「アイルランドでダンスに夢中」
- Feel the Beat of Irish Dance -

ここがポイント

この本はよいです。このサイトのお客さん全員にお勧めします。なんといってもアイルランドで実際にダンスしてる人の書いた本ですからね。

スタイルの違いとその評価についても、出来るだけクールな視点で書こうとしていて、非常に好感です。（個人的には、67ページの「ポーグスのファンでした」の一言で安心して読めました(^_^;)）

内容の概要

内容は大きく分けて３つの部分に分けられると思います。

1. 著者の山下さんとアイルランドとの十年来の関わりと、現代アイルランド事情あれこれ
2. アイリッシュダンスの紹介と説明
3. 山下さんのダンス放浪記と達人たちとのエピソード

特に注目すべきは2. での、アイリッシュダンスの各スタイルの紹介（第４章）です。

「アイリッシュ」とよばれるダンススタイルを、下の図のような形に分類して、それぞれについて説明されています。（69ページ）

注：上表の「セットダンス」は下表のものとは別。

なんとなく「Riverdance」と、いわゆる「アイルランドの伝統的な」ダンススタイルとのすきまをうまく埋めていただいた感じがしてます。この分類のおかげで、Riverdance来日前後に予想される「アイリッシュダンス」の定義に関する行き違いがずいぶん減るのではないでしょうか。

とにかくまあ、読んでみてください。ついでに、地元の図書館への蔵書リクエスト作戦もやりましょう。

「アイルランドでダンスに夢中」
山下理恵子 著
東京書籍
1,900円（税別）175ページ

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