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『V☆REVUE - The First』 |
さて予告通り『V☆REVUE』のお話であります。金子里朱生さんが掲示板に書き込んでくださっているので、何となくおわかりかと思いますが、この舞台かなりいい位置でタップが使われていて注目なのです。 企画の詳細はオフィシャルサイトを見ていただくとして、大まかにいうと、B'zのコンサートも手がける(ロビーにB'zの名前でお花出てました)市川訓由(いちかわくによし)さんの構成・演出で、10代の女の子をオーディションで発掘して、小さな舞台に載せていこう、というものであります。 主催がフジテレビ(カメラが入ってましたけどテレビでもやるんですかね?)、協賛カゴメでロビーには野菜ジュースがいっぱい。間接照明のロビーに明るい色のパッケージが並ぶと妙な雰囲気になりますね。 会場はふだんなら会社の記念式典か何かやりそうなホールで、席数は360。段差はついていないので、前に大きい人が座るとアウトです。そしてその客席を不釣り合いなくらい充実した照明・音響の設備が取り囲む形。 演目一覧はこんな感じ。
音響・照明でもこの「盛りだくさん主義」は感じられて、なんとなく小劇場の感覚でその場にいると、コンサート会場並の音と光に圧倒されるというこのギャップにやられてしまいます。『TATTOO』と『SATISFACTION』のラストの照明はよかったなあ。 その一方で、紙吹雪とかラメラメな紙テープとかパーティーグッズで売ってそうな粉雪スプレーとか、一見チープな素材を使ったり、一部の世代には懐かしい『うる星やつら』のテレビ主題歌が使われてたり(でもテープ流すだけじゃなくてちゃんと音作ってたりする)、アマチュアっぽくなるかなとおもえば、実は全体の中では計算されてて、「お、なんかスゴイ」と思わせる。会場が狭くて、吹雪もテープも後ろまで届くから、なんとなく舞台との一体感が増すんですよ。 出演のV-GIRLSもすごい。歌のうまい子はめちゃめちゃうまいし、HIPHOP踊り出すと俄然はじける子もいるし。それでいて(ほぼ)全員でJAZZが踊れてタップが踏める。もちろんオーディションの競争を勝ち抜いてきた女の子たちなんですけれど、それでもエライし、うらやましい。それだけいい環境と先生に恵まれたんでしょうからね。 で、タップ。 市川さんがタップ好きなのかどうなのか、オープニングとエンディングが、タップなんです。オープニングは『TAP DOGS』のオープニングのような「足だけ見えてる舞台」で20人からがそろってステップを踏むアカペラ。いきなりこれやる度胸というか自信というか、スゴイですわ。 中盤の『STEPPIN〜』もタップなんですが、これも2対2のアカペラから入っていてビックリ。伴奏があってテンポをキープしてくれるわけでない状態で、自分たちだけでリズム作らなきゃいけないんですから。 最後の『KICKIN' WILD』は、思いっきりディストーションのかかったギターの大音量で会場をふるわせるなか、上手、下手から1列ずつ登場したV-GIRLSがそれこそV字に並んでstep-shuffle-hop-step-shuffle-hop-・・・って、これアイリッシュじゃん! 掲示板で話題になっていたアイリッシュ&フロントクリック(オフィシャルサイトでビデオクリップ見られます)がこれです。ダンサーの構成からしてリバーダンスのようなビシッとクロスした状態での連打は望むべくもないんですが(タップでのアイリッシュに近いです)。靴もフツーのタップ靴ですからクリックも鳴りませんしね。 でも、こういう舞台で、タップ習いたての子がほとんどという20人からの女の子が、90分の作品のラストで、アイリッシュのルーティンをズダダダズダダダとやってるってのは・・・すごくありません? (「The Second」「The Third」でもタップ入れてくださいね、市川さん! あと衣装にもっとお金かけて! ・・・現状でもたいして儲かってないかも知れませんが(^_^;)) Irish Stepsトップへ |
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