演でも双眼鏡で確認したので同一人物だったと思いましたがさてどうだったのでしょう。スワンのバックにいたりクレオパトラのバックにいたり、わりと目立つ位置でしたよ。来日公演のLord役で出演したDerek MorranもSarah Clark(彼らは日テレのタイタニックのダンスにも登場していましたよね。)は二日間ともバックで踊っていましたよ。DerekはWarriorsのメンバ−の中、Sarahはスワンのグル−プの中にいました。LOTDのプリンシパルを努めたDavid Baileyは今回キャスティングされていなくてその姿はありませんでした。(今回のTroopsには加わっていないらしい。LOTDのツア−出演中だから?)

Anneのしっとりした伸びの良い美声は冴えていたし、マイケルのフル−ト演奏も白眉でした。とりわけ、The Swans Dream(曲はWhispering Wind)でハ、眠れる森の美女ならぬ眠っているスワンを起こそうと優しく繊細にかなでるフル−トの音色はとても美しく、感動的でした。マイケルの表現力は見事。ACTのタイトルほとんどはLOTDや前回のFOFと変更されていますが、ダンスの内容的にはさほど変わっていないものもいくつかありました。音楽は両方とりまぜて使われて、アレンジも多少変わっていた曲もありました。とにかく盛りだくさん、変化に富むあっというまの2時間でした。

アンコ−ルはもちろん大歓声と拍手の嵐でスタンディング・オベ−ション、でも踊りが始まると同時に皆着席して観ていました。(立ち見では後方の人が見えませんから)アンコ−ルではマイケルが左右の舞台両袖まで駆け寄ってきて2階、3階席の観客の声援にも手を振り笑顔で答えてくれたのです。(ほんと彼の顔が正面から真近によく見えた。)初日は袖の真上(2列目の一番舞台に近い位置)で私もマイケルの名を呼び手を振り大声援を送っていたのですが、マイケルがその真下から笑顔で見上げ声援に応えてくれた時、目が合った!私を見てくれたんだ!・・・とそう思ったのは私だけではないと思う。もう体中感激で熱くなりました。

最前列のアメリカ人一家もずっと大声援を送り続けていたので、我々の方を気づいてくれたはず。(母によると二日目はそれほ2階席よりまで舞台の端に駆け寄り、声援に答えていた様子には見えなかったとか。)ちなみにその家族のお母さんが話してくれたことによると、これまでアメリカ各地、ダブリン、ドイツと通算15回(内マイケル主演で10回)LOTD公演を観ていると話してくれました。今回も公演のため米国から飛んできたとか。ダブリン公演では楽屋口で待つこと2時間、ついにサインをゲットしマイケルはその娘さん(10代でとてもかわいいルックス、アイリッシュ・ダンスも3年前から習っているということだった。)のほほにキスもしてくれたとか。マイケル在籍中のRiverdance公演ももちろん観ていたけど、脱退後はマイケル一筋でその後のRiverdanceは観ていないそうです。

私もサインをゲットするのが悲願でしたが、この会場の楽屋口は関係者らの駐車場へつながっていて、出入口はフェンスが閉まっていて入り込むすきもなかったのです。私は会場に隣接するホテルに宿泊したので、廊下から見下ろせる位置にある楽屋口付近を何度か時間を置いて眺めてみましたが、ファンらしい人たちの姿はありませんでした。そういう状況だったので「マイケルのサインをゲットする!」ことは残念ながら断念せざるを得ませんでした。

公式プログラムより:
PRINCIPAL :Stephen Brunning, Kristin Butke, Kate Gourley
UNDERSTUDIES :Sarah Clark, Derek Moran, Gwenno Saunders, Ciara Scott
Vocalist : Anne Buckley
Violinist:Mairead Nesbitt / Cora Smyth
JESTER :Helen Eagan
[ACT I]
  1. Court of The High King
  2. Firedance
  3. The Irish Queen-Maghdainn Mara
  4. Dance of The Sawans
  5. Warriors
  6. Cleopatra's Spell
  7. Fire Strings
  8. Strip Jig
  9. WarLords
  10. The Irish Queen-Marble Halls
  11. Kaleidoscope
  12. Celtic Fire
[ACT II]
  1. The High Kings
  2. Jesters Captures
  3. Hells Kitchen
  4. Shalamar
  5. The Swans Dream
  6. Thunders & Lightning
  7. The Irish Queen-Carrickfurgus
  8. Stolen Kiss/ Cleopatra's Spell
  9. The Jesters Nightmare
  10. The Duell
  11. Victory March
  12. Victory Dance
  13. Feet of Flames
  14. Planet Ireland

出演者についてはCeltic Cafeに顔写真が出ていますのでご参照下さい。(でもプログラムの写真よりかなり写りが悪いです。実物はもっと良かった。)
http://www.celticcafe.com/troupes/index.htm

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