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リバーダンスの証券化は可能か?
グラビアアイドルの証券化・・・なんてなことがそこかしこで話題になってるんですが、わざわざ手間かけて500万しか集めないってのは、単に広報効果だけをねらっただけのようにも思えますな。(グラビアアイドルの育成・プロモーション全体の金額はきっとすごいのだろうと思う。よく知らないけど)
アイドルはともかく、この手法ってRiverdanceみたいに「濃いファンがついている」舞台作品やアーティストに向いてますよね。日本でも世界でもいくつか実績があるようです。
キュピキュピにキャピタル投資
新しい投資先「コンテンツファンド」の将来性
いまのRiverdanceくらい大規模なものだったり、Michael Flatleyみたいな有名人であればマスコミも取り上げますし、企業スポンサーもつくと思うのですが、そうではなくもっと小規模な、立ち上げ時期の作品で、数百人規模の濃いファンがいる劇団とかミュージシャンが、「思い切って大物ゲストを呼んで下北沢で1ヶ月公演」とか「思い切ってプロモビデオ制作」とか考えた場合に、ファンに対して「こういうことがしたいから出資してくれ」とお願いすると。
ファン側は、自分が出資することで好きなアーティストがより面白いことをやってくれるなら喜んでお金を出すでしょう。で、出したお金が返ってこなくても、「面白いことをやってくれた」ってことで満足してくれる。これ、ベンチャー側からしたら「安全なハイリスク投資」なんですよね。もともと趣味的なことに出すお金って余裕資金のはずだから、この投資で目の色変える人もいないだろうし。おそろしく都合のいい投資家のできあがりってことで。
いっぽうで、「このファンドで、企画段階でいくら集まりました」ってことがそのアーティストの人気の強さ・深さを示すことになって、ファンでない投資家の注目も集めやすいと。(ヒット作を見極めるのは非常に難しいですから)
Riverdanceに複数回行ったひと、今回のツアーでどれくらいいるんでしょうね。会場でのアンケートもありませんでしたし、数字は残っていないと思うんですが・・・。
ともあれその人たちはもう「ハマった」人ですし、すでに数万円、人によっては10数万円を支払ってるわけですよね。その人たちの力を結集して、お金の管理を効率化すれば、「Riverdance招聘ファンド」は無理でも「Riverdanceにつながりのある若手ミュージシャン・ダンサーを日本に呼ぼうファンド」「日本の優秀なダンサー・ミュージシャンをアイルランドに留学させようファンド」くらいは作れるんじゃないか?
ちなみにベンチャーとしてのRiverdance、みたいな話に興味のある人は「現象本」を読むことをおすすめします(英語ですけど)。