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ほのぼのっ!

12/9夜

フロさん

とんがりやまさん



「いいこと」ってそういうことだったのか・・・。ご隠居「!」名古屋シリーズ第2弾です。


12月9日(土)PM6:00〜

本日のネスレ=ゴールドブレンド+きっとカット
本日の主演=Breandan De Gallai
+Julie Regan
+Yolanda Gonzalez Sobrado


 来年のマリア・パヘス舞踊団は名古屋公演もあるのに、今回マリア姐さんは出演しない。チラシはどーなってるんだ。昼の部、会場では貰わなかったぞ。と思っていたら、夜の部の時は会場外で手配りしていた。うーむ。  

 夜の部のチケットは先行予約で取っていた。アリーナ11列、しかもど真ん中。これほど良い席はかつて座ったことがない。左右対称にきっちり分かれるフォーメーションがとてもよくわかって、非常に新鮮な体験だった。まさに特等席なのだが、それでも残響音がかなり気になった。ホールの特性上どうしようもないことなんだろうが、残念でしかたがない。
 私の観た名古屋公演では、出演者それぞれが細かな工夫をこらしていた。たとえばモーガン・クローリィは『Lift the Wings』のラスト数小節でハーモニーをつけていた。『Shivna』の後半で、男女ふたりが連続ピルエットをする、という趣向を見せたのもこの夜の部だった。『Trading Taps』でアメリカン・タップのひとりが連続バク転という大技をみせ、万雷の喝采を浴びていた。負けじとブランダンも必殺技をどんどん繰り出し、このシーンは今まで見たどの回よりも、そうとう見応えのあるものになっていた。  

 こうしたさまざまな試みが、明日以降の舞台に生かされるのだろう。今さらながら、ステージというのは常に「生きている」からこそ面白いんだなあと実感。だから観るたびに新しい発見がある。
 発見といえば、非常にこまかいことなんだけど、『American Wake』のセットダンスの場面。舞台に3つの輪を作りくるくる廻るところ、いちばん左のセットだけ決まってハイスピードなんです。約1.5倍(当社比)っていう感じ。昼・夜ともそうだったから「いつもより多めに回しております」とかじゃないと思うんだけど、いかがでしょ。あの場面は歌手・ダンサー入り交じってるはずだが、あるいは「スピード狂(^^;)は左に集まれ」ってことになってるんだろうか?  



   フィナーレのあと、客電がつくのが異常に早い。主役2人が姿を消した瞬間に、もう会場が明るくなる。余韻を楽しむもなにもあったものじゃない。しかも、出口がひとつしかないので混みあってしょうがない。ったく、と舌打ちしつつ外に出て、駅に向かう歩道橋にさしかかったときのこと。

 なにやら人だかり。なんだなんだ、と野次馬根性を出して覗いてみる。すると、駐車場に大型バスが3台停まっており、着替えを終えた出演者が次々とバスに乗り込んでいる最中だったのだ。

 その素早さにびっくり!だって、客はたった今出てきたところですぜ。見たところちゃんとメイクも落としてるし。終演直後の楽屋って、きっと戦場なんでしょうねえ。

 駐車場にまでは降りなかったが、歩道橋を駆け下りて、できるだけ近いポジションを確保。次々出てくるダンサーやミュージシャンを、拍手と歓声で迎える。ふと見上げると、さっきよりさらに黒山の人だかり。数百人はいたんでしょうか。出演者が出口でお客をお見送り、っていうのはよくあるけど、これは逆に数百人の観客による<壮大な出待ち>。なんだか、いいなあ。
 出演者もさまざまで、恥ずかしそうにうつむいて小走りでバスに向かう人や、両手をあげてにこやかに歓声に応える人など、それぞれ個性があって面白い。
 モーリンさんやヨランダさんなど、主役クラスになると拍手もひときわ高くなります。私も「See You OSAKA!」などと叫んできました。
 ブランダンはいつ出てくるのか?と、たぶんあの場にいた全員が固唾を飲んでいたことでしょう。でも結局、プリンシパルの二人は姿を見せないままバスは去っていきました。別口からタクシーにでも乗ったのかしらん。

 ステージではアンコールはなかったけれど、終演後思わぬアンコールが観られて、トクした気分。ほのぼのしながら帰路に就いたのでした。まる。


△▼とんがりやま▲▽DEC.2000


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