コラム:続・靴を作るのだ(4)
ポーランドからメールが来ましてね。Martaさんという、たぶん女性だと思うんですけど・・・。
あなたのページ見ました。日本語は全然分からないんだけど(文字化けの画面を見て、あれが日本語の表記法だと思われるとイヤだなあ)、ところどころにある英単語と写真をみると、とても面白そうなページよね。これ、英語のページはないの?
しかしどこをどうやってこの奥まったページまで来たんでしょうね。すごい執念。 ダイジェスト版でもそのうち作りますよ・・・と言っておく。
確かに頑丈なんですけれども、ここまで厚く・重くされると、普通のJig Shoesに段差対策したのと対して変わらない。
そもそもの、Tapsをつけた意味、つまりタップシューズと同じつま先感覚と軽さのままヒールクリックを可能にする、という「タップっぽいアイリッシュ靴」のコンセプトが崩れてしまっているわけです。
結局2、3回履いただけでこの靴はお蔵入り。疲れてしょうがないんですよ。
しょうがない、前回の「壊れるのは当然、靴は消耗品だと割り切って、できるだけ安く作る方法を考える。」の方針で行きましょうか(;_;)。
具体的には、Jig Shoesにくらべて安価なBoys Reel ShoesにTapsをつけてみようと。
最近(2000春以降)、Antonio Pacelliから大量にJig Shoesを買い付けているもので、そのついででBoys Reelを買う。これが約40英ポンド(実質8,000円弱?)。これにボールチップだけ買って約1,500円。自分で取り付ければ加工費はタダ。
前回作ったのはFay'sですけど、Pacelliカタログ価格で比較すると、サイズ8で、Concorde Tips(硬くて密な素材)のJig Shoesは約68英ポンド(実質13,000円弱?)で、これに革とチップ(Taps)の加工費を加えて約13,000円。おー、かなりの差だ。
で、届いたのが、これ。
持った感じ非常に軽いです。ストラップがないのでトゥ立ちとかしたらガバガバになっちゃうかもしれないけど、そもそも出来ないしやらないから、いい。
裏側はスエード調。すべり止めの意味もあるのかと。
ヒールはこんな感じ。プラスチックっぽい素材。叩いた音も軽い。
・・・で、いきなり失敗。
スエードな裏面に直接Tapsをつけようと思って反響版を釘打ちしたら、思いっきりソールはおろか足甲側の革まで貫通(>_<)。
いかん、ソールが薄すぎる。