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Riverdance UK(エジンバラ公演) |
会場となっているザ・エディンバラ・プレイハウスはキャパ3,000人程度の中規模(向こうでは最大級)のホールで、Riverdance2000を一まわり小さくした舞台づくりになっています。(Riverdance on Broadwayの会場を一まわり大きくしたとも言えます。)舞台と席の位置も接近していて見やすい反面、一番前の席は舞台が高すぎてほとんど見ない状態で、席を替えてもらっているお客さんもいました。
<変更点> 縮小化?? オフィシャルのプログラムからも削除されていますが、今回のツアーのミュージシャンからBodhranとGadulkaの奏者が外れています。BodhranについてはThe Riverdance Drummersのメンバーが兼任しています。Drummersについても従来の4人から2人体制に変更となっています。 Irish Dance Troupについては、長期UK連続公演ということもあって、ダンサーのやりくりも大変だと思います。豪華さが売物だったRD2000のように総勢30人のダンサーが並ぶような状態はなく、Riverdanceで22人体制、Heartlandで24人体制。RiRaは3人対3人の競演から2人対2人へと変更となっていました。 <感想> 痛い!Joanneさん復帰できず。でも... なぜか私はJoanneさんと相性が悪いようで、今回も怪我のため彼女はリタイヤ中、またしても彼女のダンスを観ることは出来ませんでした。残念! でもRDoBで観ることが無かった元Shannon companyの女性understudy筆頭、Sineadさんのダンスを観ることが出来たのは、何かの縁?? 全体的な印象として、RD2000に比べ、演目に変更はないもののさらに「みせる」という色の強い振付・演出がほどこされていました。以前は、はっきりと分かったRDoBにおけるShannon co.とのスタイルの差もほとんど感じられなくなりました。 ・ダンサーについて
冒頭に述べたとおり、ミュージシャンが減っていくのが寂しい限りです。私がRDにはまった要因の一つが、一流のミュージシャンによる一流のパフォーマンスだったからです。新しい発見はBodhranを兼任されているTRDDのJohnny Nortonさん。見た目は歴代のDrummersのメンバーにはいなかった、もじゃもじゃ頭の「野獣系」の方で、彼がDrumを叩く姿の勇ましこと。一方で後半におけるBodhranに持ち替えてのFiddleのMairinさんとのかけあいでのコミカルなパフォーマンスは、その落差が非常に印象に残りました。(因みにYolanda さんのカスタネットは無し。) シンガーについては、はっきりいって最近はタレント不足の感が否めないですね。少なくともRD2000のときほどシンガーの不安定さにハラハラすることは無かったのですが、魅力を感じるまでには至りませんでした こうして自分なりに振り返ってみると、改めてRDがいかに重層的な楽しみを与えてくれているのかがよく分かります。RDはIrish dance showというよりは、やはり総合エンターテイメントなんですね。次回の来日公演(祈!)ではさらなる進化したRDを観たいものです。 後日談として new videoを観ましたが、RD2000に近いものを楽しむことが出来ます。ほぼショーの全編を観ることが出来、唯一カットされているのが「Heartbeat of The World」くらいです。Joanneさんファンの方には、前回彼女が来日出来なかったこともありますし、宝物になるのはないでしょうか。早期にマーケットに出ることを願います。 現在進行中の舞台は、振付が多少変わっていて表現力はさらにアップしています。videoと比較しながら短い間にも試行錯誤・創意工夫が行われているのがよく分かりました。メンバー的にもShannon co.のメンバーが一部加わっていますので、UK公演に行かれる方は、プリンシパルの振付の違いを楽しむのも一つだと思います。 (祈)来日公演! 付け加え ・プリンシパルの振付について 今回のLiffeyのツアーにはShannon.coで活躍していたunderstudyが加入しています(女性ならSinead さん、Susan Ginnetyさん、男性ならConnor Hayesさん)。振付については特に女性プリンシパルの振付においてLiffeyとShannonには差があって、 こればかりは見ていただくのが一番手っ取り早いのですが、その振付の差を見比べるのは非常に興味深いものです。 LiffeyのJoanne-Julie路線は初代女性プリンシパルJean Butler様の路線を引き継いだ振付である一方、RDoBでは振付がリニューアルされています。それがEileen Martin-Sinead路線なのですが、ソフトシューズのダンスでは上半身の振付に特徴がみられ、腕の動きを大きく使った上半身の動きは流れるようなイメージの振付で、そこがとてもエレガントなんです。またShannonのダンサーの振付に一般的に言えることなのですが、一つ一つの動きがダイナミックなんですね。その辺に私はShannonco.を観ていてBroadway的というかアメリカ的な印象を覚えます。レポートには書いていませんが、今回マチネの部で見た女性プリンシパル、OrlaClarkeさん(因みにこの方はunderstudy登録されていません)の振付はJoanne-Julie路線の振付となっていました。 男性の振付については、そこまで大きな差はないのですが、今回のマチネの男性プリンシパル、Sean Kelliherさんは、RDoBでのPat Roddyさんに近い振付でした。衣装もなぜかShannon路線の振付だったSineadさん・SeanさんはRDoBの衣装です。この辺り振付・衣装の選択はダンサー任せになっているのでしょうか、今のUKツアーではこんな楽しみ方も出来るのです。 以上
(02.3.4公開) Irish Stepsトップへ |
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