海外記事翻訳:Michael Carr (To Dance on the Moon) インタビュー

Aug. 29, 2001
posted by moriy
原文掲載サイト:Antonio Pacelli
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> Interview with Michael Carr
一次翻訳:moriy
翻訳チェック&コメント協力大感謝:トントンさん
Michael Carrインタビュー
2000年7月18日
『To Dance on the Moon』の制作責任者とのインタビュー。
『To Dance on the Moon』は、好評を博している最も新しいアイリッシュダンス作品である。この作品の制作責任者であるMichael Carrは、忙しいスケジュールの中、時間を割いて作品について語ってくれた。
ちょっと訳注:いつのまにやら元LOTDのDaire Nolanさんが加わり、2つのTroupeになってツアーを続け、2001年の10月には台湾まで来るらしいのに日本には来ない(ちぇっ)『To Dance on the Moon』。プロデューサー氏のインタビューです。内容的にはちょっと古くなってしまいましたが・・・。
2003.10.20現在、オフィシャルサイト消えてます。どなたか続報を・・・。
文中の画像は、Antonio Pacelliから転載許可をいただいています。

Michael、制作責任者というのは何をするのですか?

show title 「キャスティングや報道対応、あと企画全体を監督する仕事をしている。それからこのショウをプロモーターに売り込む仕事もあるね」

どこから『To Dance on the Moon』のインスピレーションを得たのですか?

「わたしはもともと『The Spirit of Ireland』という企画に携わって、それはいまでもオーストラリアで公演中なんだけれど、もっと大きな企画をやりたくなったんだ。『The Spirit of Ireland』を通じた盛り上がりが本当に素晴らしかったので、わたしは『To Dance on the Moon』を制作することを決めた」

ショウの中にはアイルランドの伝説がいくつも出てきますが、これがあなたを魅了したアイルランドの文化の一側面ということですか?

scene from the show「わたしは『レ・ミゼラブル』や『オペラ座の怪人』が好きで、アイリッシュダンスのミュージカルを作れば成功すると思ったんだ。それにはちゃんとしたストーリーが必要だから、私たちは伝説をもとにしてストーリー作りをした」

こういった企画を実現するのはどのくらい大変なことなんですか?

「企画には2年くらいかかったが、最後にはなんとか資金集めに成功した。そしてLandgraf(訳注:『To Dance on the Moon』共同制作・EURO-STUDIO-Landgraf社のこと)の協力があってやっとショーを立ち上げることが出来た。そうだね、最初の会議から公演開始まででだいたい2年だ。」

すでに多くのショウがツアーをしている現状で、資金を確保するのは難しいと思われませんでしたか?

「そうだね、インターネットをチェックするたびにどこかで新しいショウが始まっているくらいなんだけど、ほとんどはうまくいかないまま経営が傾いたり公演中止になったりしている。わたしはいい実績を持っていたからこの企画への出資を受けることができたんだ」

ダンサーはどのようにして集めたのですか?

「アイルランドとアメリカ、イギリス、オーストラリアでオーディションを行った」

どのようなダンサーを求めていたのですか?

「若くて才能があり、演技力を持ったエキサイティングなダンサーだ」

Joe Taylorをリードダンサーにしたその理由は何ですか?

「彼のダンスと演技の才能に惹かれた。彼は若いアメリカ人で、スタミナがあり、見栄えもいい」

ダンサーは振付に参加しているのですか?

scene from the show「いや、うちにはスコットランドから来たJames McCutcheonというフルタイムの振付師がいる。彼がすべての振付を担当した」

これからショウに挑戦しようという若いダンサーにアドバイスはありますか?

「そうだね、君たちはマイケル・フラットレーになる必要はない。演技のセンスを持った優秀なダンサーを目指すだけでいいんだ」

先日アイルランドで初演を迎えたわけですが、いかがでしたか?

「たいへん素晴らしかったよ。会場は2500席あったんだけれど、チケットはすぐに売り切れてしまった。バーティ・アハーン首相も見に来てくれたよ」

現在どこで公演を見ることができますか?

「夏の間はケリー県キラーニーにあるGleneagleのナショナル・イベント・センターで公演している」
(訳注:2000年夏の話です。けいとさんのレポートもあります)

次の公演予定はどこですか?

「ドイツ、オランダ、フランス、ベルギーにまたがる大ツアーを計画している。また、12月には別のチームを立ち上げて南半球を、そして2001年4月にはもう1チームでアメリカツアーを始める予定だ」
(訳注:2001年夏の時点ではアメリカも南半球も回り終わり、アイルランド〜ヨーロッパで2チームのようです。)

1チームの規模はどれくらいですか?

「約50人だね」

とても多いように思えますが、どのような構成ですか?

「ダンサーが22人、ミュージシャンが7人、シンガーが2人、音楽ディレクターが1人、振付が1人、衣装スタッフが4人、カンパニーのマネージャーが1人、マッサージ師が2人、音響2人に照明が2人、舞台監督が1人に舞台係4人、そしてツアーマネージャーが1人だ」

『To Dance on the Moon』のような一連のショウがアイリッシュダンス全般に与える影響はどのようなものだと思いますか?

「アイリッシュダンスが従来とは別の次元に達しうることは確かだ。我々の作品はダンスミュージカルをベースにしているため、アイリッシュダンサーは今や、(ただ単に振付をこなすのではなく、)芸術性をもって役柄を演じることを期待されている。またこのショウはアイルランド観光事業全般にも寄与してきた。」

Antonio Pacelliのインタビューに応じてくれたことに感謝します。

SEE ALSO
To Dance on the Moon
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